【GLEAT/LIDET UWF】飯伏プロレス研究所との対抗戦へ稔が不退転の覚悟 「負けたら潔くLIDET UWFの試合は最後」 2025/3/5

 3・9新木場大会におけるGLEATvs飯伏プロレス研究所へ向けた会見が5日、都内で行われた。

 2025年最初のLIDET UWF興行となる新木場大会でGLEATと飯伏幸太率いる飯伏プロレス研究所の対抗戦二番が組まれた。

 中でも愛鷹亮と組んで町田光&八須拳太郎と対戦する田中稔は不退転の覚悟で出陣する。1・26名古屋大会ではLIDET UWF王者・中嶋勝彦に敗れてベルト奪還を逸したばかり。「ここ最近、俺はLIDET UWFに関しては絶対に負けちゃいけない試合で立て続けに負けてる現状がある。LIDET UWFに関しては本当に自信を失いかけてたし、LIDET UWFで試合を続けてていいのかな」とまで考えたという。

 それでも今回、対抗戦という負けられない戦いへの出陣が決まり、「これは俺が自信を取り戻すための試合にしなきゃいけない」と決意。「内容、結果ともに圧倒的に終わらせないといけない」と完勝劇を描いた。

 そのために腹もくくった。「52歳の俺がこのスタイルを続けていいのか、その見極めを自分の中でしたい」という稔は「これだけ言って負けるんであれば、潔くLIDET UWFの試合は日曜日で最後にしようと思ってるし、UWFルールテクニカルオフィサーの肩書も外してもらおうかなと思ってる」と決意表明。あくまでも今回の対抗戦のテーマに定めた「覚悟」の表れで、稔は「負けたらそうしようというだけの話で、別に負けるつもりもない」と言い切ってみせた。

【会見の模様】

▼鈴木鼓太郎(欠席)のコメント「俺はプロレスしかしてこなかった。受ける練習はしても、よける練習は一切してこなかった。俺のプロレス観すべてであなたと戦いたいと思います。俺を通じてプロレスの凄さを感じて欲しい」

▼前口大尊「飯伏プロレス研究所の前口大尊です。今回、GLEAT久々の参戦で感謝してます。ありがとうございます。鈴木鼓太郎選手は本当にレジェンドの名前のある選手で。だからといって自分はUWFルールではすごく慣れてるんで、自分の方が上かなと思ってます。リスペクトの気持ちをもってボコボコにしたいと思います。よろしくお願いします」

▼稔「3月9日、LIDET UWF新木場大会、あと4日ですね。俺は愛鷹さんと組んで飯伏プロレス研究所との対抗戦という絶対に負けちゃいけない試合が組まれてます。ここ最近、俺はLIDET UWFに関しては絶対に負けちゃいけない試合で立て続けに負けてる現状がある。例えば具体的に、外敵に持っていかれたLIDET UWF世界王座に挑戦して、絶対に撮り返さなきゃいけないシチュエーションで負けて取り返せず、というのを2回やってるんで。これを繰り返してるのは所属の中で俺しかいないと思うんで。だからLIDET UWFに関しては本当に自信を失いかけてたし、LIDET UWFで試合を続けてていいのかなぐらいのことを考えてたんで。でも今回、絶対負けちゃいけない試合、対抗戦が組まれてるんで、これは俺が自信を取り戻すための試合にしなきゃいけないと思ってるし、自分の中の見極めですよ。52歳の俺がこのスタイルを続けていいのか、その見極めを自分の中でしたいと思ってます。なので日曜日の試合は内容、結果ともに圧倒的に終わらせないといけないと思ってます。SNSで対戦相手の八須選手と『お互い覚悟決めてやりましょうよ』というやり取りをしたんですけど、今回これだけ言って負けるんであれば、潔くLIDET UWFの試合は日曜日で最後にしようと思ってるし。UWFルールテクニカルオフィサーの肩書も外してもらおうかなと思ってる。自分の中でそれぐらいの覚悟を決めてるんで、さっき言ったように内容、結果ともに圧倒的に俺たちが勝って終わらせないとなと思ってます。なので3月9日の試合のテーマとしては覚悟ですね。覚悟をテーマにやっていこうかなと思ってます」

▼愛鷹「LOVEホーク。愛を持ってつかみ取れ、LOVEホークこと愛鷹亮です。この試合は皆さん、ご存じだと思うんですけど、自分はもともと飯伏プロレス研究所で戦っていました。当時、K-1という舞台で戦っていて、引退を決めて次の道に迷ってる時に飯伏さんから連絡をいただいて、プロレスという道に引き込んでいただいた。本当に愛鷹亮の命の恩人です。かつての同門の仲間たち、プロレスの基礎から受け身からロープワークから一緒にやって、教えてくれた仲間たちと今回、戦うということは本当に自分の中で特別な試合になります。普段どの試合でもそうなんですけど、どんな相手でも愛を持って戦ってるんですけど、今回の相手は特別に強烈な愛を持って叩き潰して、現場に飯伏さん、いらっしゃるかわからないですけど、かつての仲間と飯伏さんに自分がGLEATでどれだけ戦って、どれだけプロレスラーとして成長したのか。そしてこないだG組の選挙もあったんですけど、立候補させていただいたのも自分のGLEATへの愛の表し方というか、決意だったんです」

▼八須「おい、おい、おい。待て。これは戦いだぞ。何仲良しこよししようとしてんだ? 対抗戦だぞ。GLEATvs飯伏プロレス研究所だぞ。そんなよ、過去がどうのこうのじゃなくてよ、本気でつぶし合おうぜ」

▼愛鷹「分かった、分かった。分かったけど、最後まで聞け、人の話を。戦いっていうのは憎しみとか怒りだけじゃないんだよ。愛だってあるんだよ。対戦相手へのリスペクトだって大事なんだよ」

▼八須「まあ、いいよ。だったら愛を見せてみろよ」

▼愛鷹「だから、その愛を持ってお前たちを叩き潰してやるって言ってんだよ」

▼八須「寝技できんのか? お前。俺は寝技で仕留めるぞ、お前を」

▼愛鷹「以上です」

▼八須「俺が胸毛レスラーの八須拳太郎だ! まずこのLIDET UWFに参戦させていただけること、本当に感謝してます。でも仲良しこよしするつもりもなくて、これは飯伏プロレス研究所vsGLEAT対抗戦なんですよ。さっきから愛だのなんだの言ってますが、本気で叩き合わねえと面白くないでしょ。そして俺は今、DEEPで戦い続けていますけど、2連敗してます。なんとしても今年は結果が欲しいんです。そんな中! このLIDET UWFに参戦させていただけるオファーがありました。俺はここで本気でこの二人を叩き潰したいと思ってます。そして、田中さん。あんた、その大事な2試合で負けて自信をなくしてるって言ってましたよね? Xでも覚悟を決めてお互い戦いましょうって言い合いましたよね? この戦い、俺は覚悟を決めてここに来ました。そして3月9日、思いきり田中さん、それから愛鷹さん。あなたたち二人を叩き潰しにいこうと思ってます。そして、さっき言った、俺たちに負けたら田中さん、LIDET UWF、そのルールで戦うことを引退してください。ぜひお願いします。そしてLIDET UWFにUWFの世界王座ベルトというものがありますよね。俺はその世界王座ベルトも目標にしてます。サイモン・ゴッチ選手と中嶋選手が戦いますが、その試合もじっくり見させていただいて、俺もレベルを図って、もしチャンスがあればタイトルも狙っていきたいと思ってます」

▼町田「はじめまして。居合いパンチャーの町田光です。今回オファーいただいたときにうれしかったです。やるからにはトップを目指したいと思います。だけど俺は今までやってきたキックボクシングの戦い方しかできない。この試合もグローブをつけて戦います。だけど俺たち二人は愛鷹選手、田中選手には絶対負けない。この大会で強烈な爪痕を残そうと思ってる。俺たち飯伏プロレス研究所全勝で、この日一番激しく、一番熱く、そして感動する戦いを見せるから、お前たち、よく見とけ! 以上です!!」

――自らに重いハードルを課したが?

▼稔「LIDET UWFの大会、今、年に1回ぐらいになってるけど、飯塚選手とやって物凄く短い時間で負けて。高校生時代に死ぬほど憧れてUWFでプロレスラーになりたいと思って、3派に分かれた藤原組に入って。リスペクトがあるからこそ、若いころの練習量ができてないかもしれない。気持ちが落ちてるかもしれないと感じてる。でも絶対負けちゃいけないカードを組んでもらったので、見極めができるのかなと思ってるし、俺は無理だってならないようにしたい。覚悟決めなきゃなと思っていて、負けたらそうしようというだけの話で、別に負けるつもりもないし」

――UWFルールで上回っている部分は?

▼前口「自分はハードヒットよく出てたんですけど、キックボクシングの現役時代からやってるんですけど、そういった意味で試合数も自分の方が多いし、自分が負けるパターンはだいたい寝技とかそういう系なんですけど、それをしっかり対処してやっていけば必ず勝てるんで。勝ち方も負け方も両方分かってるんで、自分が絶対強い自信はあるし。キックボクサーだったんで、打撃のスペシャリストなんで、それは絶対負けませんね」

――町田選手はグローブ着用を宣言しているが、素手で戦う?

▼前口「もちろん素手で行きますね。自分の掌底でも全然倒せるんで」

――K-1などでありえない体重差の対戦になるが、どこが勝負のポイントになる?

▼町田「まずでかさとパワーでは愛鷹選手にかなわないと思うんで、僕はスピードと手数で勝ちたいと思ってます。僕は打撃で、八須さんは寝技、組み技。このコンビネーションで勝利をつかみたいと思ってます」

▼愛鷹「自分も打撃を重量級でやってきたんですけど、クルーザーと言っても速い選手も多かったので、スピードに関してはそんなに心配してないですね。スピードと手数…寝技っていうのはちょっと苦手なところがあるんですけど、自分のパートナーは田中さんなんで、そこは全然心配してないですし、叩き潰して勝ちたいと思います」

――プロレス、MMA、デスマッチをやってきた中で、UWFルールでの強みは?

▼八須「僕は打撃も今、一生懸命練習してますし、総合格闘技もやってるところで、寝技もできるというところで、どの攻めがきたとしても返す技も知ってますし、たとえ相手のパンチがこようが僕は下から入って足関を狙っていきますし。また田中さんのミノルスペシャルが腕十字だとわかってるので、何があろうと負ける気がしないですね」

――DEEPで試合を控える中、減量も含めたコンディション面は?

▼八須「正直今、71ぐらいで残り5キロ減量、1週間後のDEEPの試合へ向けてやらなきゃいけないんですけど、この試合に関しては前回はバンタム級だったんですけど、来週フェザーでDEEP出ますので、今フェザーというところで元気なので。今一番コンディションのいい体で、状態で挑めると思うので。練習もメチャクチャやってますし、最高のコンディションで戦えるかなと思ってます」

――「見極め」の中でルールテクニカルオフィサーの座も降りる可能性を示していたが、LIDET UWFとのかかわりをなくす可能性もある?

▼稔「そうですね。でも、それは覚悟を決めてそうしただけで、勝てばいいだけの話なので。愛鷹さんという心強いパートナーもいて、向こうももちろん勝つ気でくるんでしょうから。勝てばいいだけの話なんで、見極めをしたいという覚悟を持ってやりたいというだけで、そんなに悲壮感を持ってやるわけでもないので。負けてしまってかかわり全部なくす、そればっかり考えるとどうしようもないんで、そんな深く考えてないです」