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3/5【大仁田事務所】会見における大仁田、山近オーナー、矢口の詳細コメント(前編/写真あり)

 5日、東京・竹芝のZERO1道場で会見した大仁田厚、山近義幸オーナー、矢口壹琅の詳細コメントは以下の通り。

【会見の模様】
▼大仁田「敵味方なんですけど、今日は超越した部分で。矢口選手はずっとハヤブサ選手と友好関係で、プロレス仲間であり、ミュージシャンという部分での活動をずっとしてきて、今回ぜひ来てほしいと」

▼矢口「皆さんもそうだと思うんですけど、あまりにも突然のことで。前回のFMW後楽園ホールでも元気な姿で一言二言あいさつを交わしたんですけど、正直、昨日は頭の中が真っ白で。15年ぐらい前にハヤブサ選手がケガをして、3日目ぐらいに自分と高橋(英樹)部長と二人でお見舞いに行った経緯がありまして、その時からなぜか友情が芽生えて。その後、彼は音楽を始めて、一緒に音楽を10年ぐらいやってましたし、実際あさってもいつも彼がやってる居酒屋さんでライブがあるんで、『矢口さんギター弾きにきてよ』、『いいよ』って約束をしてたんで、あまりにも突然なんですが。音楽を通して彼はプロレスをやってたと思うんですよ。決してあきらめない、何度も何度も立ち上がる。そういう姿勢を彼は音楽で表現してたと思うんですね。FMWが復活してハヤブサ選手がエグゼクティブプロデューサー、そして俺は大仁田選手を追いかけてくる形でFMWに出てるわけですが、『これも不思議な縁だよね』と話してたんですが、毎回FMWを潰すと言いながら、ハヤブサ選手が戻るリングを盛り上げたい気持ちがありましたし、今後ももちろんそのつもりですね。音楽とプロレスという二つの共通するものがありますので、彼の遺志はずっと継いでいきたいと思ってます。ハヤブサ選手のもとに今日はいつも敵対する大仁田選手と一緒に会見の場を設けさせてもらいました。この間、札幌にライブで行ってた時も話したんですけど、俺はプロレスラーになる時に酒を断ったんですね。プロレスと音楽という好きな物を二つ手に入れるということで。彼は凄く酒が好きな男でライブの後で飲んでた。僕は飲まないので、『酒は飲まないの?』と聞かれて、『引退したら酒を飲みたい』と思っていて、『矢口さん、一番最初に酒を飲むのは俺にしてくれよ』と言ってくれて。俺は『ハヤブサ選手が自分の足でリングに立つ、相対したいからそれまで引退しないから』という話をしてたのがついこの間のようで。一緒にリングに立てなかった、一緒に酒を酌み交わせなかったのが残念ですけど、いつか引退する時はハヤブサと酒を酌み交わしたいなと思ってます。ハヤブサがいつか上がるリングがFMW。ハヤブサがいなくなっても、ハヤブサの気持ちはいると思います。いつもリングを見届けてると思うし、彼が守ろうとしたFMWを俺は俺なりの形で盛り上げていこうと改めて思いました」

▼大仁田「FMWというくくりの中で、新生FMWの中で大変だったと思います。やっぱり人間って頼るものが必要ですから。生きる上でリングに戻れない。僕らが今日会見してるのはレスラー仲間として。矢口選手とも久しぶりに連絡を取りまして、ミュージシャンなのか、レスラーなのか迷ったんです。そうした時、やっぱりレスラーじゃないか、俺ら仲間じゃないかと。僕が立てたFMWが産声を上げて、熊本からミスター雁之助選手と江崎英治、二人の新人が入ってきました。二人とも熊本出身です。一人坊主頭の細いんですけど、ドロップキックのきれいな選手がいました。この選手は伸びるんじゃないか、伸びてほしいなって。僕はジャイアント馬場さんの付き人から全日本プロレスで育ちましたけど、その才能で新しい形の選手がもしかしたら生まれるんじゃないか。当時、上野(幸秀=超電戦士バトレンジャー)選手や(フライングキッド)市原選手、江崎選手を海外に送りまして、不思議なことにやっぱり独創性があったのか、ハヤブサというマスクを作り、自分でネーミングし、その当時いろいろありまして、行き違いもあったんでしょうけどターザン後藤選手が僕の引退前に離脱しまして、急きょ新しい芽生えであるハヤブサ選手にオファーしたところ、すんなり受けてくれたんで、5・5川崎球場で僕の引退の相手を務めてくれました。僕は生前、馬場さんと付き人と師匠の仲ですから、よく恵比寿ガーデンプレイスのホテルにしょっちゅう呼び出されて、お茶を飲んで雑談の中で、『こういう選手がいるんですけど、もしよかったら使ってもらえませんか』と。全日本プロレスの中で一部反対はあったらしいんですけど、『じゃあ、お前がそこまで言うんだったら使ってみようか』ということで。僕らはインディペンデントです。新日本、全日本はメジャーといわれる団体だったんですが、メジャーといわれる団体にインディーの選手が上がることはまったくなかった。そこは馬場さんの決断で。そしたら期待以上のことを発揮してくれたのがハヤブサでした。業界の評判もよく素晴らしい選手が育ったと。確かに新生になってネームバリューとか、いろいろな部分で大変だったと思います。それで15年前にアクシデントがありました。今のFMWはハヤブサの意志を継いで、ハヤブサの戻ってくるリングを作ろうじゃないかと、高橋営業部長、山近代表以下、矢口壹琅、大仁田厚、そしてFMWの面々が結集しまして興した次第です」

※中編に続きます

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