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6/16【全日本】6・29札幌・三冠戦決定 大森5冠制覇へ「さらに重い扉こじ開ける」、諏訪魔「5冠は俺のためにある言葉」(写真あり)

 6・29札幌テイセンホール大会での三冠ヘビー級選手権試合が決まった第48代王者・大森隆男、挑戦者・諏訪魔が16日、都内・全日本事務所での発表会見に出席。悲願の至宝ベルト初戴冠を果たした大森が「昨日重い扉をこじ開けたけど、その裏にある二重三重のさらに重い扉をこじ開ける」と5冠制覇を誓えば、諏訪魔は当然阻止を宣言し、「この1年必死になってやってきたんだから、その意地、そういうものをぶつけていきたい」と5冠返り咲きを見据えた。

 6・15後楽園大会。大森は秋山準との同期対決を制し、第48代三冠王者に君臨。悲願の至宝ベルト初戴冠を果たした。と同時に6・29札幌大会で諏訪魔を迎え撃っての初防衛戦が早くも決定。前日の6・28札幌大会では秋山との同期タッグで諏訪魔&ジョー・ドーリングの持つ世界タッグ王座への挑戦も控える。

 今年は大森イヤーと化しつつある。4月にチャンピオン・カーニバル初優勝を成し遂げ、三冠ベルトも奪取。そしてこの札幌2連戦では5冠制覇の偉業達成に挑む。シリーズ2度の三冠戦、世界タッグ&三冠戦の連戦はいずれも近年では異例のこと。過酷なタイトルマッチ連戦となるが、大森は「札幌で世界タッグと三冠、2日連続という形ですけど、昨日初めて三冠のタイトルを獲って、こんな早くタイトルマッチができて、プロレスラー冥利に尽きる」と高ぶりを隠せず。「こんな短期間で一気に手に入れた男はいないでしょう。それを俺は成し遂げますよ。昨日重い扉をこじ開けたけど、その裏にある二重三重のさらに重い扉をこじ開ける」と誓った。

 対する諏訪魔は昨年10・27両国大会で曙に敗れ、第46代王者から陥落以来、8ヶ月ぶりの三冠挑戦となる。札幌2連戦限定で大森&秋山との世代闘争に身を投じる決意をしたのも、「オッサン世代」の進撃を食い止めるため。大森と秋山が争った三冠決定戦を目の当たりにし、「オッサン世代が全日本プロレスを盛り上げているこの現状をみて、俺もメラメラしてきたし、また時代の針が戻ってしまっていることに対して危機感も感じた」と闘志をかきたてられている諏訪魔は、「俺こそ三冠の時代をまだまだ作っていかなきゃいけない」との思いを強くした。

 しかも大森が手にしている三冠新ベルトを初めて巻いたのは諏訪魔。その初戦で曙に敗れて手放した。「勝って俺の汗を染み込ませてないベルトなんでね。俺が巻いてどんどん価値を上げていく。そうしなきゃいけない」と大森から奪い取った先を描いている諏訪魔は、「連勝してピリオド打てる状況にします」と札幌タイトルマッチ2連戦を制し、世代闘争を早期決着させるつもりだ。

 奇しくも昨年の分裂から間もなく1年が経過。そして7月には秋山を社長に新会社として再出発を図る。この1年間、全日勢は信頼回復を大目標に全力で戦い続けてきた。中でも諏訪魔は真っ先に残留を宣言し、全日本のために“身を削るプロレス"を展開してきた。「この1年必死になってやってきたんだから、その意地、そういうものをぶつけていきたい」と誓う諏訪魔は、「5冠という言葉は俺のためにあるんだと。そういう形にもっていきたい」と昨年10月以来の5冠返り咲きを見据えた。

 どちらが連勝しても5冠達成。この札幌タイトルマッチ2連戦を制した方が押しも押されもしない全日本の中心に君臨することになる。
※大森、諏訪魔のコメントは別項に掲載します

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