プロレス/格闘技DX

　スマックダウンが現地時間7日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで行われ、中邑真輔がLAナイトに敗れ、US王座から陥落した。

　先週、前US王者・ナイトがジェイコブ・ファトゥ、カーメロ・ヘイズとの挑戦者決定トリプルスレット戦を制し、この日のUS王座戦が決定。両者はファトゥ&タマ・トンガの乱入でノーコンテストに終わった1・10スマックダウンでのUS王座戦以来、2ヵ月ぶりの再戦となった。

　試合前、中邑はVTRで登場し、「LAナイト、今夜が終わればお前は現実を受け入れざるを得なくなる。そしてその現実とはユナイテッドステイツ王座がお前の手からすり抜け、完全に我がものとなったということだ。最後の悪あがきとして、お前が我が王座に挑むことは見えていた。そして…お前の夢を終わらせるにはふさわしい地だ。USA誕生の地だからな。戦いが終わったあと、我はお前が決してなりえぬ王者としてなおも立ち続ける。命乞いしても無駄だ。容赦はしない」と日本語と英語を交えてナイトに向けて通告した。

　迎えたUS王座戦。開始早々、ナイトが殴りかかってきたが、中邑はニーリフトで返り討ち。スライディングジャーマンで叩きつけた。ナイトもダイビングブルドッギングヘッドロック、ラリアットで反撃。場外に転落した中邑はスライディングキックを食らってしまった。

　リングに戻ってもナイトがラリアット、飛びつきネックブリーカードロップ、アバランシュホールドの猛攻に出たが、中邑は雪崩式バックドロップで逆襲。キンシャサ狙いはナイトがラリアットで迎撃し、トップロープからの雪崩式ブレーンバスターを敢行。ダイビングエルボードロップを投下した。

　劣勢に追い込まれた中邑だったが、ナイト必殺のBFTは決めさせない。場外戦でスピニングバックエルボーを叩き込み、リングに戻すとイス攻撃を狙う。レフェリーが凶器を取り上げても、毒霧を噴射したが、ナイトが回避してレフェリーに誤爆。構わず中邑はジャンピングスピンキックを放ち、里村明衣子ばりのスコーピオライジングをさく裂させた。

　すかさずイス攻撃を狙った中邑だったが、ナイトが阻止。BFTでイスの上に叩きつけると、サブレフェリーが飛び込んで3カウントを数えた。

　中邑がナイトに敗れ、US王座から陥落。昨年11月30日の『サバイバーシリーズ』における戴冠から約3ヵ月間保持してきたベルトを失ってしまった。雪辱を遂げたナイトは3ヵ月ぶりの返り咲きとなった。

　今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。