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1/25【新日本】中邑がケジメの退団会見「新たな刺激、環境、舞台…を求めて挑戦し続ける所存」 菅林会長からの花束に感極まりつつ…(写真あり)

 1月いっぱいで退団することになった中邑真輔が25日、都内新日本事務所で会見。保持していたIWGPインターコンチネンタル(IC)王座を菅林直樹会長に直接返上し、深々と頭を下げながらねぎらいの花束を感極まった表情で受け取って“新たな挑戦"へひとつのケジメをつけた。

 衝撃的だった中邑の電撃退団。1・4東京ドーム大会直後に退団と米WWE挑戦報道が飛び出し、今月12日には新日本から今月いっぱいでの退団とIC王座返上が正式に発表されていた。“渦中の人"のまま『FANTASTICA MANIA 2016』を戦った中邑は、ツアー終了から一夜明けたこの日、ケジメの退団会見に臨んだ。

 髪の毛を結い、節度あるスーツ姿で現れた中邑は、「ひじょうに大きな大きな決断でした。この決断を了承してくださり、かつ壮行試合等、ひじょうに新日本プロレスには感謝しております。2002年に入団して苦楽をともにし、ともに歩んできた菅林さんをはじめ社員の皆さん、選手、関係者の皆様。そしてファンの皆様には感謝しております。ありがとうございました」と何度も頭を下げた。

 今後については「新たな刺激、環境、舞台…を求めて挑戦し続ける所存であります」と具体的言及を避けた中邑だが、やはり米WWEへの参戦が決定的。来月にも渡米し、メディカルチェックなどの最終確認に臨むものとみられる。

 中邑は「悩んでいたのは2年くらい前から。決意したのは昨年11月あたり。退団を決意した理由は、ひとつだけではないです。年齢的なものも含めて、新日本プロレスで成長するうえで培ってきた価値観や自分の感情。そういうものを統合して“今しかない"と思ったうえでの決断」と説明し、“新たな挑戦"に向けても「どういう状況下においても、そこに落とし込める“遊び"があるのであれば、いかに小さなスキマであっても、そこに全人格、全中邑真輔を投じていく。これまでもそうしてきたように、これからもそうするであろうと自分では思っています」と話した。

 2002年の入団から約13年間。デビュー前から“スーパールーキー"“超新星"と期待され、それに応えながら時代の変化とともに常に第一線で新日本を支え続けてきた。「自分でいうのもナンですが、こんなレスラーほかにいなかったな…と思いますね。デビューまでの経過、デビューしてからの数々の挑戦や。時代がガラっと変わっただけじゃないんでしょうが、すべてが自分にとっては“かけがえのないもの"だなと思いますね」と振り返った。

 退団は新日本にとっても痛手ではあるが、「今の新日本プロレスは何があっても、誰もがチャンスを自ら作り、かつ、つかめる舞台になりえてると思ってます」と中邑。一方で会見に同席した菅林会長から「次なる戦いのリングでも中邑真輔選手らしい戦いを続けていって欲しい。それは選手や社員、スタッフみんな同じ気持ちだと思います。頑張ってください」と笑顔でエールを送られると、あらゆる感情をにじませながら「ありがとうございます」と応えた。会見終了後にはねぎらいと激励の花束を贈られ、受け取った中邑は感極まった表情で深々と頭を下げた。

 IC王座も菅林会長に直接手渡して、正式に“返上"が成立。とはいえ“新日本・中邑真輔"としての出場は1・29所沢、1・30後楽園とまだ2試合が残っている。「年間100試合以上、2002年から約13年。誰もかれもゆかりというか…仲間、兄弟のように思っていますが、その中でも所沢、後楽園で戦う人間というのは、自分のプロレスラーとしての物語のうえでは重要な役割をしてきたメンツなので。リングに立ってみないと分かりませんが、いろんな感情が自分のなかに起こるんだろうなと思います。ひとつ寂しさもありますが、ひじょうに楽しみです」。ケジメの会見を終え、感謝と決意を胸に新日本での残り2試合にまずは全力を注ぐ。

※会見での中邑の詳細コメントは容量の都合上、別項に掲載いたします

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