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11/3【NOAH】タッグ防衛へ清宮が堂々シングルで丸藤撃破 「時計の針は進んでる」

『Go on to the DEMOLITION STAGE 2021』神奈川・横浜ラジアントホール(2021年11月3日)
○清宮海斗vs丸藤正道×

 ノアの横浜大会で「清宮vs丸藤」のシングルマッチが事前予告なしで実現。GHCタッグ王座戦に向けた前哨戦を、“王者・清宮"が堂々と制して「時計の針は進んでる」と返り討ちへ仁王立ちしてみせた。

 この日の横浜大会では『Special single secret 5』と銘打たれ、入場までカードが分からないシングルマッチ5試合が組まれた。そのメインイベントで「清宮vs丸藤」の一騎打ちがサプライズで実現。11・13横浜武道館大会でのGHCタッグ王座戦「(王者)清宮海斗&マサ北宮vs武藤敬司&丸藤正道(挑戦者)」に向けたシングルマッチによる前哨戦となった。

 丸藤は博多でベルトを持参しなかった清宮を「自覚がない」と非難していたが、この日は清宮もタッグベルト持参で登場。ゴング前から丸藤の顔面に押し付けるように見せつけてみせた。

 清宮が“新世代の旗手"として歩み始めた2年半前の横浜文体大会ではGHCヘビー級王座も争った二人だが、この日は序盤から対等かつ互角の攻防を展開。先を読み合いながら丸藤が不知火発射に成功すれば、清宮もストレッチプラム式フェイスロックで強烈に絞め上げてギブアップを迫る。

 終盤には丸藤が清宮のジャーマン、タイガースープレックスをことごとく一回転しながら着地し、チョココロネで丸め込んでみせたものの、清宮も丸め込み合戦に持ち込んで譲らず。さらにコーナーをめぐる先の読み合いに発展するや、巧みにコーナー激突を誘って後方回転エビ固めでガッチリ丸め込み、しっかり3カウントを奪ってみせた。

 こだわり続けてきた細やかな技術の積み重ねを結実させて丸藤に完勝。改めて丸藤にベルトを見せつけてからマイクを握った清宮は「まだまだ世の中は大変ですけど、ノアは進み続けます。だけど進み続けてきたノア、今年話題をもってってるのは誰かな? 中心にい続けてるのは誰かな? 武藤敬司、丸藤正道。このままじゃいけないでしょう! 時計の針は進んでるんですよ。俺たちが行かないと!」と改めて強調した。

 思い出の横浜で丸藤を破り、横浜ビッグマッチに向けて横浜で弾み。もうスランプに苦しんだ“悩める貴公子"の面影もなく、堂々たる立ち姿で「10日後、横浜武道館でこのベルト、防衛戦やります。あの二人からベルトを守って、俺と北宮さんでこのリングの中心に行きます」と言い切ってみせた。

【試合後の清宮】

▼清宮「前哨戦でも全力で行きますよ! こうやって今、みんなが来てくれてるのもありがたいし、ホントに今、何が起こるか分からない。この今の時期、動いていかなきゃダメでしょう! 横浜では丸藤さんとの思い出もありますよ。横浜文体で2年前くらいかな、あの時メインではバトンを渡されたかのような感じだったけど、今はもう競い合う相手としてね、楽しんでいきますよ」


――丸藤との読み合いを制して、今まで積み上げてきたものが生きたような勝ち方でもあった

▼清宮「いろんなことを考えますけど、やっぱり今までやってきてる技…入り方やタイミング、決まり具合。そこを突き詰めていけばしっかり3つ入るんだっていうのを見せていきたいですよ」

――あらゆる点で進化と上向きさを実感できている?

▼清宮「実感ありますよ。上がっていきますよ」


――ベルトを見せつけたが?

▼清宮「あんなね、この間挑発をされて。そりゃ持っていきますよね。ここにあるんだ、俺がチャンピオンなんだ!って気持ちはありますから。でも、それでもまだ、このベルトを腰に巻くのはちょっと早いのかな…っていう気持ちもあって。そんな感じですね」


【丸藤の話】「入った? レフェリーが3つ叩いただけだろ。レフェリーが3つ叩いただけで俺は負けなのか! じゃあいいよ、タイトルマッチは俺が3つ叩かせてやるよ。言っとけ! 清宮もそうだ、中山(レフェリー)もそうだ。俺がワン・ツー・スリー叩かせてやっから。それとあいつ、ちゃんとベルト持ってんじゃねえかよ。この間どうしたんだ? 忘れただけか? まぁいいや持ってきたなら。あんな入場前に『丸藤さん、どうぞ次のタイトルマッチで持っていってください』みたいに見せつけやがって。今日はタイトルマッチじゃねえから持ってかなかったけど、まぁ見とけって。負けたけどな……余裕だよ!」

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