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/16【全日本】6・28札幌で世界ジュニア戦 青木「最強の挑戦者」警戒も「攻めの姿勢で」、金丸は今から初防衛戦の相手にウルティモ指名(写真あり)

 6・28札幌テイセンホール大会で世界ジュニアヘビー級選手権試合が決まった第37代王者・青木篤志、挑戦者・金丸義信が16日、都内・全日本事務所での発表会見に出席。「一番の強敵で、もしかしたら僕が苦手なタイプかもしれない」と警戒する青木が「攻めの姿勢」で臨む構えをみせれば、金丸は6ヶ月ぶり2度目の戴冠を誓い、今から初防衛戦の相手にウルティモ・ドラゴンを指名した。

 王者・青木が挑戦者を募っていた世界ジュニア戦線は6月シリーズ開幕戦の6・15後楽園大会でさっそく動き出した。青木とのタッグ対決した金丸が秒殺寸前に追い込むなど圧倒し、試合後に挑戦をアピール。青木も受けて立ち、6・28札幌大会でのタイトルマッチが決まった。

 初防衛戦からいきなり強敵を迎え撃つことになった青木だが、金丸の挑戦を「自分の中で一番動いたら面白い金丸選手が動いたので、願ったりかなったり」と歓迎。金丸はノア時代からの先輩でジュニア屈指の巧者とあって、「昔からいろいろと教わったり、見て勉強した部分もあるので正直言うと後手に回る可能性が高い」と苦戦も覚悟の上だ。

 「受けのうまい選手ですから、うまい具合に自分の攻撃が流されて、チャンスどころで一気に畳み掛けられる。そこをいかにしのぐか、切り抜けるか」をポイントに定めた青木は、「一番の強敵で、もしかしたら僕が苦手なタイプかもしれない」と気を引き締めるばかり。「このベルトを防衛して、しっかり新しい世界ジュニアというものを自分で築けたら」と誓うだけに、「経験を積んで防衛を重ねないと、そういうものは作れない」という青木は金丸の存在を避けて通るつもりはない。「まだまだチャンピオンらしいものは少ないと思いますので、そこは一番足をすくわれる可能性の高い部分」と自己分析しながらも、「攻めの姿勢を忘れたくないんで、今までどおり変わらないスタイルでいきたい」と積極姿勢で臨む構えをみせた。

 対する金丸は昨年12・15後楽園大会でウルティモに敗れ、第35代王者から陥落以来、満を辞しての世界ジュニア挑戦となる。「ベルトを持ってるのと持ってないのでは、気持ちというのはこれから青木も変わってくると思う」と王者の進化を予測し、ベルト獲りでそれをせき止めるつもり。GHCジュニア史上最多の6度の戴冠歴もあり、シングル王者としての経験豊富とあって、「やっぱりチャンピオンでいる時と挑戦者でいる時のタイトルマッチを行う気持ちは全く違う」と挑む側の優位性を強調。「腕は攻めてくると思うんで、そこをいかに攻めさせないか。自分のペースにもっていくか」をポイントに定めつつ、自信をのぞかせた。

 勝てば6ヶ月ぶり2度目の世界ジュニア戴冠となる。前回は7度の防衛に成功し、10ヶ月間の長期政権を築いたが、ウルティモに敗れて手放した悔しさは未だに残っている。「前回、負けてるウルティモ・ドラゴンからベルトを獲った青木ですから、そこで獲って逆指名でウルティモ・ドラゴンとタイトルマッチやりたい」と初防衛戦の相手を今から指名した金丸は青木からのジュニアの至宝獲りを誓った。

 青木戴冠で新展開を迎えた世界ジュニア戦線はいきなりクライマックス。新生・全日本になってから初となる両者の一騎打ちがジュニアの頂点を争うにふさわしい熱戦となるのは間違いなさそうだ。
※青木、金丸のコメントは別項に掲載します

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