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5/29【WWE】イタミ・ヒデオが日本公演PR 怪我の状況、NXTでの日々、三沢さん七回忌への思いなど語る(写真あり)

 日本公演PRのため帰国しているイタミ・ヒデオ(KENTA)が29日、都内Jスポーツ本社で会見。手術した左肩の状況や、日本公演のみどころ、NXTでの日々や、故・三沢光晴さん七回忌への思いなどを語った。

 ヒデオは前夜(28日)、7・3&7・4両国2連戦で行われる日本公演PRのため帰国。脱きゅうによる手術を受けた左肩をバンドで固定しつつ、この日の会見に臨んだ。

 昨年7月のWWE入りから約10ヵ月間、育成ブランド『NXT』の一員としてアメリカで過ごしてきた。フロリダ州オーランドに居住しつつ、育成施設のパフォーマンスセンターであらゆる育成プログラムをこなしてきた。昨年9月には“イタミ・ヒデオ"にリングネームを改め、NXTのトップ戦線で活躍。今年3月にはWWE最大の祭典『レッスルマニア』参戦も果たし、その直前のNXTサンノゼ大会ではgo 2 sleep(GTS)も解禁して会場を熱狂の渦に巻き込んだ。

 「色んなことがあって、自分の中での浮き沈みも激しかった。良い時もあれば悪い時もあって。色んなものを模索し続けてきた1年だった」と振り返ったヒデオは、「そんな中でも今年のレッスルマニアに関われたことは大きな出来事でした。そういう部分でも、『これからさらに…』っていうところでしたので、どうしても怪我が悔やまれる部分でもある」と悔しさをにじませた。

 ヒデオのWWE入団と同時期には、フィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)やケビン・オーエンズ(ケビン・スティーン)ら実力派も続々入団。最近ではドラゲーで活躍したウーハー・ネイションもNXT入りした。実力派揃いのNXTの存在感はWWE内でも日増しに高まっているが、厳しい競争に身を置いていることも事実。すでにオーエンズはNXT王者となり、ベイラーも独特の存在感で格別の人気を得ている。ヒデオは「フィン、オーエンズとはほぼ同時期にパフォーマンスセンターに入って、その中で僕が最初にデビューした。そしてあっという間に先を越された感覚はもちろんある。ただ、自分もレッスルマニアに出て『さあ、ここから逆転したい』と思った矢先だったので、この怪我は悔やまれますけど、復帰したら必ず逆転したいと思うし、チャンピオンシップに絡んでいってNXTのチャンピオンになりたい」と危機感と抱負を素直に口にした。

 試合出場は事実上不可能だが、日本公演への“登場"は決定。あいさつなどで関わる可能性が高い。「ブロック・レスナーの参戦も決まりましたし、その辺は僕自身も楽しみ。あとはフィン、オーエンズといった普段やり合ってる選手が来るっていうのも僕自身楽しみ」と見どころを語ったヒデオだが、「…まぁでもやっぱり“試合したかったな"って話ですね」とやはり悔しげに苦笑した。

 古巣ノアは6月13日に故・三沢光晴さんの七回忌を迎える。ヒデオは「おそらく三沢さんも見てくれていると思ってますので、まず僕を最初にレスラーにしてくれたのは三沢さんなので…。そういう部分も含めて、恩返しじゃないですけど、恥じない戦いをしないといけないという思いはありますね。6月13日が近づいてきて、さらにその思いは強くなってきています」とも思いを語った。

 全体的に言葉には欠場への悔しさがにじんだものの、会見中は自然体の笑顔もちらほら。「こうして今、日本語でやり取りできてることに凄い心地良さを感じてます」としみじみ語りつつ、go 2 sleepについて「チャンスがあれば、もちろん。“僕の技"なので、どん欲に狙っていきたいと思います。“僕の技"なので」と繰り返して報道陣を笑わせるシーンもあった。

 「(日本のファンは)単純に『チャンピオンになってもらいたい』とか『日本人として誇れる存在になってもらいたい』と願ってくれていると思うので…まだまだそういう部分では期待に応えきれてない。これからそういう気持ちに応えられる存在になっていかなきゃいけないなと思います」。そう改めて誓いを立てたヒデオ。まずは治療に専念して、さらなる飛躍を目指す。

※会見詳細は下記“関連リンク"から別項をご覧ください

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