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8/31【全日本】曙が王道T史上初の三冠王者としての優勝→挑戦者不在化の青写真描いた(写真あり)

 三冠ヘビー級王者・曙が31日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。2年ぶり2度目の優勝がかかる『第3回王道トーナメント』に三冠王者として出場することになり、「三冠チャンピオンとして優勝して、次の挑戦者が出てこないようにする」と挑戦者不在化の青写真を描いた。

 8・16神戸大会で曙はゼウスを退け、三冠王座2度目の防衛を果たした。これで9月10日開幕の王道トーナメントには王者としての出場を決定。2013年の第1回大会以来2年ぶり2度目の優勝、史上初の三冠王者による優勝を狙うことになった。

 9・12大阪大会での1回戦ではボディガーと対戦。これを突破すれば、2回戦で諏訪魔vs佐藤光留の勝者と当たり、準決勝では宮原健斗、吉江豊、大森隆男、石川修司のいずれかと当たることになる。中でもこれまで3度タッグ対決してきた石川との初シングルが実現すれば注目の一戦となるのは確実。曙も「お客さんとしてはそれが見たいカードだろうと思ってるし、チャンスあればやりたいカード」と色気をみせた。

 今、全日本は諏訪魔がぶち上げた派閥闘争が波紋を呼んでいる。大半が拒絶反応を示す中、曙も「『どっちについていくのか?』と言われて、何も意味がわからない」と疑問しかなく、「誰についていくかじゃなく、全日本の三冠チャンピオンとして、先頭に立って走りたい」と改めて拒否を意思表示。「自分がやるべきことがあるし、全日本の三冠チャンピオンとして、ドスンとここで優勝して、誰も何も言えないぐらいにしたい」と2年ぶりV2で派閥闘争自体をぶち壊す構えもみせた。

 2015年における曙の快進撃は目覚しいものがある。今は手放したものの3月に吉江と組んで世界タッグ王座を奪取。4月のチャンピオン・カーニバルで初優勝を成し遂げ、その余勢を駆って三冠王者にも返り咲いた。ここで王道トーナメントも制すれば、主要タイトルを総なめにしたことになる。「簡単に言えば獲りたいと思ってるけど、あまり意識せず。言葉は軽いかもしれないけど、頑張ったご褒美」と平常心の曙だが、「いろんな人がいろんな方向を見て突っ走ってる中に、三冠チャンピオンとして優勝して、次の挑戦者が出てこないようにするぐらいに思ってますね」との青写真を口にした。

 三冠王座の防衛期限は半年間。ということは8・16神戸大会から6ヵ月後の2016年2月16日まで防衛戦を行わなくてもベルトを保持できることになる。曙は2年ぶり2度目の王道トーナメントを制することで、他を寄せつけない大横綱に君臨する構えだ。

【会見における曙】
▼曙「ファンの応援のおかげで2回目の防衛ができることになりました。今回は別な大変さがあって、乗り越えられてよかったと思います。これからも三冠チャンピオンとして一生懸命頑張っていきます」

――王道トーナメントに三冠王者として出場するが?

▼曙「いろんな人がいろんな方向を見て突っ走ってる中に、三冠チャンピオンとして優勝して、次の挑戦者が出てこないようにするぐらいに思ってますね」

――三冠王者として優勝すれば史上初になるが?

▼曙「1回目は優勝してるけど、別の意味で三冠チャンピオンとして、三冠の強さを王道で見せると誰も何も言えなくなると思うんでね」

――チャンピオン・カーニバルも制し、三冠王者として王道トーナメントにも優勝すれば、主要タイトルを総なめにしたことになるが?

▼曙「簡単に言えば獲りたいと思ってるけど、あまり意識せず。言葉は軽いかもしれないけど、頑張ったご褒美ですね。やることやらないと」

――出場メンバーで気になる選手は?

▼曙「1回戦はボディガー選手だし、地元なんでそういうのも力になるし、一人ひとり大事な相手。勝ち上がったらとなりにどこ見て走ってるかわからない諏訪魔選手もいるし、そこらへんですね」

――石川とは準決勝で当たる可能性があるが?

▼曙「お客さんとしてはそれが見たいカードだろうと思ってるし、チャンスあればやりたいカードと思ってる。今見た限りでは自分のブロックはだいたい普段からやってる選手が多い。石川選手も気になるけど、今の世界タッグチャンピオンもいるし、結構みんな気になりますね。2回戦勝ち上がったら諏訪魔選手だし、この間、埼玉(8・22川口)でいじめられて、最後に『どっちについていくのか?』と言われて、何も意味がわからないんですけど、いつも言ってるように自分は自分がやるべきことがあるし、全日本の三冠チャンピオンとして、ドスンとここで優勝して、誰も何も言えないぐらいにしたいと思ってますね」

――派閥闘争に対する気持ちは「意味がわからない」に尽きる?

▼曙「みんな自分が考えてることもあるし、やらなきゃいけないことがある。誰についていくかじゃなく、全日本の三冠チャンピオンとして、先頭に立って走りたいと思ってますね。逆にここでドンと優勝して、全員が俺についてこいよという印象を残したいなと思ってます」

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