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8/4【全日本】「今やらないとおいしくない」 潮崎が全日マット初シングル&世界タッグV3戦での秋山超え完遂誓う(写真あり)

 潮崎豪が4日、取材を受け、8・15名古屋大会での秋山準との一騎打ち、8・29後楽園大会での世界タッグ王座V3戦について言及。「秋山準の体調なり、体力なりは下がってると思うんで、今やらないとおいしくない」と“秋山隠居"を完遂させる覚悟を決めた。

 宮原健斗と組んで第70代世界タッグ王者に君臨する潮崎は、7・25後楽園大会でジョー・ドーリング&青木篤志を退け、2度目の防衛に成功。秋山&大森隆男の挑戦表明を受け、8・29後楽園大会でのV3戦が決まった。一方で潮崎は秋山を「壁」と定め、一騎打ちによる前哨戦を要求。8・15名古屋大会で組まれた。

 「前に僕を隠居させてくれると言ってたのに、ここにきてまた壁だと。そういう一貫性のないところがあいつのよくない、いまいち共感を得られないところ」。そう秋山から酷評された潮崎は、「自分自身も先輩を敬いすぎたかなと。俺はチャンピオンであるわけだし、壁という言い方はふさわしくない、チャンピオンの発言としてどうなのかなというのはある」と認める一方で、「しょっぱいマイクしてしまったんで、そこは試合でしっかりと払拭するものをみせたい」と誓っている。

 それには秋山超えを完遂するしかない。シングル対決、タッグ王座戦に加え、8・16神戸大会では両者がキャプテンを務めるキャプテンフォールマッチも組まれており、申し分ないお膳立ては出来上がった。ノア時代から高い壁であり続けた秋山は潮崎にとって超えなければならない存在で、「もうそろそろ第一線から引いてもらった方がいいかなと。そこで俺が超えて先頭に立たないと全日本にとっても俺にとっても未来はない」と責任感を燃やしている。

 中でも8・15名古屋大会で組まれた一騎打ちは潮崎にとって待望の一戦となる。昨年のチャンピオン・カーニバルで同ブロックになりながら、自身の右手負傷によるリタイアによって消滅。ようやく全日マットでの初シングルが実現することになり、潮崎は「秋山準の体調なり、体力なりは下がってると思うんでね。今一番いいタイミングでやれると俺は思う」と気合を入れた。

 第一線で活躍している秋山だが、現在45歳。最前線で踏みとどまっていられる時間は決して長くない。「今やらないとおいしくないというのが自分の中であって、機がすぎたら遅いんでね。超えるのは今しかない」と言い切った潮崎は、「シングルも世界タッグも俺が勝つことで、安心して今度こそ隠居してもらう」と覚悟を決めた。

 「絶好調の秋山準を倒してこそ先がみえる」。そう潮崎が言うように、この機を逃せば本当の意味での秋山超えは成し遂げられないままとなってしまうかもしれない。そうならないためにも潮崎はシングル対決、キャプテンフォールマッチ、世界タッグ戦の全てで秋山に勝利するしかない。

【取材における潮崎】
――8・29後楽園大会で秋山&大森との世界タッグV2戦が決まったが、秋山が潮崎選手のマイクを手厳しく批判していたことについてどう思う?

▼潮崎「自分自身も先輩を敬いすぎたかなと。あのマイクは失敗したなと思いましたね」

――秋山のことを「壁」と表現していたが、その真意は?

▼潮崎「俺はチャンピオンであるわけだし、壁という言い方はふさわしくない、チャンピオンの発言としてどうなのかなというのはある。全日本にきてから秋山準とシングルでやったことないし、(昨年の)チャンピオン・カーニバルでやるチャンスがあったけど、自分がケガしてしまってできなかった。今やらないとおいしくないというのが自分の中であって、機がすぎたら遅いんでね。超えるのは今しかないんじゃないかなと思ってますよ。改めて次のシリーズ、シングルも世界タッグも俺が勝つことで、安心して今度こそ隠居してもらうよ。『潮崎に任せた』と思わせるしかないからね。だから社長ではなくイチプロレスラー・秋山準として出てくると言ってたのは、俺の中で狙い通りかなと。最近は社長としてジェイクとか下を引っ張り上げるような試合しか見てないんでね。俺は本当の秋山準とやりたい。今回はそれが叶いそうかなと。スターネス・秋山準を出してこないとやる意味がないんでね」

――秋山は「発言でも勝負してこい」と要求していたが?

▼潮崎「この間の後楽園ではしょっぱいマイクしてしまったんで、そこは試合でしっかりと払拭するものをみせたい。確かにマイクというのは自分の中で得意じゃないけど、そういうところでも超えろという意味でしょうからね。結果的に選手としての怖い秋山準を復活させるという意味では成功。次の開幕までしっかり高めさせて、そのうえで勝つよ」

――潮崎選手にとって秋山超えの意味は?

▼潮崎「シングルで勝ったのも俺がGHCを巻いてた時にやって以来ないんでね。それから月日が経って今、秋山準は全日本を引っ張ってる男。でも、もうそろそろ第一線から引いてもらった方がいいかなと。そこで俺が超えて先頭に立たないと全日本にとっても俺にとっても未来はない。だからこそやらないといけない相手だし、勝たないといけない相手。秋山準の体調なり、体力なりは下がってると思うんでね。今一番いいタイミングでやれると俺は思う。絶好調の秋山準を倒してこそ先がみえる。シングルマッチもタイトルマッチもガッチリいかせてもらうよ」

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