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10/11【新日本】ドームIWGP戦へオメガ「涙雨降らす」、オカダ「そんなに甘くない」 キャッチは『新春闘来! イッテンヨン!』に決定

 来年の1・4東京ドーム大会『WRESTLE KINGDOM 11』に関する記者会見が11日、都内テレビ朝日本社で開かれ、メインイベントで「(王者)オカダ・カズチカvsケニー・オメガ(挑戦者)」のIWGPヘビー級選手権試合が行われることが正式に発表された。

 前夜(10日)の両国大会でIWGP王者・オカダが丸藤正道を、今夏G1覇者・オメガが後藤洋央紀をそれぞれ破って1・4東京ドーム大会メインイベントにおけるIWGP戦が決定。一夜明けたこの日は、ドームに関する発表会見が開かれ、今回ドームのキャッチフレーズが『新春闘来! イッテンヨン!』となることが決まったほか、大会イメージソングをヒップホップミュージシャンのサイプレス上野さんが手がけることも発表された。10・10両国で披露されたタイガーマスクWも参戦する。また、例年通り1月3日には『大プロレス祭り』、4日に東京ドーム大会、5日に後楽園ホール大会が“プロレス三が日"として開かれる。

 会見にはオカダとオメガが出席。オメガは「新日本プロレスはお前を大切に扱っている。クルマも、コスチュームも、そしてカネも。欲しいものすべてを与えてもらっただろう。今は何の苦労もないはずだ。でも、お前はアメリカでの武者修行時代、苦労を味わったり、ハングリーさがあったんじゃないのか? だから東京ドームで俺が苦労やハングリーさってモンを思い出させてやる」と通告したものの、オカダは「苦労…? 確かに僕、苦労を味わったことがないですね。苦労をしたことが無いので、それを経験させてくれるというのであれば、経験させてもらって、苦労して、もっともっと強いレスラーになりたいと思います」とサラリと言ってのけた。

 外国人選手が東京ドーム大会のメインイベントに立つのは、2006年のブロック・レスナー以来、実に11年ぶり。CHAOSとBULLET CLUBのリーダー対決でもあるが、オメガは「東京ドームのメインに外国人選手が立つ。それは珍しいことかもしれないが、自分は特別なことだと思っていない。今回の戦い自体は自分自身のものであって、BULLET CLUBとは無関係だ。もちろんCHAOSとも関係ない。これは創り上げる伝説のなかの、ひとつの出来事に過ぎない」と豪語しながら個人闘争を強調。さらには「オカダにはファンが大勢いる。CHAOSのファンも、新日本のファンも大勢いる。そのすべてのファンの笑顔を涙に変えてやる。オカダが堕ちていく姿をみて、ヤツらは泣くだろう。東京ドームに涙の雨を降らせてやる」と予告した。

 一方のオカダも「僕もCHAOS対BULLET CLUB…という考えはありません。ケニーも(同じCHAOSの)YOSHI-HASHIさん、後藤さんを倒してきましたが、それは僕には関係の無いことで、僕はこのIWGPの防衛戦のひとつとして考えてます」と話したものの、「(ドームのメインは)やっぱり世界で一番激しい試合が行われる舞台だと思いますし、一番世界に響く戦いが行われる舞台だと思います。まぁケニーはいろいろ言ってましたけど、東京ドームのメインイベントはそんなに甘くない…と言いたいですね」と忠告。ともあれ、ドームで実現するシングル初対決のIWGP戦。まずは会見で序章を奏でた両雄による“ドームへの道"がいよいよ幕開けとなる。


【会見の模様】
――ドームに向けた意気込みを

▼オメガ「オカダよ。新日本プロレスはお前を大切に扱っている。クルマも、コスチュームも、そしてカネも。欲しいものすべてを与えてもらっただろう。今は何の苦労もないはずだ。でも、お前はアメリカでの武者修行時代、苦労を味わったり、ハングリーさがあったんじゃないのか? だから東京ドームで俺が苦労やハングリーさってモンを思い出させてやる。東京ドームで俺が勝って、地の底に落としてやる。落ちた先で、かつての苦労やハングリーさを思い出すがいい。お前は自分で世界最高だと思ってるようだが、俺がここに来た以上は、それが事実じゃないってことを証明してやる。俺はここまで来るために、すべてを投げうって努力してきた。そして新しい伝説を創り上げてやる。伝説はひとつでは終わらない。外国人選手が頂点に立つ…という前代未聞の偉業も、その伝説のひとつに過ぎない」

▼オカダ「棚橋さんとやったレッスルキングダム10がついこの前のような気がしますけど、もう次の東京ドーム大会のメインイベントが決まったんだな…と。ホントにこの1年、色んなことがあって、とてもあっという間の1年でした。ただ、ケニーと決まりましたんで。苦労…? 確かに僕、苦労を味わったことがないですね。苦労をしたことが無いので、それを経験させてくれるというのであれば、経験させてもらって、苦労して、もっともっと強いレスラーになりたいと思います」

――今回がシングル初対決となるが、選手としての互いの印象は?

▼オメガ「シングルではこれが初めて。初対決が東京ドームで実現するってことはどうだろう? あのリングの真ん中に立って、男として1対1で挑む。その挑戦権利を今回得ることができた。もちろん最高の状態で、最高の試合を見せてみせる。まぁ、本来俺は相手の悪口を言うのは得意じゃないんだけどね。オカダはハンサムで、背も高く、ファンにも愛されてる。大きな怪我も無く、何の苦労もなくここまで上がってきた。それは俺とはまったくの逆。俺は逆風や逆境のなか、怪我も乗り越えてここまで来た。その痛みや孤独さを抱えてここまで来ている。でも、それこそが王者に必要な資質だと思う。お前にはその“特別な何か"が無い。試合を見ていても、その“特別な何か"は見られない。俺はハングリーさ、ハート、情熱…全身全霊を今回のビジネスに注ぎ込む」

▼オメガ「タッグマッチでは何回か試合をしたことがあるんですけど、それも去年の話ですし。ケニーがこうしてヘビー級に入ってきてからの試合は見たことが無いですし、G1も見てないですし、権利証の戦いも見てないので。ただ、今回こうやって正式に決まりましたから、これから戦ってどんなレスラーか見ていきたいので、今は“印象"は無いですね」

――『ハングリーさや情熱がない』と言われたが?

▼オカダ「ハングリーさがない…。うーん…無いのかもしれないです、それは。なぜなら全部自分が思ったように出来てしまいますから。でもそれは今の自分が一番欲してたものでもありますから、それを経験させてくれるのであれば、経験させてもらいたいな…と思いますね」

――CHAOSとBULLET CLUBのリーダー対決という側面については?

▼オメガ「俺はビジネスマンだ。俺の成功はBULLET CLUBの成功さ。グッズの売り上げも伸びたら潤うだろう。でも、今回の戦い自体は自分自身のものであって、BULLET CLUBとは無関係だ。もちろんCHAOSとも関係ない。これは創り上げる伝説のなかの、ひとつの出来事に過ぎない。9年間かけて日本でやってきたことに対する、大きなひとつのゴールになる。俺を抑えつけてきたヤツら、『どうせチャンピオンになれない』『小さすぎる』などとさげすんで来たヤツらに対する戦いでもある。自分のファンにだってそうだ。一度でも俺がここまで来ることに疑問を抱いたファンに対する戦いでもある。俺の強さをここで必ず示す。オカダを倒して実力を示す。オカダにはファンが大勢いる。CHAOSのファンも、新日本のファンも大勢いる。そのすべてのファンの笑顔を涙に変えてやる。オカダが堕ちていく姿をみて、ヤツらは泣くだろう。東京ドームに涙の雨を降らせてやる」

▼オカダ「僕もCHAOS対BULLET CLUB…という考えはありません。ケニーも(同じCHAOSの)YOSHI-HASHIさん、後藤さんを倒してきましたが、それは僕には関係の無いことで、僕はこのIWGPの防衛戦のひとつとして考えてます。過去BULLET CLUBの人間、プリンス・デヴィットにしてもAJスタイルズにしても、このベルトを懸けて戦っては来ましたけど、その2人はG1を優勝できていない。ケニーがBULLET CLUBのリーダー格として初めてG1を制した外国人レスラーとなりますから、そういう意味では楽しみな部分もあります」

――改めて東京ドームのメインという舞台への思いは?

▼オメガ「東京ドームのメインに外国人選手が立つ。それは珍しいことかもしれないが、自分は特別なことだと思っていない。目標を達成するための、ミッションに過ぎないから。だから特別練習メニューを変更したり、人が言うことを気にしたりはしない。俺は俺のために東京ドームに向けて準備していく。東京ドームは確かにスペシャルだ。でも、自分にとって大切なものは何か。それは自分がまだ挑戦者である…ということ。そして“ベストバウトマシーン"であるということ。俺以上に素晴らしい試合をみせる男がいるのか。俺こそが新日本プロレス、日本…いや、世界のMVPだ。これは重要なことだ。これをよく頭に入れて、東京ドームを楽しみにしていて欲しい。俺がデッカイことを成し遂げる瞬間を見て欲しい」

▼オカダ「(ドームのメインは)やっぱり世界で一番激しい試合が行われる舞台だと思いますし、一番世界に響く戦いが行われる舞台だと思います。まぁケニーはいろいろ言ってましたけど、東京ドームのメインイベントはそんなに甘くない…と言いたいですね」

☆1/4(水)東京ドーム『WRESTLE KINGDOM 11 in 東京ドーム』17:00開始

▼IWGPヘビー級選手権試合
[挑戦者]
ケニー・オメガ
(1/60)
オカダ・カズチカ
[第65代王者]
※オカダ2度目の防衛戦

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