【AEW】白川が王者ストームに肉薄もAEW女子世界王座獲りならず 2025/5/26

 『AEWダブル・オア・ナッシング2025』が現地時間25日、アリゾナ州グレンデールで行われ、白川未奈がAEW女子世界王座に挑戦したものの、王者トニー・ストームに惜敗した。

 白川は3月いっぱいでスターダムを退団し、AEWに入団した。5・14ダイナマイトで王者・ストーム、AZM、スカイ・ブルーとのAEW女子王座イリミネーター戦でストームに勝利し、この日の王座挑戦を決定。入団から2ヵ月弱で頂点ベルト獲りのチャンスを得た。

 白川は序盤から得意の足4の字固めへの布石となる足攻めを展開。低空ドロップキックでストームの左ヒザを射抜き、スタンプ攻撃に出ると、変型監獄固めで絞め上げた。逃れたストームが空中胴締め落としで反撃しても、再び低空ドロップキックを見舞い、鉄柱4の字を狙った。

 阻止したストームは白川を鉄柱に叩きつけ、場外での高速ブレーンバスターを敢行。リングに戻っても高速フィッシャーマンスープレックスなどで攻勢を続けたが、白川はスイングDDT、バイオレットシューティング、ローリングエルボー、ランニングネックブリーカードロップの波状攻撃で挽回。ドラゴンスクリューを連発した。

 場外戦になると、ストームの執事・ルーサーが追撃を阻んだが、白川はルーサーを飛び越えての旋回式ボディプレスを発射。コーナー最上段からのプランチャを放ったが、ルーサーが身代わりとなった。すかさずストームがDDTで突き刺したが、先にリングへ戻った白川はロープをまたいだストームにドラゴンスクリューをさく裂。足4の字固めで捕らえた。

 耐えたストームはカウンターのエルボーで反撃。白川もハイキック、ローリングバックブローで応戦してダブルダウンに持ち込む。ともに立ち上がるとエルボー合戦で火花。ストームが高速バックドロップで投げ、ジャーマンを連発したが、白川もローリングエルボーで譲らず。スカイハイボムで叩きつけられても、裏足4の字固めで捕らえた。

 ストームがロープに逃れても白川はダイビングエルボーで追い討ち。エルボー、ローリングバックブローを叩き込み、グラマラスドライバーMINAで突き刺したが、3カウントは奪えない。足4の字を阻まれた白川は串刺しヒップアタックを被弾。それでもローキックを連発し、サムソンクラッチで転がすや足4の字固めに持ち込んだ。

 勝機を迎えた白川だったが、ストームは王者の意地でロープに逃れた。足4の字狙いを首固めで切り返し、突っ込む白川にカウンターのヘッドバットをさく裂。すかさずストームゼロ(高速パイルドライバー)で突き刺して3カウントを奪った。

 白川が勝利目前に迫ったものの惜敗。ストームがAEW女子王座防衛を果たした。試合後はノーサイド。両者はキスを交わした。ストームは7・12アーリントン大会『オール・イン・テキサス』での防衛戦が決定。この日、決勝戦でジェイミー・ヘイターを破ってオーエン・ハート杯トーナメント優勝を果たしたメルセデス・モネを迎え撃つことになった。