調印を終えたOZAWAは、改めて“外で戦う"ことの正当性を主張。「NOAH25年の歴史の中で18人の生え抜きが誕生した。そしてそのうちの9人が今、外で戦っている。他団体のリングで戦っているヤツもいるし、社会というリングの上で戦っているヤツもいる。“外で戦え"というのがNOAH道場の教えなんだ」と切り出すと、「たとえば散々、外で戦ってきて、NOAHに出戻りした男・潮崎豪。そいつが今、なんて言ってると思う? 『I AM NOAH』と言っているんだ。そう、あいつこそがNOAHなんだ。新日本プロレス2軍、3軍から出戻った男・KENTAも同じ。そして(休業中の)熊野(準)も、もはや一般人であるにもかかわらずプロレスリング・ノア所属のような振る舞いをしている。稲村(愛輝)もそうだ。あいつ今、WWEに行って海外でやってるけども、もしあいつがWWEでハネて、WWEスーパースターにでもなったら、確実にNOAHには帰ってこない」と例示しながら、改めて理路整然と“場外戦こそNOAH"の暴論を展開した。
フォトギャラリー
3・2横浜武道館大会のGHCヘビー&GHCナショナル王座戦「(GHCヘビー級王者)OZAWAvs征矢学(GHCナショナル王者)」に向けた調印式が27日、都内で開かれた。
ツアー各地で前哨戦を繰り広げてきた両雄だが、OZAWAのTEAM 2000Xと、征矢の情熱RATEL'Sを巻き込んだユニット抗争に発展。場外戦や無法介入を多用するOZAWAらT2000X勢に征矢が激怒し、「リング上で正々堂々戦え!」とランバージャック戦を要求して直前でルール採用が決まった。
調印を終えたOZAWAは、改めて“外で戦う"ことの正当性を主張。「NOAH25年の歴史の中で18人の生え抜きが誕生した。そしてそのうちの9人が今、外で戦っている。他団体のリングで戦っているヤツもいるし、社会というリングの上で戦っているヤツもいる。“外で戦え"というのがNOAH道場の教えなんだ」と切り出すと、「たとえば散々、外で戦ってきて、NOAHに出戻りした男・潮崎豪。そいつが今、なんて言ってると思う? 『I AM NOAH』と言っているんだ。そう、あいつこそがNOAHなんだ。新日本プロレス2軍、3軍から出戻った男・KENTAも同じ。そして(休業中の)熊野(準)も、もはや一般人であるにもかかわらずプロレスリング・ノア所属のような振る舞いをしている。稲村(愛輝)もそうだ。あいつ今、WWEに行って海外でやってるけども、もしあいつがWWEでハネて、WWEスーパースターにでもなったら、確実にNOAHには帰ってこない」と例示しながら、改めて理路整然と“場外戦こそNOAH"の暴論を展開した。
とはいえ当のOZAWAはNOAH内、しかも中心で戦っており、征矢は「現にOZAWA、お前はNOAHのリングで戦ってんだろ? ならリング上で戦うべき」とピシャリ。一方で征矢自身は再び愛する「ナショナルくん」との“会話"内容を披露し「ある日、このGHCナショナル…ナショナルくんが俺にこう言ってきたんです。『僕に価値はあるのかな?』と。この世界、人であれ、物であれ、存在している以上、価値がないものなんかない。ナショナルくんにはナショナルくんの価値があるんです。自分がヘビー級のベルトを巻くことによって、同じ価値にしていきたい。俺はベルトに愛があるから声が聞こえる。OZAWAもベルトに愛を持ってほしい」と熱弁をふるいながら、OZAWAから「2軍、3軍のベルト」と断じられた赤いベルトを思いやった。
ベルトと会話する征矢の姿に「こういうタイプは否定しちゃダメだし、刺激もしちゃダメ。静観、触らないのが一番」と改めてドン引きなOZAWAは、前哨戦で征矢に対して得意の“顔舐め"を封印した理由を「さすがに征矢の顔を舐めるとコンプライアンスに引っかかるレベル。小学生とか中学生とかも来てるわけで。教育上もよくない。そもそも全然おいしくなさそう」と説明…。
すると怒りの征矢は立ち上がってOZAWAに詰め寄ると「お前よ、さっきからよ、言いたい放題言いやがって! 俺をペロペロしないし、俺の暴露話もしないん。今ここで! 俺の首筋ペロペロしろよ!」と首筋を口元に押し付け、「舐めてみろよ! 舐めてみろ! 舐めてみろよ!」と直接迫った。
40歳のオジサンが28歳の青年に密着しながら「俺を舐めろ!」と連呼する倫理上問題ありなサマが、一足早くYoutubeを通じて全世界にライブ配信された形に。約4年半ぶりのダブルタイトル戦、ユニット抗争を巻き込んだランバージャックデスマッチ、NOAH道場の教義にベルトの声、そして舐めろ舐めない問答…。あらゆるテーマをカオスにはらんだ横浜決戦は果たしてどんな結末を迎えるのか――。
【会見の模様】
▼征矢「GHCナショナルのベルト、自分がこのNOAHに来て約5年。何度もベルトに挑戦し、時には悩み、いろいろもがきながら、ようやくつかんだ唯一のベルトです。OZAWAは2軍、3軍のベルトだと言ってますけど、俺にとっては! 1軍以上の価値あるベルトだと思ってます。確かにGHCヘビー級のベルト、第46代。そしてGHCナショナルのベルト、第15代。明らかに(GHCヘビーのほうが)歴史と重み、あるかと思います。話は変わりますが、ある日、このGHCナショナル…ナショナルくんが俺にこう言ってきたんです。『僕に価値はあるのかな?』と。この世界、人であれ、物であれ、生きてる以上、価値がないものなんかないんですよ。価値がないんじゃなくて、価値はあるんです。何かしらの役割、何かしらの使命があって、ここに存在するんです。私はそう言ってナショナルくんに問いかけました。ぜひとも俺はそのナショナルくんにベルトの価値を自分自身に知ってもらいたいので、ナショナルよりだいぶ歴史のあるGHCヘビー級のベルト、俺が巻くことで同じベルトの価値に持っていけるんではないかと。それが俺の今できるGHCナショナルへの唯一の俺の役割だと思ってます。3月2日、横浜武道館大会は情熱RATEL'S、大家族のもとに2本のベルトを持って帰ります。それと一つ。OZAWA、ベルトを愛することからも逃げないでほしい。以上」
▼OZAWA「ランバージャックデスマッチ、こんな提案ができるのは征矢学、お前がNOAH道場のルール、NOAH道場の教えを知らないから。内で戦うのではなく、外で戦うというのがNOAH道場の教え。プロレスリング・ノア25周年、25年の歴史の中で18人の生え抜きが誕生した。そしてそのうちの9人が今、外で戦っている。他団体のリングで戦っているヤツもいるし、社会というリングの上で戦っているヤツもいる。外で戦えというのがNOAH道場の教えなんだ。(※講義のように立ち上がって歩き回りながら)例を挙げよう。たとえば、そうだなあ。散々、外で戦ってきて、NOAHに出戻りした男・潮崎豪。そいつが今、なんて言ってると思う? 潮崎豪、『I AM NOAH』と言っているんだ。そう、あいつこそがNOAHなんだ。あいつこそがまさにNOAHの象徴だ。そして、そうだな。新日本プロレス2軍、3軍の男・KENTAも同じ。そして熊野。熊野(準)もそうだな。熊野とかもはや一般人であるにもかかわらずプロレスリング・ノア所属のような振る舞いをしている。そしてそれを会社としても容認している。稲村(愛輝)もそうだな。あいつ今、WWEに行って海外でやってるけども、もしあいつがWWEでハネて、WWEスーパースターにでもなったら、確実に稲村はNOAHに帰ってこない。ただ、もしWWEスーパースターになれなくても、またNOAHに、日本に帰ってきてNOAHに。あのKENTAみたいにさ、ほら、NOAHで…あ、違うわ。KENTAの場合は金に目がくらんで新日本プロレスを一回挟んでる。まあ何でもいいんだけど、またNOAHに帰ってこられるから。それがNOAHの教えなんだ。おい、征矢学。お前はプロレスリング・ノア、NOAH道場の教えについて何も分かっていない。取ってつけたように情熱、情熱と言っているが、お前の中に本当に情熱はあるのか? もし仮にお前がプロレスリング・ノア所属としての情熱があるのだとすれば、NOAH道場の教えを知っているべきだし、知っていなきゃおかしい。そしてNOAH道場の教えを知っているのであれば、こんな外で戦うなとか、ランバージャックなどというふざけたルールを提唱してこないはずなんだ。おい! おい、聞け征矢学。お前は一度、プロレスリング・ノア歴代の道場長、清宮、あと北宮。あとは丸藤とかもやってるのか? 知らんけど。そこらへんに教えを請え。そうすれば軽々しく外で戦うな、などというふざけたことは決して言わなくなるはずだ。それがプロレスリング・ノアのやり方なんだ。おい、征矢学。プロレスリング・ノア歴代の先輩方、そしてプロレスリング・ノアの歴史に対してリスペクトの精神を持て。(※征矢が横にいるにも関わらずムービーカメラに顔を密着させて)おい、征矢学。俺にはな、プロレスリング・ノアの先輩方、大好きな気持ちがあるし、NOAHの歴史に対してのリスペクトの精神もあるぞ。だからプロレスリング・ノア道場の教えを守りたいんだ。おい、だから、この試合以降、外で戦うなとか、ランバージャックしろとかふざけたことは言わないようにな。分かったか? 征矢学。聞いてんのか? そういうとこだぞ! 以上で」
――OZAWA選手の主張を聞いて思うところがあれば?
▼征矢「その道場のことを言われてしまうと正直、知らないことが多いと思う。でも現にOZAWA、お前はNOAHのリングで戦ってんだろ? ならリング上で戦うべきじゃないでしょうか」
――前哨戦を通じての征矢選手の印象は?
▼OZAWA「征矢学はな、本当に“欲しがり"だからな。なんだろうな。俺はね、昔から結構、好きな女の子とかに意地悪しちゃうタイプ。欲しがられるとね、ホント困っちゃうんだよね。調子狂うからホントもう欲しがるのとか、情熱っていうのも正直やめてほしい。それぐらいかな」
――征矢選手に対して顔舐めをしていない。征矢選手は舐めてこいと言っているが、その要求に対してどんな思いがある?
▼OZAWA「なんだろうね。俺がね、この征矢学という男の顔を舐めてる姿、みんな想像してみて欲しい。これはね、結構ギリギリなライン。結構コンプライアンスに引っかかるかもしれない。そう考えると、会場に小学生とか中学生とかも来てるわけで。教育上ね、そう考えるとちょっとね、厳しいかなあ。征矢学自体も全然おいしくなさそうだしね。舐めたくはないよね」
――GHCヘビー級のベルトへの思いは?
▼征矢「やっぱり第46代と続いてる、先輩方が血と汗と涙と努力の結晶でつくられてきたベルトというのは重々承知です。ナショナルくんの気持ちもあるけど、俺自身、やはりワンランク上に行くためにもGHCヘビーのベルトはぜひとも巻きたい。そう思ってます」
――GHCヘビーを巻きたいという思いに対して、ナショナルくんは何と言っている?
▼征矢「だからナショナルくんは自分の価値がわからないと。二つあるから。でもナショナルくんにはナショナルくんの価値があるんですよ。それをチャンピオンである自分がヘビー級のベルトを巻くことによって、同じ価値にしていきたいと。そう思ってるわけです」
――ランバージャック戦ということでユニット対抗戦の空気感もあるが、情熱RATEL'Sというユニット自体にどんな思いがある?
▼OZAWA「情熱RATEL'Sなんてね、もうなんだろうなあ。最近できたさ、即席ユニットでしょ。しかもなんだろう。征矢学だけが浮いている存在、溶け込めてない存在。そんな中でそいつらに身を預けて戦うっていうのがちょっとね。もうその時点でチームとして、我々TEAM 2000Xには劣ってるよね。って話かな」
――反論があれば?
▼征矢「お前よ、さっきからよ、言いたい放題言いやがって。俺をペロペロしないし、俺の暴露話もしないんだけど。(※立ち上がってOZAWAに詰め寄り)今ここで! 俺の首筋ペロペロしろよ、じゃあ。(OZAWAの首に手を回して)舐めてみろよ! 舐めてみろ! 舐めてみろよ!」
▼OZAWA「(※心底鬱陶しそうに)レフェリー!」
▼征矢「他の先輩は舐めて、俺は舐めないのか? ふざけんなよ!」
――ツアー中と髪の色が変わったが、なぜその色にした?
▼征矢「これ自体は情熱RATEL'Sに一度ブリーチを下げたんです。後ろが黒だったんですね。ただ僕はこれ彼らのメッセージだと思ってます。白黒つけろというメッセージだったんじゃないかなと俺は解釈してます」
――ランバージャック戦へ向けて外で戦うことにこだわっているが、鈴木鼓太郎選手をはじめとするNOAHの生え抜き選手が外で戦っていることをどう思う?
▼OZAWA「鼓太郎ね。ホント今、外で、他団体でやってるけど、NOAH道場のルールに忠実に従えていて、ホントおりこうさんだって思うね。鼓太郎ちゃんはホントおりこうさん。鼓太郎ちゃんにはホント征矢学という男にNOAH道場の教え、ちゃんと教えてあげて欲しいなって思うね」
――ベルトから声が聞こえることに対してOZAWA選手が「病院に行け」と発言していたが?
▼征矢「先ほども言いましたように、ベルトにも愛を持って欲しいと。愛がないから聞こえないんですよ。愛があれば、(調印用のペンを手に)この筆を愛してれば、この筆自体の声も聞こえるんです。(質問した記者に向かって)あなたが持ってるパソコン、あなたがパソコンを愛していれば声が聞こえるんです。ただOZAWAは愛してないから聞こえないだけ。情熱という愛がないんです」
――征矢選手の発言を受けて?
▼OZAWA「端的に言うと、そうですか、としか言えない。こういうのはね、ホントに否定しちゃダメだし、刺激もしちゃダメ。ホントに静観、触らないのが一番の対処療法というか、治し方というかね。そうですか、で終わりだよね」
フォトギャラリー