プロレス/格闘技DX

　スマックダウンが現地時間23日、ジョージア州サバンナで行われ、JCマテオがUS王者ジェイコブ・ファトゥと組んでジミー・ウーソ&レイ・フェニックスを破って2連勝。ファトゥは次週、マネー・イン・ザ・バンク(MITB)ラダー戦の予選出場が決まった。

　元ジェフ・コブのマテオは5・10『バックラッシュ』に電撃登場し、ソロ・シコア&ジェイコブ・ファトゥと合体。先週、WWEデビュー戦に臨み、前US王者LAナイトを粉砕した。

　この日、マテオはファトゥと組んでジミー&フェニックスと対戦した。が、ファトゥはシコアがマテオを加入させたことに不満を抱いている様子。この日も試合前、「こいつは信用できねえ。こいつとは血も繋がってねえし、一族じゃない」とマテオへの不信感をむき出しにしていた。

　試合が始まると、ファトゥが先発で飛び出したが、マテオが背中を叩いて試合権利を奪い、二人はしばしにらみ合う。それでもマテオはショルダータックルでジミーをねじ伏せ、自陣に連れ込んでストンピングを連発。今度はファトゥが試合権利を奪い返したものの、ジミーに延髄斬りで反撃を許した。

　ファトゥはフェニックスのコルバタで場外に吹き飛ばされ、マテオが飛び込んでもジミー&フェニックスのダブルトラースキックで返り討ちにされてしまう。すかさずフェニックスがトップロープからのキリモミ式プランチャを二人めがけて発射。再びマテオとファトゥがにらみ合ったが、あわててシコアが仲裁に入った。

　リングに戻るとマテオがエプロンからジミーにラリアットを見舞って劣勢のファトゥを援護射撃。交代すると鷹木信悟ばりのバックエルボー、ナックルパンチ、ショートレンジラリアットの連続攻撃を浴びせ、その場飛びムーンサルトを投下してどよめきを起こした。

　ファトゥがサモアンレッキンボールを連発すると、マテオは雪崩式ジャーマンを仕掛けたが、阻止したジミーのダイビングサマーソルトアタックを食らってしまう。ファトゥもフェニックスに延髄斬り、ドロップキック、ダイブ式コルバタと攻勢を許し、リバースフランケンシュタイナーで脳天から突き刺さってニアフォールに追い込まれた。

　それでもファトゥはサモアンドロップで逆襲。サモアンレッキンボールが不発に終わると、代わったマテオがジミーのジャンピングハイキックダイビングボディプレスで攻め込まれたが、ファトゥがフェニックスのトペをキャッチして実況席に投げ飛ばして分断。マテオはトラースキック、スピアーと猛攻に出るジミーをツアー・オブ・ジ・アイランドで叩きつけて3カウントを奪った。

　マテオがWWE参戦から2連勝。試合後、シコアが二人の手を挙げてかちどきを上げた。その後、バックステージでシコアが「作戦通りだ。さっきのが理想形だ」とファトゥ&マテオとともに勝ち誇っていると、ニック・オールディスGMが現れ、ファトゥに次週のマネー・イン・ザ・バンク・ラダー戦予選への出場を通達。アンドラデ、カーメロ・ヘイズとのトリプルスレット戦が決まった。すでにMITBラダー戦出場を決めているシコアが困惑しながらも「二人とも出れちゃうかもな。そうなれば、どっちかは優勝するだろ」と声をかけると、ファトゥも「愛してるぜ、ソロ」と返した。

　今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。