【新日本】IWGP世界ヘビー戦決定 後藤「ミスターIWGPの戦いみせてもらいたい」、永田「全力で今の永田裕志ぶつける」 2025/3/7

 新日本は7日、後楽園ホール大会の緊急中止に伴い、同所で急きょイベントを開催。3・15名古屋大会でのIWGP世界ヘビー級王座戦が決まった王者・後藤洋央紀が「ミスターIWGPの戦いを見せてもらいたい」と希望すれば、13年3ヵ月ぶりの最高峰ベルト挑戦となる永田裕志は「後藤選手に全力で今の永田裕志をぶつけて、ベルトを獲りにいきたい」と誓った。

 前日の大田区大会でIWGP世界ヘビー王者・後藤が棚橋弘至を退け、初防衛に成功。2・11大阪大会での戴冠時に挑戦を表明していた永田を指名し、3・15名古屋大会でのV2戦が決まった。

 この日は第1試合で両者の前哨戦が組まれていたが、鉄柱が折れたことでリング設営が不可能となり、大会が中止に。代わりにトークイベントが行われ、後藤と永田は本隊&CHAOSトークショーに登場した。

 永田は2011年12・4名古屋大会で第56代IWGPヘビー級王者・棚橋に挑戦して以来、13年3ヵ月ぶりの頂点ベルト挑戦。IWGP世界ヘビーには初挑戦となる。「ようやく14年ぶりのIWGP王座挑戦が決まり、今日は皆様に今の永田裕志の底力を存分にお見せしようと思ったんですが、それは明日にお預けってことになってしまいました」と試合中止を残念がった永田は「新日本が2012年以降、若い選手が台頭してきて、そういう選手たちが新日本を盛り上げてる。挑戦したい気持ちは多々ありながらも、暗黒時代というものを経験した僕にとっては、ここで若い選手の流れを壊してまで挑戦するのはいかがなものかっていう若干のちゅうちょもあった」とIWGP戦線から遠ざかっていた間の心境を明かした。

 一方で「やっぱりIWGPを僕は未だにあきらめてなかった」とキッパリ。後藤の戴冠劇を目の当たりにして「僕の中で湧き上がるものがあった」と挑戦表明へと突き動かされた。56歳11ヵ月にしてのIWGP挑戦。「後藤選手は苦労してチャンピオンになっただけあって、素晴らしい戦いぶりを昨日みせてもらいましたしね。それによって僕自身もより気持ちが高ぶっております」と王者のV1劇によってさらに火をつけられた永田は「そんな後藤選手に全力で今の永田裕志をぶつけて、ベルトを獲りにいきたいと思います」と言い切った。

 対する後藤は棚橋から「後藤君、昨日あらためてありがとう。過去何度も後藤君と試合してきたけど、昨日が一番強かった」と称えられた。その棚橋戦からわずか9日後のハイペースでV2戦に臨む。若手時代、永田の付き人を務めた後藤は「最多防衛記録の時だったりとかも、ずっと近くで見てました。その近くで見てた強い永田裕志さんを迎え撃つことができるのはうれしいことです」と歓迎。「この一戦を乗り越えられれば、俺はさらに強くなれる」との確信があり、そのためにも「ミスターIWGPの戦いを見せてもらいたい」と強く希望した。