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10/24【全日本】前哨戦第1R完敗にも潮崎前向き 至宝ベルト初戴冠へ「糧になった」、王者ジョーは史上初の日本国外・三冠戦実現で自信(写真あり)

 10・29山形大会で三冠ヘビー級選手権試合を行う第50代王者ジョー・ドーリング、挑戦者・潮崎豪が24日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。10・22後楽園大会での前哨戦で苦杯をなめた潮崎だが、「ジョー・ドーリングの勢い、実力、強さを真っ向から受け止めれたのは自分にとっても物凄い糧になった」と前向きに受け止め、至宝ベルト初戴冠を誓った。

 9月の王道トーナメントを制した潮崎がいよいよ5日後の山形大会でドーリングが保持する至宝・三冠王座に挑む。王者とはトーナメント1回戦で対決し、激闘の末に勝利。優勝への弾みをつけた。

 対ドーリングのシングル戦績は負けなしだが、10・22後楽園大会で実現した前哨戦第1ラウンドでは王者からの直接勝利を誓って出陣したものの、逆にレボリューションボムの前に3カウントを聞き、完敗を喫した。

 とはいえ潮崎にショックの色は見られない。確かにドーリングの猛攻の前に屈したものの、「後楽園の試合であれだけ真っ向からきてくれたことに関してはうれしいダメージ、うれしい衝撃だった」と王者の強さを歓迎するかのように振り返り、「ジョー・ドーリングの勢い、実力、強さ、そういうものを真っ向から受け止めれたのは自分にとっても物凄い糧になった」と前向きに受け止めている。当然、それをいかに突破するかが最大の課題で、「自分の体に鞭打ってこの猛攻を耐えれる体作りをして、三冠タイトルマッチに臨みたい。そしてこのベルトを自分の腰に巻きたい」と至宝ベルト初戴冠を誓った。

 対するドーリングは来日直前の今月18日(現地時間)、カナダの団体BCWのウィンザー大会で元WWEのライノを撃破し、2度目の防衛を果たしたばかり。BCWはドーリングの師匠でもあるスコット・ダモール氏が主宰する団体。ウィンザー大会のメインイベントで愛弟子のタイトルマッチを組みたいとのダモール氏の意向を受け、ドリー・ファンク・ジュニアPWF会長が承認したことで実現した一戦だった。

 日本国外で三冠戦が開催されたのはこれが史上初。歴史に名を刻んだドーリングは「強くてテクニカルなレスラーだった。その男に勝ってとても光栄だし、ハッピーだし、その中で全日本のスタイルで戦えたことが自分の誇りにもなっている」と胸を張って振り返った。当然、潮崎とのV3戦へ向けて自信も深め、「潮崎は自分よりレスラーとして優れていると思っている」と認めつつ、「俺はストロングだし、パワーもあるし、スピードもある。それを利用して自分のスタイルで勝ちたい」と前哨戦の再現を描いた。

 最強外国人を自負するドーリングは「絶対的な証拠(三冠ベルト)が今ここにある」と黄金に輝く三冠ベルトを誇らしげに指差した。スタン・ハンセンを筆頭に三冠史上、多くの外国人王者が誕生してきた。時代背景の違いもあって一概に比較はできないものの、ドーリングは偉大なる先人たちに敬意を表しつつ、「これから俺の歴史が始まるし、作っていきたい」と歴代王者に勝るとも劣らない時代を築き上げていく構えをみせていた。
※ドーリング、潮崎のコメントは別項に掲載します

☆10/29(水)山形市総合スポーツセンター『全日本プロレス旗揚げ記念シリーズ』最終戦 17:30開場、18:30開始

▼三冠ヘビー級選手権試合
[挑戦者/第2回王道トーナメント優勝者]
潮崎豪
(1/60)
ジョー・ドーリング
[第50代王者]
※ドーリング3度目の防衛戦

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