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1/29【全日本】公開練習における佐藤の詳細コメント(写真あり)

 29日、都内・掣圏真陰流本部道場 興義館で練習を公開した佐藤光留の詳細コメントは以下の通り。

【公開練習後の佐藤】
――修行を終えた今の精神状態は?

▼佐藤「本当に考え方の変化を感じてるんですけど、以前は感じてることが単純にプラスだと思ったけど、今は感じてることをいかに感じないかということが、今この瞬間の自分の進歩なんじゃないか。ジュニアの戦いにおいて自分と青木さんのタッグは常に他のジュニアの選手よりも多く発信している。そして多く自分を傷つけて、多く結果を出してきたと思う。それに呼応するようにDDTの石井選手、高尾選手とか、Xceedの選手も何とかしようともがき始めた時、もう半歩先に全日ジュニアを代表する選手としていくために、ここにたどり着いたのは何かの運命なのか、自分の持ってるものの恵みなのかわからないけど、そういう気分です。もちろん勝たなければいけないけど、先ほど桜木さんがおっしゃったように、勝ちに行くということは、最後で取り逃がしてしまう。取り逃がさないで勝ちに行くのも勝ちにいってる心境と同じ。これをあと1週間ですけど、ゼロをイチにするというのは非常に大きいことですので、全日本ジュニアの最先端にいくためにも修行したいと思います」

――この修行は日常のどんな場面でできそう?

▼佐藤「去年160試合やって、日常というものがリングの上、プロレスだった。もちろん痛いし苦しいし大変なんですけど、それがだんだん、その空間にいない自分が違和感が出てくるんですね。今月は10試合なんですけど、単純な数で比べても3日に2日リングにいないというのはどうも違和感でした。それだけ日常に戦いがあったんだなと。今日も試合、明日も試合、あさっても試合という中で、試合だから頑張らなければではなく、これが自分の生きる道。呼吸しているのがリングの上なんだと思えた時、ジュニアタッグとか最強タッグとかも後半になって結果が出たんだと思います。大みそ日もそうだと思います。その状況を自分から作り出すことも大事だけど、半歩先に行って自分を無の境地に置いてみようかと思います」

――無の境地の感覚はつかめた?

▼佐藤「無ですからね。つかめそうだっていう時点で無じゃない。まだまだ遠いのかなと思うけど、考えて修正していっている時間がそれなのかもしれない。ただ目の前にあるものをこなしているんじゃなくて、プロレス、格闘技、全日本プロレスを考えてる時間が境地だと思う。修行なんですけど、自分のやりたいこと、好きなことが日常にある。どんどん自分が研ぎ澄まされている感覚。それはリーグ戦に出ている10選手の中で自分だけだと思います」

――決勝で戦いたい相手はいる?

▼佐藤「誰に勝ちたいというのが欲ならば、それはない。ただ、最大の成果を引き出せば結果というのはついてくるものだと思う。冷静に昨年大みそ日の総合のスケジュールを考えれば、大勢の選手が調整したり減量したりしてる中、僕は板橋で小仲=ペールワンと試合してる。それが2014年最後の試合ですよ。冷静に考えたらそんなことしてる奴に総合がってなるけど、自分を日常に置けたのが勝因だと思う。常に戦いの場に身を置いて日常にしていこうという感覚ですね。だから決勝の相手は誰でもいい。他の9人は今、カボチャかキャベツかという感じですよ」

――戦うことが楽しく充実感を感じるようになっている?

▼佐藤「朝起きたら歯を磨く、汗かいたら風呂に入る、腹減ったらご飯食べる、眠くなったら寝る。それと同じ。とめどないプロレスの流れの中にいる感じですね。今までは水とか火だった。それで相手を流してしまおう、突き飛ばしてしまおう、燃やしてしまおうと。今、イメージは風なんですよ。飛ばそうとしても過ぎ去ってしまう。そういう感じです。風になるというのはこういうことなんだなと思いますね」

――居合い修行によって他の9人と差をつけた?

▼佐藤「差をつけてしまったというより、差ができてしまった。差を作るというのは差をつけたい欲なんです。客観的に第三者として自分と他の9人を見た時、差ができてしまったなという感覚ですね。もちろんこれが正しいかどうか。自分もやり方を知っただけで勝てるほど甘くない。このスタイル、この生き方というのはプロレス界でも自分しかいないと思ってます。それをもう一回、桜木さんと居合いの練習をすることによって研ぎ澄ませたのは一つの進化、Evolutionだと思います」

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