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8/18【全日本】暴走大巨人がヨシケンに6ヵ月ぶり雪辱で世界タッグV2、石川は5冠に王手

『2018 SUMMER EXPLOSION』
東京・後楽園ホール(2018年8月18日)
世界タッグ選手権試合=○諏訪魔&石川修司vs宮原健斗&ヨシタツ×

 諏訪魔&石川の暴走大巨人コンビが6ヵ月ぶりの再戦でヨシケンに雪辱を遂げ、世界タッグ王座2度目の防衛に成功。8・26流山大会で三冠挑戦を控える石川は5冠制覇に王手をかけた。

 7・22博多大会でTAJIRI&ヴァレッタを退け、初防衛を果たした暴走大巨人。全日本内からの挑戦者を募ったところ、ヨシタツが宮原とのヨシケンで名乗りを上げ、この日のタイトルマッチが決まった。諏訪魔がヨシタツ狙いを宣言し、諏訪魔幻想(トラウマ)II(対ヨシタツ限定のバックドロップ名)葬を予告。対するヨシタツも後藤達俊直伝の殺人バックドロップで対抗する構えを見せており、両者の顔合わせが注目された。

 序盤から一進一退の攻防戦となったが、主導権を握ったのは王者組。ヨシタツに的を絞って中盤にかけて試合を支配した。そして終盤、諏訪魔とヨシタツが真っ向から火花を散らした。フロントハイキックを連発したヨシタツがスワンダイブ式ミサイルキックで攻め入れば、バックドロップを阻止した諏訪魔は逆に諏訪魔幻想(トラウマ)IIの構えに。宮原に妨害されてもダブルチョップ乱打、ショートレンジラリアット連打で二人まとめてなぎ倒した。

 ラストライドとスプラッシュマウンテンの同時発射はヨシケンに同時リバースされて不発に。諏訪魔がヨシタツのミドルキック連打、スイングDDTで反撃されたが、石川がファイアーサンダーで突き刺して鎮圧。連続攻撃・境川で一気にたたみかける。宮原がカットに入っても暴走大巨人は新型ラストマウンテンで叩きつけて撃退。ヨシタツをローンバトルに追い込んだ。

 粘るヨシタツも諏訪魔の猛攻をしのぐと、ヨシタツ幻想(ファンタジー)で絞め上げた。耐えた諏訪魔がついに諏訪魔幻想(トラウマ)IIを敢行しても、意地で立ち上がるやバックドロップで徹底抗戦だ。そこへ石川と宮原が飛び込み、ブラックアウトとランニングニーリフトが立て続けにさく裂し、4人が大の字となった。

 混戦模様となったが、諏訪魔がど迫力のドロップキックで一気に流れを引き寄せた。諏訪魔幻想(トラウマ)IIが不発に終わっても、強烈な左ラリアットを一閃。すかさずバックドロップホールドを爆発させて激闘に終止符を打った。

 予告通り諏訪魔がヨシタツを岩石落とし葬。暴走大巨人コンビが世界タッグ王座V2を果たし、タッグの頂点を死守した。「バックドロップに関しても、物凄い意地があるんだなっていうのも思ったし。あんだけ何回もしつこく来る。最後は投げられちゃったんだけどさ。そこはたまたまかな。今回、俺が決めれて勝てたったいう感じ」と苦戦を認めた諏訪魔は「ヨシタツもね、ポイントなんてふざけてるけどさ、意地っていうかね。なんか見せてきたな、あいつは」とヨシタツを評価。「「まだまだあいつとの戦いは続く」としつつ、負けたら暴走大巨人にヨシタツポイント50ずつ」と宣言していたヨシタツに「あいつのポイント制とか、詐欺まがいのことは止めとけって」と釘を刺すことも忘れない。

 8・26流山大会で三冠王者・ゼウスに挑戦する石川はこれで「平成最後の5冠」に王手をかけた。リング上、そしてバックステージで諏訪魔から「ぜひ流山で三冠獲ってもらって。俺は横にいる一番のライバル、石川修司と究極の5冠戦がやりたい」とエールを送られ、「三冠チャンピオン、ゼウス選手はドンドン成長していってて、強いと思いますけど、まだ俺のほうが上だと思っている」と豪語した石川は、「それを信じて、26日にゼウス選手を超えて、今度は諏訪魔選手の前に5冠王の石川修司として帰ってきて、タイトルマッチをぜひしたい」と力強く呼応した。

 「後半、強えなって思っちゃった。ああいうところを見ちゃうと、俺も負けられないんだよね。意地張りたくなっちゃうんだよ。横に一番のライバルがいるんだなって思うよね」(諏訪魔)、「本当に隣にいる人が強力なんで。その人に負けたくないっていう気持ちが、こうやって強いタッグチームを生んでいると思うんでね。1+1は2じゃなくて、物凄いかけ算になっていると思う」(石川) 互いへの対抗意識を原動力にタッグの頂点に君臨し続ける構えの暴走大巨人は“究極の5冠戦"実現へ向けて爆走する。

【試合後の諏訪魔&石川】
▼諏訪魔「ありがとう」

▼石川「ありがとうございました」

――序盤の同士討ちから、諏訪魔選手の動きが止まってしまう不安な立ち上がりだったが?

▼諏訪魔「なかなか(首が)治らないもんで。ちゃんと受けれるぐらいまではなっているんだけど。今日はこの試合に懸けようと思って、ずっと治療しまくっていたというのが良かったんだと思います。あとは、パートナーの石川選手。後半、強えなって思っちゃった。ああいうところを見ちゃうと、俺も負けられないんだよね。意地張りたくなっちゃうんだよ。横に一番のライバルがいるんだなって思うよね」

▼石川「諏訪魔さんが言った通り、本当に隣にいる人が強力なんで。その人に負けたくないっていう気持ちが、こうやって強いタッグチームを生んでいると思うんでね。1+1は2じゃなくて、物凄いかけ算になっていると思うんで。このタッグ、これで2回防衛ですか。本当にプロレス界に名を残すタッグチームになりたいし、なれると思っているんで。宮原は置いといて、ヨシタツは強かったですよ。さすが挑戦してくるって言うだけはあると思うんで。ヨシタツ、何回でもいいよ。俺らが勝って、ヨシタツポイントを貯めていきます」

▼諏訪魔「付き合っちゃうの?(笑) 危ないよ」

▼石川「危ないですか? 詐欺っすか?」

▼諏訪魔「詐欺なんだよ、あれは。実体のない仮想通貨だから」

▼石川「ヨシタツは認めてるんですけど、ちょっとヨシタツポイントは怪しいですけどね」

▼諏訪魔「あんなのは…。気をつけようよ」

▼石川「僕は付き合いたいなと思って」

▼諏訪魔「俺は見守ってるから。危ないと思ったら、いつでも」

▼石川「いつか電化製品に変わるんじゃないかと思って」

▼諏訪魔「変わらないよ」

▼石川「変わらないですか」

▼諏訪魔「ヨシタツもね、ポイントなんてふざけてるけどさ、意地っていうかね。なんか見せてきたな、あいつは」

▼石川「感じましたね」

▼諏訪魔「バックドロップに関しても、物凄い意地があるんだなっていうのも思ったし。あんだけ何回もしつこく来る。最後は投げられちゃったんだけどさ。そこはたまたまかな。今回、俺が決めれて勝てたったいう感じ。バックドロップだよ。でも、まだまだあいつとの戦いは続くんだなっていう。あいつのプライドは俺の持っているプライドより大きかったかもしれない。それはそう言っておくけど、あいつのポイント制とか、詐欺まがいのことは止めとけって」

▼石川「ヨシケンみたいに、全日本内で面白いタッグチームがドンドン出てこないと、全日本のタッグ部門が盛り上がっていかないと思うんで。もちろん5冠王を目指してますけど、このタッグの2冠というのは凄い大事なベルトなんで。どんどんね。中でもいいし、外でも。そろそろローカルインディーを狙っていきたいですね」

▼諏訪魔「ドンドンやっちゃおうか。どこでもいいんだ。どこの会場でもいいから、ドンドンやってみたいというのがあるんだよね」

▼石川「どこでも、どんな島でもいいんで。やりたい人はここ(テレビの画面に宛先欄があるかのように下を指差す)まで送ってほしいなと」

▼諏訪魔「そうだね。いろいろやったほうがいいね。絶対世界タッグをやりてえ人がいっぱいいると思うんでね」

▼石川「価値を上げていくんで」

▼諏訪魔「あと、ぜひ流山で三冠獲ってもらって。俺は横にいる一番のライバル、石川修司と究極の5冠戦がやりたいなと。もうボロボロになる…次の日、立てねえぐらいに、本当にどっちが立っているか比べたいなというのがあるんで。ぜひ獲ってください」

▼石川「いや、本当に今の三冠チャンピオン、ゼウス選手はドンドン成長していってて、強いと思いますけど、まだ俺のほうが上だと思っているし。それを信じて、26日にゼウス選手を超えて、今度は諏訪魔選手の前に5冠王の石川修司として帰ってきて、タイトルマッチをぜひしたいなと。で、僕は全日本プロレスの先頭に立って、引っ張っていきたいなと思います」

【宮原の話】「俺たちは諦めない。諦めの悪い男たちだ。諦めないんだ」

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