【WWE】ジョン・シーナが最後のレッスルマニアで統一WWE王座奪取 コーディ・ローデスを悪らつ撃破で17度目の頂点ベルト獲り 2025/4/21

 『レッスルマニア41』が現地時間20日、ネバダ州ラスベガスで行われ、ジョン・シーナが手段を選ばずコーディ・ローデスを撃破し、統一WWE王座を奪取。最後のレッスルマニア出場で史上最多となる17度目の頂点ベルト戴冠を果たした。

 年内引退を表明しているシーナは3・1イリミネーションチェンバー戦を制し、レッスルマニアでの統一WWE王座挑戦権を手にした。ザ・ロックの指令を受けて王者・コーディを襲撃し、まさかのヒール転向。17度目にして最後のレッスルマニア出場で17度目の頂点ベルト戴冠を果たしてリングを去り、統一WWE王座を封印する構えをみせていた。迎え撃つコーディは昨年のレッスルマニアにおける戴冠から1年以上が経過。家族がリングサイドで見守る中、シーナの待つリングに出陣した。

 コール時、シーナに大歓声が飛び、コーディに大ブーイング。2002年のレッスルマニアにおける「ザ・ロックvsハルク・ホーガン」を思い起こさせる状況となった。

 場内が両者へのコールで沸き立つ中、開始のゴングが鳴らされた。コーディがドロップキックで場外に吹き飛ばし、トペスイシーダで突っ込んで先制。シーナもパンチやストンピングを連発して荒々しく反撃。スリングショットでコーディのノドをサードロープに食い込ませ、フロントハイキック、ラリアット連打を叩き込んだ。

 その後もシーナ攻勢が続く。ダブルスレッジハンマーを連発し、スイングDDTで突き刺す。シーナへの歓声が増す中、呼応するようにフライングショルダーを連発し、プロトボムを敢行。ファイブナックルシャッフルはコーディが阻止し、高速パワースラムでようやく反撃を開始すると、場内は大ブーイング。それでもコーディはディザスターキックを放ち、コーディカッターもさく裂させた。

 シーナもバイオニックエルボーを食い止め、電光石火のアティテュードアジャストメントをさく裂。ファイブナックルシャッフルを投下し、雪崩式アティテュードアジャストメントを敢行したが、コーディも3カウントを許さない。コーナーからダイブしたシーナをパワーボムで迎撃し、スーパーコーディカッターで追い討ちをかけた。シーナもクロスローズを食い止め、2発目のアティテュードアジャストメントで逆襲。カバーに入らずSTFで絞め上げる。コーディが振りほどいて蹴り上げると、シーナがレフェリーと激突してしまった。

 気づかないコーディはクロスローズをさく裂させてカバーに入ったものの、レフェリーは昏倒したままで幻の3カウントに。すかさずシーナがむき出しのコーナー金具に何度も激突させ、アティテュードアジャストメントを爆発。息を吹き返したレフェリーがカウントを数えたが、コーディもギリギリで肩を上げた。

 ここで今年のレッスルマニアのテーマ曲を担当しているラッパーのトラビス・スコットが現れた。シーナがコーディを襲撃した『イリミネーションチェンバー』でコーディに張り手を見舞っているスコットはリングに歩を進めると、シーナと握手。羽交い絞めにしたシーナを振りほどいたコーディがクロスローズを決めても、スコットがレフェリーを場外に引きずりおろして3カウントを入れさせない。

 コーディの挑発にスコットもリングイン。二人がにらみ合って罵倒し合うと、スコットが殴りかかったが、阻止したコーディがクロスローズでKO。シーナがベルトで殴りかかっても、阻止したコーディはベルトを奪い返して身構える。許しを請うシーナに躊躇したコーディは急所蹴りを食らってしまう。そしてシーナはベルトで顔面を殴打。そのままコーディに覆いかぶさると3カウントが入った。

 シーナが最後のレッスルマニアで統一WWE王座を戴冠。史上最多となる17度目の頂点ベルト獲りを果たしたシーナがベルトを掲げると場内は大歓声に包まれた。

 『レッスルマニア41』の模様は日本国内ではABEMAにて放映された。