プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

10/6【全日本】潮崎退団も秋山に不安なし、11・1三冠戦へ2度目の戴冠で「3本のベルト復活」だ(写真あり)

 秋山準が6日、神奈川・全日本道場で取材を受け、潮崎豪の退団、11・1弘前大会での三冠挑戦について言及。「潮崎という戦力が一人失われて、どうかなと思ったこともあるけど、そこに入る人間もこれから出てくるだろうし、全日本いけるだろう」と不安なしを強調。3年2ヶ月ぶり2度目の三冠王座戴冠を果たし、「全てにおいてトップに君臨」すると同時に3本の旧ベルト復活させる考えを示した。

 全日本はこの秋、激震に見舞われた。元三冠王者でもある潮崎が9月いっぱいで退団したのだ。フリー初戦にして惜別マッチとなった10・4羽村大会で潮崎の相手となったのが秋山。エルボーと逆水平を激しく打ち合う乱打戦で互いの思いをぶつけ合ったのが印象的だった。

 試合を通じて秋山は「しっかり頑張れ」とのエールを潮崎に伝えた。逆に潮崎からも今後へ向けた思いを実感することができ、「あいつも吹っ切れた感じで思いきり来てたんで、その調子で自分の信じる道を歩んでもらいたい」と再出発での活躍を願っている。

 潮崎の離脱は間違いなく戦力ダウン。全日本にとって大きな痛手で、秋山も社長として「潮崎という戦力が一人失われて、どうかなと思ったこともある」というが、悲観はしていない。最近では野村直矢、青柳優馬ら若手も上昇志向旺盛に自己主張を始めており、秋山も「そこに入る人間もこれから出てくるだろうし、また新しい何かが生まれてくると思う」と前向き。「僕だけじゃなく全日本が上にいくとみんなが思えば叶うと思う。その思いをみんなで共有して、選手だけじゃなく社員もそう。苦しくても上をみて上昇すると思ってやっていきたい」と全日本再興のみを見据えた。

 11・1弘前大会で秋山は王道トーナメント覇者として三冠王者・曙との頂上対決に臨む。勝てば第44代王者から陥落した2012年8月以来3年2ヶ月ぶり2度目の戴冠。屋台骨が揺らぐ状況にあって、秋山は改めて「俺がやらなきゃ誰がやるぐらい思ってる。全日本のために秋山準は必要」との思いを強くしている。

 46歳目前にして目下絶好調で秋山の自信は深まる一方。王者・曙の壁は強大だが、秋山は「負けるとか全く思ってないんで、勝つことしかイメージにない。弘前武道館のリングでベルト掲げてる姿しか見えてない」と豪語。「三冠獲って全てにおいて…発言力も全てトップに、選手としてもトップに君臨したい」と三冠返り咲きによってリング内外において全日本の長となることを見据えている。

 すでに王者としての自分の姿も脳裏に描かれている。インターナショナル、PWF、UNの旧ベルト3本の復活だ。2013年8月に現行ベルトに一本化され、馬場家に返還された3本のベルトを再び表舞台に呼び戻そうというのだ。旧ベルトは秋山が全日本入門以来、大目標としてきた象徴。「短いとはいえ今のベルトも歴史が詰まってるし、大切なものでもあるけど、僕にとっては三冠といったら3本のベルト」と思い入れを口にした秋山は、三冠王者に返り咲いたあかつきに、現行ベルトとともに歴史ある3本のベルトを手にするつもりでいる。

プロ格 情報局