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9/6【全日本】対ヘビー級に「興味なし」も 青木が王道Tでの実績作り誓う(写真あり)

 『第3回王道トーナメント〜2015オープン選手権〜』(9月10日開幕)に出場する青木篤志が対ヘビー級に「興味なし」を強調しつつ、「期待をしていただけるのはありがたいけど、負け続けるとその期待もそっぽ向かれちゃうから。そろそろちゃんとした形を作らないと」と無差別級トーナメントでの実績作りを誓った。

 青木に対する期待感、支持率は日増しに上昇している。今年3月に世界ジュニアから陥落したものの、7月には世界タッグ王座を巡って潮崎豪と階級を超えた抗争を展開。その中でピンフォール勝ちももぎ取ってみせ、ヘビー級にも通用する実力を証明した。発言の説得力に結果、内容も伴い、青木を支持する声が高まるのも自然の流れといえる。

 そんな中で迎える無差別級の王道トーナメント。青木は1回戦で世界ジュニア王者・鼓太郎と激突する。1回戦唯一のジュニア対決で、青木にとってはベルトを奪われて以来6ヶ月ぶりの雪辱戦となる。「願ったり叶ったりだし、純粋に戦いたい相手でもある」と歓迎した青木だが、「今回に関しては鼓太郎が世界ジュニアを持っていようが持ってなかろうが、発表された時点でジュニア同士決まったわけだから、俺はベルトは意識してない」との構えだ。

 「優勝するために出なかったら出る意味がないと思ってる。鼓太郎に勝って世界ジュニア挑戦したいと言ったら王道トーナメント全体に失礼だから」というのが理由だ。リーグ戦、トーナメントになると優勝者がベルトに挑戦する流れが規定路線だが、青木はそれを拒否。あくまでも王道トーナメントという栄冠獲りを目指す姿勢を強調した。

 対する鼓太郎は「あいつだってジュニアの力はヘビーに負けてないと証明したいだろうし、勝った方がその権利を得る」と発言していたが、青木は「ナンセンス」とキッパリ否定した。「俺、別にヘビー級に喧嘩売りたいわけじゃないから。ジュニアはジュニアでやってるんだから。今回、優勝狙うからにはヘビーを倒さないといけないけど、対ヘビーに興味ないから」と言い切り、「俺が興味あるのは自分が強くなることと全日本プロレスが面白くなること。そのために俺は必死になって戦うし、必死になっていろんなことをやるだろうし。そんな小さい話を二人の戦いに持ち込まないでほしい」と鼓太郎に対して苦言を呈した。

 もちろんヘビー級と当たった時は全力で勝ちを狙いに行くのは言うまでもない。「とにかく先は考えたくないんで鼓太郎との試合がまずは大事になってくる」とまずは初戦突破に集中することを強調しつつ、「俺は丸腰で最近何も残せてない。期待をしていただけるのはありがたいけど、負け続けるとその期待もそっぽ向かれちゃうから。そろそろちゃんとした形を作らないといけない」と王道トーナメントで実績を残す構えをみせた。

 「王道トーナメントの意味っていうのをヘビーもジュニアも全員が考えないといけないし、俺自身もしっかり考えて盛り上げていきたい」。そう誓った青木は全日ジュニアの誇りを胸に無差別級トーナメントで勝利の2文字を求める。

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