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6/29【リアルジャパン】リアルジャパン提供 7・2後楽園大会見どころ(その2)

 リアルジャパン提供の7・2後楽園ホール大会見どころ(その2)は以下の通り。

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 7月2日(水)、リアルジャパンプロレス『DIG UP〜発掘〜』後楽園ホール大会が開催される。何と言っても注目なのは、ダブルメインイベントのひとつとして行われる初代タイガーマスク&船木誠勝vs藤原喜明&グレート・タイガーの一戦だ。船木と藤原がリング上で23年ぶりに“再会"する。(構成・文:村上謙三久)

[“2つの勝負" スーパー・タイガーが戦う「ライバルたち」と「内なる敵」]

▼第5試合 ダブルメイベント1 6人タッグマッチ 60分1本勝負>
藤波辰爾(ドラディション)&長州力(リキプロ)&スーパー・タイガー(第7代レジェンド王者/RJPW)
vs
高岩竜一(フリー)&タカ・クノウ(チーム太田章)&関本大介(大日本プロレス)

 そして、もう一方のダブルメインイベント、藤波辰爾&長州力&スーパー・タイガーvs高岩竜一&タカ・クノウ&関本大介の6人タッグマッチは、下半期のリアルジャパンマットを占う上で重要な試合になる。

 リアルジャパンマットを担う存在にまで成長したS・タイガーにとって、この試合には2つの勝負がある。1つ目は当然、「ライバルたちとの戦い」だ。レジェンド王座を保持しているだけに、相手チームの3人は次期挑戦者候補にあたる。

 特に関本に対してはこれまでの何度か名指しで対戦を熱望しており、2人のファイトからは目が離せない。また、昨年の12・12後楽園大会で名勝負を展開したクノウとの絡みも見物。一騎打ち直後にS・タイガーは「初代スーパー・タイガーと藤原組長の試合に少しでも近づけたとしたら嬉しい」と語っており、同日に実現するであろう初代タイガーvs藤原との間接的な勝負として見ても面白いかもしれない。

 そして、S・タイガーに課せられた2つ目の勝負は、「パートナーであるレジェンド選手たちとの戦い」になる。リアルジャパンのファン層は幅広く、昔からプロレスを応援してきた古参マニアも多い。いくらS・タイガーが現在進行形の戦いをライバルたちと繰り広げようと、ファンの視線は藤波と長州に集中してしまうのは否めないだろう。

 それをどこまで自分に引き寄せられるのか。最近はプロレスリング・ノアや大日本プロレス、ハードヒット、U-FILE等に参戦し、以前から求めている他団体勢との戦いに向け着実に歩みを進めているS・タイガーだが、ホームリングであるリアルジャパンでは4・16代々木大会で骨折負傷中とはいえ、消化不良のファイトを見せてしまい、ファンを心配させてしまった。その禊ぎをキッチリと果たし、下半期の飛躍に繋げたいところだ!

[“鈴木対決"の裏テーマは間下隼人のケンカファイト!]

▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
鈴木みのる(パンクラスMISSION)&齊藤彰俊(プロレスリング・ノア)
vs
鈴木秀樹(初参戦/フリー)&間下隼人(RJPW)

 ダブルメインイベント以外にも気になる対戦カードが出揃った。

 第4試合の鈴木みのる&齋藤彰俊vs鈴木秀樹&間下隼人のタッグマッチは大会名の『DIG UP〜発掘〜』が最も相応しい対戦カードだろう。

 IGF離脱後も、ZERO1や全日本プロレスで確かな存在感を発揮している鈴木秀樹はリアルジャパン初参戦となる。そのファイトスタイルや師匠たちの名前を見ても、“ストロングスタイルの復興"を目指すリアルジャパンにピッタリなレスラーであることは間違いない。毎回リアルジャパンプロレス興行では客席から観戦しており、以前よりリアルジャパンマットへの参戦を熱望していただけに本人の気合も十分。初代タイガーやS・タイガーの対戦相手としても面白い存在になることは確実だ。

 ただ、相手チームが鈴木みのる&齋藤になるだけに、“顔見せ"で終わるはずがない。当然、「みのる」は初対決となる「秀樹」を“鈴木は2人もいらない"とばかりに叩き潰しにいくはず。「秀樹」も先輩の圧力に引くようなタイプではないだけに、感情のぶつけ合いになることは確実。ファイトスタイルから見ると共通点も多いだけに、クラシカルなテクニック勝負にも注目したいところ。

 プロレスリング・ノアに再入団を果たしたばかりの齋藤はリアルジャパンマット参戦2戦目で鈴木みのると初タッグを結成する。前回の4.16代々木大会では、メインイベントで初代タイガーと一騎打ちを行い、好勝負を奏でた。絶好調をキープしており、空手家時代から磨きを掛けてきたその牙も鋭さを増している。「みのる」とのチームワーク、そして「秀樹」との初激突も見物だ。

 そして、この試合の裏テーマと言えるのが“虎の子"間下の存在だろう。他団体に参戦する機会も増え、着実に成長している間下だが、リアルジャパンのファンが求めるラインはもっと高い。先輩のS・タイガーが大きく成長を遂げたキッカケのひとつは鈴木みのるとの因縁だった。鈴木対決に割って入り、相手チームの視線を自分に集めるほどの“ケンカファイト"を見せてほしいところだ。

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