プロレス/格闘技DX

　ロウが現地時間10日、ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンで行われ、女子世界王者イヨ・スカイが挑戦者ビアンカ・ベレアとフェイスオフ。ビアンカが前王者リア・リプリーと口論を展開し、蚊帳の外となって激怒したイヨは二人にビンタを見舞った。

　イヨは先週、リアを破って女子世界王座を初戴冠。グランドスラムを達成した。そして王者としての『レッスルマニア41』出場を決め、イリミネーションチェンバー戦覇者・ビアンカの挑戦を受けることになった。

　この日、イヨはビアンカとフェイスオフ。先に登場したイヨは大観衆から「イヨ!」チャントを浴び、「王者としてマジソン・スクエア・ガーデンに来るのが夢だったの。不可能を可能にした。王者になれて最高にうれしい」と喜びを表現。会場内に掲げられたレッスルマニアのネオンサインを指さして「チャンピオンとしてレッスルマニアへ行くわ!」と叫び、大歓声を浴びた。

　続いてビアンカが登場。「イヨ、先週はおめでとう」と祝福すると、「あんたとはいろいろあったけど、レッスルマニアでやれるのは楽しみ」と語りかけた。先週の王座戦をリングサイドで見守っていたビアンカは試合中、リアと口論、小突き合いを展開。「邪魔するつもりじゃなかった。レッスルマニアで誰と当たるか見ていただけ。リアには謝る。でも私も手を出されたらやり返す」と釈明した。

　そこへ現れたのが前王者・リア。「ビアンカ、あれはどういうつもりだったの? 邪魔するつもりがないなら、なぜいたの? イヨを助けるため? 私とやるのが怖かった? あんたがいる意味なんてなかった。私とイヨじゃなくてナオミとジェイドに構ってろよ」と詰め寄った。

　昨年秋までビアンカとWWE女子タッグ王者に君臨していたジェイド・カーギルが昨年11月、何者かによって駐車場で襲撃され、長期欠場に追い込まれた。3・1『イリミネーションチェンバー』で電撃復帰を果たしたジェイドはナオミを襲撃。ジェイド欠場中、ビアンカのパートナーとしてタッグ王者となったナオミは3日前のスマックダウンでジェイド襲撃犯が自分であることを告白していた。

　そのショックを払しょくできていないビアンカは「マジで言ってる? その話、今する?」とリア激怒。「私がイヨを応援したのがそんなに悔しい? あんたを応援しなかったから怒ってるんでしょ? あんたこそイヨを負けたのを私のせいにしてる」とリアを批判した。

　ビアンカとリアは口論を続け、イヨは完全に蚊帳の外。割って入ろうとしてもリアとビアンカに突き飛ばされてしまう。堪忍袋の緒が切れたイヨはリアの顔面を張り飛ばし、返す刀でビアンカにもビンタを見舞った。

　今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。