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6/9【全日本】6・15三冠決定戦へ大森が公開練習 秋山の一点攻め警戒で左アックスボンバーを完成(写真あり)

 6・15後楽園大会で秋山準との三冠ヘビー級王座決定戦を控える大森隆男が9日、神奈川・横浜市内の全日本道場で練習を公開。秋山得意の一点集中攻撃を警戒し、左腕の強化に着手した結果、左腕によるアックスボンバーをもう一つのフィニッシュホールドとして完成させた。

 秋山との三冠王座決定戦が6日後に迫ったこの日、大森が全日本道場で公開練習に臨んだ。秋山とは同期でともに手の内を知り尽くした間柄。「彼の凄いところは一点集中攻撃。ここだと思った場所は徹底して攻めて攻めて攻めまくってくる。何十回と対戦して苦しめられてきた」と大森は秋山理詰めの戦法に警戒を強めている。

 「僕の勝機というか最後は得意のアックスボンバー。そこにつなげないと勝利はない」と言い切るように大森が絶対の自信を誇るのは斧爆弾。だが、「秋山選手が狙ってくるのも当然、僕の右腕」と想定するように、もし一点攻めで右腕を殺されてしまったらアックスボンバーを繰り出すことはできなくなる。

 そこで大森が着手したのが左腕の強化だった。4月末から取り組み始め、トレーニングだけでなく、日常生活においても左腕を使うことを心がけているという。そのかいもあってこの1ヵ月弱の短期間で、「仮に右腕を秋山選手に狙われても、左腕でも一発で仕留められるだけのパワーを得られた。利き腕は右腕ですけど、逆の腕でも秋山選手を仕留められる確証を自分の中で得られた」と左腕によるアックスボンバーをフィニッシュホールドの域まで昇華させることができた。

 さっそく大森は右腕を破壊された状況を想定して右腕を縛ると、ミットを持ったSUSHIを相手に左腕による斧爆弾を試し斬りし、一撃でKOした。その威力は食らったSUSHIが「衝撃がやばいです。実際、試合で食らうともっとやばいと思うんで。ミット持っててあの衝撃なんで。実際受けたらどうなるのかちょっとわからない」と舌を巻くほど。「今まで秋山選手だけじゃなくて、右腕を攻撃されて、ここぞという時にアックスボンバーの威力が落ちてしまったり、使えない場面がいっぱいあった」と何度も苦い経験をしてきた大森も、「堂々と自分が今まで右腕に持ってた自信と変わらないぐらい左腕にも自信があるというのをSUSHI選手に受けてもらって確信できた」と確かな感触をつかんだ。

 「分厚くて重い三冠という名前の扉を今回は本当に何が何でもこじ開けたい。その一点しかない」。そう改めて至宝ベルト初戴冠にかける決意を口にした大森は、伝家の宝刀・アックスボンバーを両腕に携え、永遠のライバル・秋山との大一番に出陣する。

【公開練習における大森】
▼大森「いよいよ三冠王座決定戦、次の日曜日、目前に迫ってきました。相手は自分が第一優先権、僕にあると思って秋山選手を指名させてもらって、希望がかなったと。チャンピオン・カーニバル決勝戦でも秋山選手と当たって、今まで何度となく戦ってきましたけど、彼の凄いところは一点集中攻撃。ここだと思った場所は徹底して攻めて攻めて攻めまくってくる。何十回と対戦して苦しめられてきました。僕の勝機というか最後は得意のアックスボンバー。そこにつなげないと勝利はないと思ってます。秋山選手が狙ってくるのも当然、僕の右腕だと思ってます。そこでこの間のチャンピオン・カーニバル決勝戦が終わったあとから…本当は山とか海とか、ワイルドの名に恥じない大自然で特訓を積んで身につけたかったけど、営業活動、他団体出場もあり、正直合宿を張るのは日程的に厳しかったんですが、僕の魂というか育った場所である全日本の道場で特訓を重ね、皆さんにお見せできる段階になりました。今まで右腕のアックスボンバーですが、仮に右腕を秋山選手に狙われても、左腕でも一発で仕留められるだけのパワーを得られた。利き腕は右腕ですけど、逆の腕でも秋山選手を仕留められる確証を自分の中で得られ、皆さんにお見せできる段階になったと思います。(SUSHIに向かって)俺の右腕は自由が効かないようにテーピングで縛り上げてくれ。SUSHI選手もGAORAの選手権を控え、ダメージを与えるわけに行かないので、今日はダミーをもってやります」
※続きは別項に掲載します

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