【WWE】レッスルマニア統一WWE王座戦へ コーディがシーナに通告「引退を早めてやる」 2025/3/18

 ロウが現地時間17日、ベルギー・ブリュッセルで行われ、『レッスルマニア41』で対決する統一WWE王者コーディ・ローデスとジョン・シーナが16日ぶりに対面。ファンを罵倒するシーナにコーディが「引退を早めてやる」と通告した。

 年内に引退するシーナは3・1イリミネーションチェンバー戦を制し、『レッスルマニア41』での統一WWE王者・コーディへの挑戦を決定。現役最後のベルト獲りへ王手をかけた。しかも試合後、ザ・ロックの指令を受けてコーディを血祭りに。衝撃のヒール転向以来、16日ぶりとなるコーディとの対面がこの日、実現した。

 シーナがオープニングに登場すると、場内は大ブーイング、テーマ曲に合わせて「ジョン・シーナ、サックス!」の大合唱に。シーナがリングに上がると、「レッツ・ゴー・シーナ! シーナ・サックス!」のチャントがしばし叫ばれた。「芯がある人間であれば、他人の評価など気にしない」と切り出したシーナは「25年間、俺は犠牲者だった。いいか、俺は虐待されていた。いつもこれだ。俺を傷つけてばかり。操り人形にしやがって。いつもみたいに笑顔で返せってか? それも終わりだ」と吐き捨てた。

 「俺はベビーフェイスじゃない。ヒールでもない。ただの人間だ。てめえら全員から苦しめられた」と続けたシーナは「てめえらに認めてもらうため、好かれるために俺は変わった。だが、それでも足りなかった。そこから必死になって俺は勝って勝って勝ちまくった。てめえらはそれが気に食わなかった。まだ足りなかった。次の10年間はてめえらにすべてを捧げた。それでも足りなかった」と悪態をつきながらWWEファン批判を展開した。

 「あと俺ができることは去ることだけだ。こういう引退宣言は前代未聞だが、年末には引退する。てめえらには何しても無駄だ。何をしても満足しない。てめえらは奪うだけだ。鏡を見てこの25年間を反省しやがれ。てめえらに与えられるものなんて何もねえ。俺のために何かしてくれたか? 俺から奪ってきただけだ。俺の貴重な時間を奪い、俺をオモチャにしてきた」とシーナの舌鋒は止まらず。大ブーイングと無数の罵声を浴びた。

 そこへコーディが現れた。ベルトを手にシーナが待つリングに足を踏み入れると、場内は大歓声と「コーディ!」チャントの大合唱。「俺もみんなもお前の言い分を聞きたかった。ひどい仕打ちを受けた? そうかもしれない。だが25年間、最高の愛もくれただろ。お前は特別だから、それを背負えるからやったんだ」と投げかけたコーディは、「ガキ」呼ばわりするシーナに「ガキじゃない。俺は統一WWE王者だ」と言い切った。

 「逆に聞きたい。お前は誰だ? 楽しみにしてたんだぜ。ジョン・シーナと対峙するのをな。なのにこれかよ」と変わり果てたかつてのヒーローに幻滅と言わんばかりのコーディ。「レッスルマニアにはこれで来るなよ。これで来たら即潰す」と往年の姿を要求し、「てめえのリンチは効いてねえ。引退を早めてやる。レッスルマニア41までにジョン・シーナを探しとけ」と通告した。

 リングを降りて花道を下がるコーディに「コーディ!」チャントの大合唱。リングに残ったシーナには「ナナナーナ、ナナナーナ、ヘイヘイヘーイ、グッバーイ♪」の大合唱が浴びせられた。

 今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。