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6/2【全日本】三冠王者・曙が世界タッグ返り咲き→5冠制覇に色気、宮原迎撃も前向き(写真あり)

 第52代三冠ヘビー級王者・曙が2日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。1年ぶり2度目の至宝ベルト戴冠を果たした“全日本の横綱"は吉江豊との世界タッグ王座返り咲きによる5冠制覇に色気たっぷり。三冠挑戦を視野に入れた宮原健斗の迎撃にも「まず叩き潰さなきゃいけない相手」と前向きな姿勢をみせた。

 4月のチャンピオン・カーニバルに初優勝した曙は、その余勢を駆って5・21後楽園大会で潮崎豪を破り、三冠王座を1年ぶりに戴冠。シングル2冠を制し、文字通り“全日本の横綱"となった。

 「前に獲った時より完全に強い」と言い切るように今の曙は心技体全てにおいて絶好調を実感。「その強さで高い厚い壁を作る」と王者の責任感をあらわに改めて全日本の底上げの役割を担っていく構えをみせた。

 三冠ベルトを取り戻す一方で、5・6後楽園大会では吉江とのコンビで保持した世界タッグ王座を潮崎&宮原に奪われた。それによって5冠制覇を逸したことが心残りとなっている。「吉江選手と組んでるタッグは今の全日本の中で必要だと思ってる」と自負する曙は、「どうしてもチームとなるとXceedとかEvolutionとかいるけど、僕らがまた別の色でその中に入ってかき回さないと」とタッグ戦線でも頂点に立つつもりで、世界タッグ奪回による5冠達成に色気をみせた。

 その状況も今後の展開次第では出来上がるかもしれない。この日、宮原が6・4後楽園大会でのEvolutionとのキャプテンフォールマッチで諏訪魔を撃破した先に、三冠再挑戦を見据えている。宮原は曙がカーニバルで唯一黒星を喫した相手で、世界タッグを奪われた相手でもある。そんな宮原の勢いは認めるところで、「まず叩き潰さなきゃいけない相手だとは自分は思ってる」と迎撃に前向きな姿勢を見せた曙は、「もうちょっと見守って、これだと思った時は僕も黙っちゃいない」と様子見のスタンスを示した。

 もし宮原との三冠戦が実現し、返り討ちにすれば、王者からの直接勝利で世界タッグ挑戦も主張しやすくなる。5月シリーズで逸した5冠制覇を曙が再び視野に入れた。

【会見における曙】
▼曙「ご存知のように5月21日、三冠取り戻すことができまして、今日の会見に至ってるわけですけど、本当にファンの皆さん、マスコミの皆さん、調子悪い中でずっとお世話になり、皆さんの応援があって、そのおかげで取り戻すことができたと思ってるし、お礼を言わせていただきます。本当にありがとうございます」

――チャンピオン・カーニバルに優勝し、三冠王者に返り咲き、全日本の横綱となったが?

▼曙「その中で世界タッグを獲られたのが引っかかるというか。結果は4月、5月には出てるけど、その前からどんどん調子を上げていって、去年も2回世界タッグ失敗して、それでもあきらめず吉江さんとずっと組んで、やっと一つのタッグチームが出来上がって、そこから足元が固まったというかね」

――まずは世界タッグに返り咲くと?

▼曙「自分も5冠王者になりたいし、やっぱり自分の中ではシングルもいいんですけど、吉江選手と組んでるタッグは今の全日本の中で必要だと思ってる。ただ試合するだけじゃなく、トップ、中心のタッグチームになって、他のタッグチームを跳ね返して、跳ね返して。どうしてもチームとなるとXceedとかEvolutionとかいるけど、僕らがまた別の色でその中に入ってかき回さないと」

――世界タッグ王者の宮原が三冠再挑戦を視野に入れていたが?

▼曙「今、初耳だし、あっちはあっちで最近だいぶ活躍してるんで、自分の中では世界タッグ獲られた張本人だし、チャンピオン・カーニバルでも獲られてるし、やっぱり自分の中ではまず叩き潰さなきゃいけない相手だとは思ってるんですけどね。まだもうちょっと見守りたいというか、いろんなところでEvolutionにちょっかい出したりとか、もちろん絶好調だろうし。でももうちょっと見守って、これだと思った時は僕も黙っちゃいないし」

――三冠王者に返り咲いて責任感も増した?

▼曙「それは常に思ってることだし、自分で言うのはホントおかしいけど、前に獲った時より完全に強いですよね。その強さで高い厚い壁を作って、そういう宮原選手とか若いのがどんどんぶつかってきて、確か獲った時の試合後にも言いましたけど、横綱というのはもちろん自分が勝つことも大事だし、その中でもう一つの責任がみんなも強くしていかないといけないと現役の時から教わってる。どうやって強くするか、自分がもっともっと高いところを目指して、みんなが必死についていく。今の試合内容は納得はしてるんですけど、満足はしてないですね」

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