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3/5【FMW】故・ハヤブサさん来年5・5川崎球場での復帰目指していた 大仁田らが会見で明かす(写真あり)

 大仁田厚、山近義幸オーナー、矢口壹琅が5日、東京・竹芝のZERO1道場で会見。3月3日に逝去したハヤブサさんが来年5月5日、川崎球場での復帰を目指していたことを明かした。

 ハヤブサさんの急逝を受け、この日、大仁田、故人がエグゼクティブプロデューサーを務めていた超戦闘プロレスFMWの山近オーナー、親友だった矢口が会見した。

 3者とも深い悲しみから沈痛な面持ちで会見に出席。ハヤブサさんのFMW入門時、ハヤブサさんと対戦した自身の引退試合、故・ジャイアント馬場さんに打診し、ハヤブサさんが全日本に参戦した経緯などを振り返った大仁田は「メキシコのルチャリブレの空中戦。デスマッチ路線と全く違ったものが芽生えた。新しい息吹だったですね。全く大仁田厚とは正反対の選手が生まれたような気がしました」と当時、愛弟子から感じた印象を話した。ハヤブサさんと最後に会ったのは2・26後楽園大会。全試合終了後、グレート・ニタとしてサイン会を行った際、グッズ売店で見たのが大仁田にとってハヤブサさん最後の姿となった。

 試合中の事故による頚椎(けいつい)損傷のためリングを離れたハヤブサさんは懸命のリハビリを続け、最近では「自分自身の力で5メートルから10メートル歩けるようになった」(大仁田)との状況まで回復していたという。現在のFMWは昨年4月に発足。その大きな目的の一つが「ハヤブサが戻ってくるリングを作る」というもの。本人の回復具合もあり、来年5・5川崎球場大会を開催し、ハヤブサさん復帰の舞台とするプランがあったことが明かされた。

 5月5日といえば25年前にハヤブサさんがデビューした日で、21年前にハヤブサさんが川崎球場で大仁田引退試合の対戦相手を務めた日でもある。“不死鳥復活"の舞台として申し分なく、ハヤブサさん自身も5・5川崎球場での復帰を目標にリハビリに励んできたが、かなわぬ夢となってしまった。

 山近オーナーは「ファンの皆様のご意見をうかがいながら追悼メモリアル、追悼大会も考えてます」と発言したが、大仁田は「申し訳ないですけど、ハヤブサの死を商売にするつもりはありません」と強調。「山近代表は何らかの形でハヤブサ選手をFMWの象徴として残そうという気持ちから、その言葉が出たんだと思いますけど、選手全員で話し合って、今後どうやっていくのか、どうハヤブサを送るのか選手の気持ちとオフィスの気持ちを話し合ってから」との意向を示していた。

プロ格 情報局