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9/8【全日本】曙が決勝戦の相手にジュニア勢を指名、SUSHIは秋山との決勝対決熱望も… 王道トーナメント出場5選手が会見(写真あり)

 『第2回王道トーナメント〜2014オープン選手権〜』(15日開幕)に出場する曙、大森隆男、青木篤志、金丸義信、SUSHIが8日、神奈川・横浜市の全日本道場で会見。昨年度覇者・曙は連覇による三冠再挑戦を見据え、「曙vs舞の海みたいな、プロレスでなかなか見れない試合をやりたい」とジュニア勢を決勝戦の相手に指名した。

 無差別級で栄冠を争う王道トーナメントの第2回大会が今月15日に開幕する。昨年に続き、階級を超越した16人がエントリー。9・28大阪大会で決勝戦が争われる。

 この日は出場選手中5人が出席しての会見が行われた。昨年の第1回大会に優勝した曙はディフェンディングチャンピオンとして連覇に挑む。8・30名古屋大会ではジョー・ドーリングとの三冠戦に敗れたばかりで、王道トーナメントを「気持ちとしてはゼロからのスタート」に設定。ドーリング相手に納得いくプロレスができた実感もあり、「久しぶりに燃えてきましたね。もう一回やりたい」と前をみている。

 ここで連覇を果たせば、三冠再挑戦の近道となるのは間違いない。昨年の第1回大会優勝によって「プロレスラー・曙の本当の人生が始まった」という曙は、「僕にとってはトーナメントではなく王道という生き方、生き様」と“王道"の2文字の重みを強く意識。「今年ももう一回、生き様を見せて、もう一回、三冠を狙っていきたい」と連覇による至宝ベルト再挑戦を見据えた。

 しかも決勝戦の相手には意外な相手を希望した。現在、全日本のヘビー級戦線は大型揃いで、曙が「大きい人同士になるとどうしても打撃スタイルになる」と言うように、肉弾戦が特色のひとつ。そこで曙は「できたらジュニアとやりたい」とジュニア勢との決勝戦を熱望した。実現するとすれば、金丸義信、佐藤光留、SUSHIの3人に可能性があるが、「プロレスもできるよっていう試合内容をみせたい。曙vs舞の海みたいな、プロレスでなかなか見れない試合をやりたい」と希望する曙は、「自分をこれから成長させるためにそういう試合が必要」と技術面での進化も視野に入れた。

 4月のチャンピオン・カーニバルを制覇している大森は、史上初の“春秋連覇"がかかる。現在、秋山準と組んで世界タッグ王座を保持しているが、シングル戦線では今年6月に三冠王座から陥落。再浮上を図るには王道トーナメントが絶好の舞台となる。「ここで決勝で戦って、また改めてお互いを認め合ったうえで世界タッグのタイトルを保持していきたい」と春の祭典同様、秋山との決勝対決を描いた大森は、「春のチャンピオン・カーニバル、秋の王道トーナメントと連覇して、その先にある三冠、年内に手の届くところまでいきたい」と三冠戦線再浮上を描いた。

 世界ジュニアヘビー級王者・青木は1回戦でいきなり諏訪魔とのEvolution対決が組まれた。「気が抜けないけど、出るからには優勝を目指さないと意味がない」と言い切った青木は、「付け入るスキは大きい」と諏訪魔攻略に自信満々。「曙選手が言ったのと全く逆で、今回ヘビー級とやってジュニアでも頭を使えばヘビーに勝てるというのをやりたい」とヘビー級狩りをテーマに定めた。

 金丸は1回戦で佐藤光留とのジュニア対決に臨む。昨年8月、世界ジュニア王者時代に対決した時の経験から、「ここぞという時に何をしてくるか分からない佐藤光留だけど、負ける気は全然ない」と警戒しながらも初戦突破を確信。昨年の第1回大会ではスーパーヘビー級のディーロ・ブラウンを料理した実績もあり、「ヘビーとジュニアが入り乱れてのトーナメントなので、結果はもちろん、印象づける試合をしてお客さんにアピールしたい」とヘビー級相手に爪あとを残す構えをみせた。

 SUSHIは8・30名古屋大会で中島洋平との出場権争奪戦を制して2年連続出場を決めた。初戦の相手はゼウスと不利は否めないが、「パワーもけた外れで体も全然違うんですけど、自分の持ってる丸め込みは十分通用する」と確信。「一戦一戦、勝ち上がっていって、決勝で秋山さんと当たって勝つ」と青写真を描いた。が、秋山とは同ブロックで決勝対決は実現できない。ともに勝ち上がれば準決勝で対決することになる。それを取材陣から指摘されて気づいたSUSHIは、バツが悪そうになりながらも「そんなん関係あるかぁ!」と絶叫し、打倒・秋山にかける執念をみせていた。
※会見におけるコメントは別項に掲載します

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