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10/13【東京愚連隊】KIKUZAWAが12月に無期限のアメリカ遠征へ、11・28後楽園で国内ラストマッチ

 KIKUZAWAが13日、東京・覆面屋工房水道橋店で会見し、無期限の海外遠征を発表。11・28後楽園大会がKIKUZAWAとしての国内ラストマッチで、菊タローとしてDDT12・4大阪大会などに出場後、12月8日にアメリカへ旅立つことになった。

 東京愚連隊のメンバーとして活動しているKIKUZAWAだが、「アメリカを長期で回ってみたい」という夢が以前からあったという。それが今回2年間の準備期間を経て、ようやく実現することになった。

 KIKUZAWAは12月8日、アメリカへと旅立ち、ネバダ州ラスベガスを拠点に活動していく。期間は無期限で、「(現役を)やめるまで向こうかもしれないし、そのへんはノリですね。でも1、2年とかは考えてないんで、もっと長く、いれるだけいようと」というように長期滞在を視野に入れている。

 すでにパラゴンプロレスリングへの出場が決定。ほかにも複数のオファーを受けていることを明かしたKIKUZAWAは、団体の求めに応じて素顔ともう一つの顔である菊タローを使い分けていくつもりだ。「自分が大きいとこに行きたいとか、アメリカでやりたいというのがあった中で、今の時点で食っていけるかもわからないけど、やらないで後悔するよりはやってスッキリの方がいいかなと。それはずっと思ってたことなんで、いよいよ実行に移せてうれしい」と夢のスタートに胸を躍らせているKIKUZAWAは、「ゆくゆくは(選手の)世話役とか、日本の団体へのブッキングの手伝いとかもできれば」と異国の地で可能性を広げていくことも考えている。

 KIKUZAWAとしては東京愚連隊11・28後楽園大会が国内ラストマッチとなる。現時点でカードは未定だが、菊タローとしてはライバルのくいしんぼう仮面と組んで百田光雄&力と対戦するタッグマッチが決定。DDT12・4大阪大会、12・7大阪大会『熊本復興チャリティードリーム』への参戦も決まっている。11・28後楽園へ向けてKIKUZAWAは「百田さんに勝ったことがないので、アメリカ行く前に景気づけに一発いけたら」と大ベテラン食いで遠征に弾みをつける構えをみせていた。

☆11/28(月)東京・後楽園ホール『東京DREAM 2016』17:30開場、18:45開始

▼菊☆飛びます〜いい日旅立ち〜

百田光雄
vs
くいしんぼう仮面
菊タロー

[既報カード]
▼東京インターコンチネンタルタッグ選手権試合
[挑戦者組]
獅龍
ディック東郷
vs
ロッキー川村
佐藤光留
[第5代王者組]
※佐藤&川村2度目の防衛戦

▼東京世界ヘビー級選手権試合
[挑戦者]
鈴木鼓太郎
vs
望月成晃
[第5代王者]
※望月2度目の防衛戦

▼IWA世界ヘビー級選手権試合
[挑戦者]
NOSAWA論外
vs
ミル・マスカラス
[王者]

[参戦選手]
MAZADA
FUJITA
KIKUZAWA
ザ・グレート・カブキ
藤原喜明
甲斐拓也
etc


【会見の模様】
▼KIKUZAWA「長年の夢でありました、12月8日からのアメリカ遠征、長期、無期限という形で行ってきたいと思います。ずっとアメリカを長期で回ってみたいという夢がありまして、そんな中で2年ぐらい準備してきて、ようやく行く態勢が整ったので。11月28日、後楽園ホールで東京愚連隊興行があるんですが、そちらの方がKIKUZAWAとしては最後の試合ということで。そのあと12月8日にアメリカの方へ旅立とうかなと思っております」

――2年前から準備していたということは、かなり以前からアメリカに行きたかった?

▼KIKUZAWA「前々から行きたかったですよ。僕らの大先輩方はそういうのを経験してるじゃないですか。たとえば天龍さんなんかも海外で練習してデビューされて日本に帰ってきたり、そういう時のお話を聞いたりとか、百田光雄さんなんかにも『どうだったんですか?』って話聞いたり カブキさんに『ダラスどうだったんですか?』って話を聞いたり、大先輩方と控室が一緒になるとそういう話を聞いて、いいなってずっと思ってたんで。短期では僕も海外に行ってますけど、愚連隊メンバーは僕以外、NOSAWA論外、MAZADA、FUJITA、みんな海外長期を経験してるんですね。僕、来月40なんで、これラストチャンスかなと。38ぐらいの時にも考えたんですけど、ちょっと待てって人もいたりで、ちゃんとしてやるからと大阪プロレスのスポンサーさんに止められたりとかしてたんで。そんな中で、いきなり行くのも無理だから準備段階を置いて根回しをしつつ。海外に行ったって携帯代とか日本の支払いはある程度あるじゃないですか。それを稼げるだけのライター業の根回しとかもしてあるんで。それでいろんな記事とか書きながら、いろんなところを回って、自分の見たことないとこ、行ったことないとこに行って、非日常を日常にして楽しもうかなと。とにかくいろんなレジェンドの人たちにも会いたいし、いろいろ盗みたいものもあるし。機会があればイギリスとかカナダの方とかも行ってみたいので、そこでいろんな知らないスタイルがあると思うんですね。知らない手の取り方とか。そういうものもどんどん吸収して。あとはアメリカの大きなとこも行けたらいいなと思ってるんですけどね。無理だろうって見てる方も読んでる方も思うかもしれないけど、自分が大きいとこに行きたいとか、アメリカでやりたいというのがあった中で、今の時点で食っていけるかもわからないけど、やらないで後悔するよりはやってスッキリの方がいいかなと。それはずっと思ってたことなんで、いよいよ実行に移せてうれしいですね」

――現時点で上がるリングは決まっている?

▼KIKUZAWA「まだ現地で発表されてないんで言えないんですけど、ラスベガスにあるパラゴンプロレスという団体は先日行った時にごあいさつに行って、『ぜひよろしくお願いします』と言ったら、ちょうどエージェントが全日本プロレスで一緒だったディーロ・ブラウンだったり、ノアで試合したマット・ストライカーさんだったりしたので、紹介してもらいつつ試合をみてたら、控室になだれ込んできて、『お前(コスチュームを)持ってきてる?』って。『持ってますけど』って言ったら、『ちょっとこい、4本目(の収録)、穴が開くからお前出ろ』って感じで(試合に)入れてくれて。トライアウトも受けてきて、おおむね好評だったので。いわゆるアメリカのTV用の興行ですね。いわゆるTVテーピングってやつですね。そこの団体は1時間のショーを4本連続で夕方6時から録るんで、一気に1ヵ月分収録するんですよ。いろんなスタイルがあるんで、アメリカのTVショーの勉強もできるかなと。いろんなものを吸収したいですね。ルチャの団体からも『ブッキングするよ』と言われてるし、そこそこ大きいところとも話はしてるので。主に海外ではガワの方でやりますけど、素顔でもいろんなキャラクターを考えてるので。ステレオタイプな日本人もやりたいなと思ってるし、もしくは田吾作タイツの昔ながらのもやりたいと思ってるんで。日常が、毎日が挑戦になるので、凄く楽しみですね。知らない土地に行って高速道路を運転するだけで、景色が違うだけで凄い刺激にもなると思うし。自分はもともとそうやって(海外で)自分のもってる価値観がずっとぶっ壊されてきたんで。メキシコで免許を取ってアカプルコに行ってみようってドライブして、景色を見てワーってなったりしたんで。若い奴の自分探しの旅じゃないけど、とにかくいろんな刺激を受けて人間的にもレスラーとしても成長できたらいいかなと。自分もあと何年やれるかわからない…といって60すぎてもやってるかもしれないけど、その中でいいプロレス人生だった、お腹いっぱいだってなるような。腹いっぱいって天龍さんも言ってましたけど、そんなふうにガッチリ自分でも楽しんで、お疲れさんってみんなから世界中の人から送り出してもらえるように悔いなくやりたいなと思ってます」

――ガワというのは?

▼KIKUZAWA「ガワというのはガワです。かぶりものの方ですね。ガワで基本やりますけど、KIKUZAWAとしては知名度がほぼないので。2005年…10年ちょっと出てないですね。会長と組んでスーパー・ドラゴンとダニエル・ブライアンと試合したのがアメリカでの試合は最後ですね。なので今後どうなるかと。カラーによってお笑いが受け入れられるところと、いや、ウチのショーはまじめにヒールやってくれってところもあると思うんで、それによって使い分ければいいかなと。それによってまた吸収するものも違ってくるんで」

――1箇所にとどまらず、ジャーニーマンとしてアメリカ各地を回る?

▼KIKUZAWA「住むところは土地だけは決めてあるんですけど、そこでの仕事いかんによっては、例えば東海岸で仕事あるよってなったら移ってもいいですし。住むコストと呼ばれた時の行きやすさをトータルで考慮して、拠点をラスベガスにしようかなと。家賃が安い割には凄く設備もよくて、税金も安くて、食料品には消費税がかからない、ガス代も安いし、観光地だからどんな田舎の試合に呼ばれても、たぶん1回乗換えでいけるんですね。そこまでエアポートも混んでるわけでもなくて、街のど真ん中にあるから行きやすいとか。まぁ大きいところが言ってくれるなら僕はすぐにでもフロリダに引っ越すし。そのへんのフットワークは軽いんで。ライブショーのエンターテインメントの勉強もできるからラスベガスというのもあるんですけどね。『シルク・ドゥ・ソレイユ』とかもあるんで。実際パフォーマーの人とかお会いさせてもらって刺激も受けてるんで、表現者としての刺激ももらいつつ。行くんですけど、僕にとって今住んでるところから神奈川に引っ越しますよ、大阪に帰ります、名古屋に引っ越します、北海道に引っ越しますと何ら変わらないですよね。ラスベガス行きますって。そんな感覚なんでフットワークは軽く。最後の方はキャンピングカーを買うか、トレーラーを引っ張って、流浪の民としてプロレスを回りたいですね。それもやりたかったことなんで。やりたかったことを叶えにいく。だからモチベーションは高いですね」

――ほかに住んでみたい街は?

▼KIKUZAWA「フロリダも住んでみたいし、シカゴも凄くいい街だったし。ペンシルベニアも行ってみたいし。テキサスも住みやすそうなんで、メキシカンでビザ取ったりグリーンカード取った選手も結構テキサスに住んでたりするんで。『どうなの?』って聞いたら、『いいところだよ』ってオクタゴン・シートなんかも言ってたんで行きたいですね。とにかく回ってもっと住みやすいところがあったら移ってもいいし、とりあえずはラスベガスでちょっと離れたところでアパート借りて住もうかなと」

――ラスベガスの家賃はどのぐらい?

▼KIKUZAWA「750〜850ドルぐらいで2ベッドルーム、リビングつきのが借りれるんで。たぶんいろんな人が遠征で泊まりにきたりするだろうから2ベッドで借りて。ゆくゆくはそういう世話役とか、日本の団体へのブッキングの手伝いとかもできればいいかなと。それによって自分も助かるんであれば、お互い助け合いで自分ができることはしようかなと。自分が必要とされるのであれば。必要とされなければ売り込みはしないですけど」

――それだけの夢、目標があるということは、かなり長期的な遠征になると?

▼KIKUZAWA「そうですよ。何ヶ月とかじゃないですよ。本当に2年計画で動いてますから。やめるまで向こうかもしれないし、そのへんはノリですね。でも1、2年とかは考えてないんで、もっと長く、いれるだけいようと。11月28日が最後の後楽園なんで、ぜひ最後に試合を見にきていただきたいなと。で、ガワの菊タローの方は12月4日、DDTの大阪府立エディオンアリーナ第1が決まっていて、7日にチャリティーの試合が大阪であるんで、菊タローに関してはあと2試合。東京は愚連隊の後楽園ホール大会が最後なんで、ぜひお越しいただきたいなと。カードとしまして、本日発表させていただきますけど、『菊☆飛びます〜いい日旅立ち〜』というタイトルを会長からつけてもらいまして、盟友・くいしんぼう仮面と組みまして、百田光雄&力組の親子タッグとのカードを組んでいただきましたので、ぜひ百田さんから。力選手から獲ったことあるけど、百田さんに勝ったことがないので、アメリカ行く前に景気づけに一発いけたらなと思ってますけどね。百田さんもアメリカで培ったテクニックがあるんで、それを勝てなくても盗みたいなと。で、試合後は控室でいろんな話を聞きたいなと。そういう楽しみなカードを組んでいただきました。ぜひ東京愚連隊興行11月28日、後楽園ホール大会、最後に見にきてください」

――11・28後楽園はダブルヘッダーになると?

▼KIKUZAWA「2試合ですね。いつものことなんで大丈夫です」

――KIKUZAWAとして戦いたい相手は?

▼KIKUZAWA「これに関しては会長にお任せっきりで。ちょっと聞いた感じでは、オー、楽しみっていうカードなので。こうやって旅立つ時の特別な試合をちゃんと組んでもらえてありがたいですよね。しめっぽいのとか全然ないので、明るく東京の皆さんにも見送っていただきたいなと。KIKUZAWAがみれるのは11月28日が最後なので。引越しの準備とか凄くあるんですけどね。まだ全然進んでないんで、『あれ、やばい、もう2ヶ月きってるぞ』みたいな。たぶん後楽園終わったあとが家の引き払い、車の名義変更したり大忙しになると思います。あくまでも無期限の海外遠征ですので、なるべく長期で行けたらいいなと思います。今の時代、向こうに出てても日本で見れたりするんで、楽しみにしていただけたらなと」

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