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8/25【IGF】会見における猪木の詳細コメント(写真あり)

 25日、東京ドームホテルにおける会見でのアントニオ猪木の詳細コメントは以下の通り。

【会見における猪木】
▼猪木「いよいよ28日に出発ということになりました。先日、外国人特派員クラブにもごあいさつさせて頂きました。いろいろ質問がありましたが、95年に師匠の思いを届けるということで始まって、19万人、2日間で38万人というイベントになりまして、私も初めてそんな大観衆の前で試合をして、師匠の思いを届けられたかなと。そこから毎年招待されて、数を数えたら前回で29回目。今回で30回になります。それだけ北朝鮮とのつながりができ、スポーツ交流を通じて世界平和というテーマでやってきました。やっと日朝交渉の話し合いに入ったかなと。今まで政府は拉致が解決したら話し合いますというスタンスでしたが、話し合いと拉致問題を同時進行しないとというのが私の考え。私の闘魂外交というのは酒を飲んでざっくばらんに本音を話す。イベントの意義は人と人が交流すること。今回もかなりの数の外国人が北朝鮮に入ります。一歩踏み出すところから勇気をということで、選手たちも経済制裁がかかる難しい問題の中で一歩踏み出してもらいました。偏見であるとかは、実際自分の目で見てもらって。早く平和というか日朝間の友好が築かれれば。そういう思いでおります」

――今回のイベントの意義は?

▼猪木「今まで私がやってきたイベントというのは、アマゾンでやったジャングルファイトもしかり、アメリカでもいろんなところでイベントをやってきました。今回、特に北朝鮮は注目度も高いのですが、北朝鮮が何かを発信したいのであろうと。それが何か分かりませんが、今までの話で発信の仕方として、北朝鮮が発信しても日本のマスコミが取り上げるのは一部で、向こうは反論できません。今回、メディアの皆さんの力も借りて本音の話を日本の皆さん、世界の皆さんに理解してもらう。そして世界の動きを北朝鮮の人にも理解してもらう。当然、今回もイベントを通じて、姜錫柱(カンソクジュ)さんという、金日成、金正日、今の元帥の中で3代に続いて側近としてやられてこられた方がいます。最近表舞台に出てこられないんですが、前回行った時に出てこられて驚かされました。今回も我々が着いたら会談が行われると思いますが、余計なことは話しませんけど、一つは日朝交渉がスムーズに進むように、せっかく話し合いの途に着いたものが中断しないように、スポーツを通じての世界平和という意味で自分の役割を果たしたいと思います」

――95年の前回から北朝鮮国民の変化は感じる?

▼猪木「今回、相当な数の観光客が入ると思います。95年はメーデースタジアムということで、今改装中なんですね。たぶん20年前に行った方は、最近の平壌の町並みを見たらびっくりするぐらい町並みが変わってきた。大きなビルが建ったりね。そんな中で百聞は一見にしかずということで皆さんが見て感じてもらえれば。私が言いたいのは北朝鮮を持ち上げるつもりはありませんし、あるがままを皆さんに伝えられれば。そのきっかけとして今回のイベント。特に一番制裁がきついアメリカの選手を(北朝鮮側が)受け入れてくれる。それをアメリカも許可したと。制裁の中でありながらも、皆さんが望んでるのは対話だと思います。今回は向こうの期待の大きさに私も戸惑ってます。行ってみないとわからない。私が現役ならリングの上は任せとけとやれたんですが、大変期待が大きいもんですから、それに応える選手がいれば。制裁が解除されれば違った形のイベントにできたと思いますが、これが第一歩と思ってください」

――異国の観客の目をひきつける秘訣は?

▼猪木「難しい質問ですね。それを分かってくれていれば私も心配せずに済みますね。今回はプロレス、格闘技。メインはプロレスという形で試合をしますけど、95年の時のテレビも100パーセント近い人が見てますし、それが何であるかも皆さんご存知だと思います。あれから20年近く経ちますが、映像でも何回か放送されてましたから、新しいファンがついてくれて、たぶん理解はしてくれると思います」

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