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4/27【全日本】5冠の座かけて対決 CCの名誉挽回へ潮崎「全部自分の手に」、心技体充実の曙は「ガチで獲りにいく」(写真あり)

 5月シリーズで世界タッグ、三冠ヘビー級両タイトルマッチが決まった潮崎豪、曙が27日、神奈川・横浜市の全日本事務所でパートナーの宮原健斗、吉江豊とともに会見。史上10人目となる5冠の座をかけて対決することになり、潮崎がチャンピオン・カーニバルの名誉挽回を誓って「三冠、世界タッグ全部自分の手に持ってきたい」と独占を見据えれば、CC初優勝で勢いに乗る曙は心技体充実を強調し、「ガチで獲りにいく」と強気に宣言した。

 4・25後楽園大会で春の祭典初優勝を成し遂げた曙は三冠王者・潮崎に挑戦を表明。潮崎も宮原と組んでの世界タッグ挑戦を条件に受諾し、5月シリーズでの2大タイトルマッチが決まった。まず5・6後楽園大会で第69代王者組・曙&吉江に潮崎&宮原が挑戦する世界タッグ王座戦が組まれ、最終戦の5・21後楽園大会では第51代王者・潮崎とCC覇者・曙による頂上対決が実現。2大タイトルマッチを両方制した者が昨年6月の大森隆男以来、史上10人目となる5冠制覇を達成することになる。

 CC初優勝で勢いに乗る曙は昨年5月に返上以来、1年ぶり2度目の三冠戴冠を狙う。医師の制止を振り切って昨年8月に復帰以降、調子も上向きで「今、自分の中で心技体がガッチリ合ってる」と豪語するほど絶好調を実感。「三冠チャンピオンとして自分はまだ負けていません」との思いから三冠返り咲きにかける覚悟は相当なものだ。

 しかも5・6後楽園大会で世界タッグV1を果たせば、5冠制覇の偉業に挑むことができる。「もちろんこのベルトを守るつもりだし、守ってその先の三冠をガチで獲りにいきます」と言い切った曙は、全日本の歴史にまた新たに名を残すつもり。「歴史に残るような試合をすれば必ずこのベルトもついてくるし、名を残すために目先はチャンピオンだけじゃなく、それ以上のものにピントを合わせる」と高い志で2大タイトルマッチに臨む構えの曙は、「とにかく獲れるものは獲りたい。中心にいたい、中心にいなきゃいけないと常に自分の中で持ってる」と責任感をのぞかせた。

 対する潮崎はこの2大タイトルマッチで名誉回復を図る。三冠王者として出場したチャンピオン・カーニバルで潮崎はAブロック1位で公式戦を終えたものの、同点首位に並んだ諏訪魔との進出決定戦に敗れ、決勝進出すら果たせなかった。「情けないほど悔しい結果」と唇をかみながら振り返った潮崎だが、曙の三冠挑戦表明によって「自分は三冠王者として生きる道を与えられたと思ってる」と感謝。「この三冠ベルトは横綱から預けられたものでもないと思ってるし、自分の力で勝ち取って今、自分の腰にあるベルトなんで、それを踏まえた上でしっかりとガチで横綱から3カウントを奪います」と返り討ちを誓った。

 その前に宮原と世界タッグ王座戴冠を果たせば、5冠制覇の道も開ける。「そこで曙選手から俺が3カウントを取れば、その先の三冠タイトルマッチにもつながると思うんでね。とにかく勝ちにはどん欲に獲りにいきます」と曙からの直接勝利で三冠戦へ弾みをつける構えの潮崎は、「横綱が全日本を盛り上げる、そういう言葉を耳にしましたし、その気持ちは俺ら二人にも当然あること」と責任感をメラメラ。「三冠チャンピオンとして生きる道を横綱が残してくれたんでね。その恩も込めて三冠、世界タッグ全部自分の手に持ってきたい」とベルト独占をしっかりと描いた。

 両方勝てば5冠達成。今現在の全日本における主役を決める、まさに“天下分け目の春"がもうすぐ始まる。
※潮崎、曙のコメントは別項に掲載します

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