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7/14【新日本】G1へオカダが公開練習 スーパーアスリート用マスクで“レベルの違う"スタミナを披露(写真あり)

 今夏G1 CLIMAXで2年ぶり2度目の優勝を目指すオカダ・カズチカが14日、東京・多摩川土手で公開練習。呼吸筋を鍛えるレブナマスク着用で心肺トレーニングを行い“レベルの違う"スタミナを見せ付けた。

 今月3日、G1決勝戦の舞台となる西武ドームにて始球式を行ったオカダは“106キロのストライク"でV奪回を宣言。この日の公開練習では外道、そしてフィジカルトレーニングを指導するボディプラント・ラボ足立光所長同行のもと、短距離ダッシュ、階段ダッシュといった心肺強化のトレーニングを披露した。

 公開練習を前にオカダは鼻と口を覆う赤いマスクを着用した。これは口での呼吸を制限し、呼吸筋を鍛えることを目的としたレブナマスクと呼ばれるトレーニング器具。このマスクを着けることで高地トレーニングと同じ効果が得られ、スタミナを強化することが出来るという。

 レブナマスクはマスク内に装着されたバルブで強度を調整するのだが、オカダのバルブは通常の約5倍の強度を誇る。これは足立所長曰く「スーパーアスリート用の非売品で、一般人が着用すると危険なレベル」のものだ。

 通常のレブナマスクをつけた外道が「歩くだけでも苦しい。頭がくらくらする」とこぼす傍らで、最強強度のレブナマスク着用のオカダは短距離ダッシュ3往復を余裕の表情で披露。休むことなく続けざまに階段ダッシュを4往復を軽々とこなし、驚異のスタミナを見せつけた。

 オカダがこのトレーニングをスタートして約1年半。足立所長は「オカダがつけているバルブは僕が認めた人間にしか渡していません。まさにレベルの違う人間にしかできないトレーニングです。しかも普通は徐々に強度を上げていくのですが、オカダは最初から最高強度のバルブを使っていました」と当初からオカダのスタミナが常人離れしていたことを明かす。

 2年前のG1、オカダは公開練習の50メートル走で「5秒94」というトップアスリート・クラスの記録を叩き出し、足立所長も「もし陸上をやっていたらオリンピックの歴史も変わっていたかもしれない」と驚がくした。今回はスピードや瞬発力とは違うジャンルのトレーニングだったが、足立所長は「あのスタミナは常人では鍛えられない。オカダは短距離だけじゃなく中距離走でも歴史を変えられる」と舌を巻いた。

 オカダのスーパーアスリートぶりを目の当たりにした外道は「レインメーカーが勝つことは確定している。優勝するのはみなさんのご存知の通り」とオカダのV奪回を改めて確信。「勝つだけじゃなくてレベルの違いを見せつけないとな!」と圧勝でのG1制覇を叫んだ。

 足立所長からは「西武ドームが暑いので(スタミナの)トレーニングを重視している」という言葉もあったが、当のオカダは「いつもどういう練習をやっているかを見せただけです。わざわざ特別なことをやる必要はないし、当たり前のことをやりました」と“普段通り"を強調。「確かに西武ドームは暑いですけど、100%以上のパフォーマンス、強さ、カッコ良さを見せます」と悠然と語る。

 今年のG1は出場選手が過去最多で、過酷な試合が続く。しかしオカダは「別に強いファイターが増えたとは思わないし、人数が増えただけ。僕レベルの選手が増えたら気になるけど、そうじゃないので何とも思いません。ただ長くなっただけです」と余裕たっぷり。決勝ではシングル未勝利の中邑真輔とのCHAOS対決も期待されるが、外道に「中邑真輔に出てきもらって、そこで借りを返そうか?」と促されて「はい」と答えるだけにとどまり、感情をたかぶらせることはなかった。

 公開練習で“レベルの違う"スタミナを見せ付けたオカダにとって、過去最長の真夏の祭典制覇に死角はない。

プロ格 情報局