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10/28【IGF】コンセプトは「勝負にこだわる、痛みの感じるプロレス」 IGFの新ブランド「NEW」 2017年4・5後楽園で旗揚げ

 IGFは28日、東京・銀座のIGF事務所で会見し、新ブランド「NEW」の旗揚げを発表した。「ストロングスタイル、勝負にこだわる、痛みの感じるプロレス」をコンセプトに2017年4月5日、後楽園ホールでの旗揚げ戦が決定。2年間で50大会を予定し、5万人の動員を目指すことになった。

 来年2017年に旗揚げ10周年を迎えるIGF。その節目に際し、新ブランドを立ち上げることになった。その名も「NEW」。「NEXT EXCITING WRESTLING」の略称だ。

 これまでIGFは大都市・大会場を中心に興行を行ってきたが、NEWは地方大会も含む新たな興行形態に取り組んでいく。旗揚げ戦は2017年4・5後楽園大会に決定。2年間で50大会の開催と5万人の動員を目標に設定した。サイモン・ケリー・猪木取締役が「IGFは猪木さんのネームバリューに頼りすぎた部分があります。今後、猪木さんに頼らず、選手、スタッフで自分たちの力で試す、そういうコンセプトもあります」と話したように、アントニオ猪木の知名度抜きに、その中身で勝負していくつもりだ。

 ただし、リング上は猪木イズムに沿った戦いを目指す。サイモン取締役は「新ブランドに関しては猪木さんの理念をそのままやっていきます。ストロングスタイル、勝負にこだわる、痛みの感じる。そのまま猪木さんのDNAを引き継いでやっていきます」と言い切った。

 それを具現化していくべく、猪木の愛弟子・藤原喜明が相談役に就任した。「昔の藤原組のプロレスが一番、猪木さんの目指してるプロレスだったんじゃないか」と確信する藤原は、「猪木ゲノム=藤原組です。自信を持って言えます」と断言。「やっぱりプロレスラーは怖くなきゃいけないんだよ。昔のプロレスラーはお客さん脅かせてナンボだった。こいつと喧嘩したら3秒で殺されるなって」と自身が描く理想のプロレスラー像を語り、NEWの戦いにそぐわない選手は「ぶん殴って首」とするつもりで、厳しく目を光らせる構えをみせた。

 IGFの常連となった船木誠勝は選手としてNEWに参戦する。「武道とか格闘技とかがベースになった戦いのあるプロレス」というのが船木が描く、力道山から猪木へ、猪木から藤原へと受け継がれてきたストロングスタイル像。「ストロングスタイルのプロレスを未来につなげる」との役割を自らに課し、来年4月からはNEWのリングを最優先するつもり。「月に何回かある試合で戦ったり、組んだりして伝えていきたい」と戦いを通じてストロングスタイルの遺伝子を次世代の選手たちにバトンタッチしていく考えだ。

 NEWには澤田敦士、鈴川真一、奥田啓介の参戦が決定。会見に出席した鈴川と奥田は新たな戦いの場が生まれることになり、興奮を隠せない。「NEWを背負っていくのは今後、俺の役目だと思ってます。NEWを押し上げていくのも俺の役目だと思ってるので、しっかりとNEWを来年しっかり皆さんの前でいい試合できるように頑張ります」と鈴川が言い切れば、奥田も「より激しく勝負にこだわったプロレスをスタートさせるということで、その中でトップを目指したい」と気合十分。前日27日のラウェイ後楽園大会を観戦したといい、「外国の奴がこっちに入ってきて、日本人が結構舐められてると思ってたけど、来年2月にラウェイの大会があるなら、俺がNEW代表として、日本人プロレスラー代表として出ていってもいい」とNEWの看板を背負って外のリングに乗り込むことも辞さない構えをみせた。二人は今月31日、カナダに渡り、石川雄規がコーチを務めるバトル・アーツアカデミーで1ヶ月間の特訓を積む予定だ。

☆4/5(水)東京・後楽園ホール『NEW旗揚げ戦』開始時間未定


【会見の模様】
▼サイモン取締役「IGFの新ブランドについて説明させていただきます。まず、なぜ新ブランドを立ち上げるのか。IGFは今までGENOME、そしてIGF FIGHTという二つのブランドがありました。そういう大きい大会をやることによって、本来のプロレスのよさである地域密着や、連動性のある、そういうようなイベントができませんでした。ですので新ブランドの方でファンとの交流とかいろんな部分でできるようにしていきたいと思います。そして何よりIGFは今まで猪木さんのネームバリューに頼りすぎた部分があります。今後、猪木さんに頼らず、選手、スタッフで自分たちの手で試す、そういうコンセプトもあります。そしてもう一つ、新ブランドに関しては猪木さんの理念はそのままやっていきます。ストロングスタイル、勝負にこだわる、殺気がある、痛みの感じる。そういうプロレス、猪木さんのDNAを引き継いでやっていきます。新ブランドですが年間25から30試合を予定しております。全国で開催する予定にしております。目標が2年間で50試合5万人を集めることです。もしその5万人が集まらなければ包括する可能性も考えています。そして新ブランドの名前とロゴを発表させていただきます。NEW……NEXT EXCITING WRESTLINGです。新たなIGF10年に向けてのブランドです。オープニングの試合は2017年4月5日、後楽園ホールで開催いたします。今年は4月4日、IGFの新事務所オープンもありましたし、何しろ4月4日は猪木さんの引退試合の日でもありますので、その次の日から新たなスタートをする形になります。以前、コーチのお話もしましたが、IGFの場合はやっぱり猪木さんのDNAがないといけないという部分もありますので、猪木さんの直結であること、ストロングスタイルであること、情熱のある指導者であること。コーチとして藤原さんにお願いしたいところだったんですが、スケジュールの都合で難しいということで、コーチは現時点ではまだいません。藤原さんには相談役として今後やっていただくことになりました。そして藤原さんにお願いして鈴川選手と奥田選手は3日後、カナダの方でトレーニングを始めます。4月5日の後楽園大会までにレベルアップをして全選手参加してもらいたいという気持ちも含まれております。ここにいる選手全員その4月5日に参加していただきます。今日来れませんでしたが澤田選手、青木選手、川口選手にも参加していただきたいと思います。川口選手は今年引退になりますが、来年はオフィシャルトレーナーという形を取って参加していただきたいと思います。来年はBOM-BA-YE、GENOME、IGF FIGHT、こちらのブランドももちろんやっていきたいと思います。ぜひとも2017年のIGF、今後のIGF、来年10周年でもありますので、ご期待下さい」

▼藤原「はっきり言ってあんまりよくわからないんだけど、昔の藤原組のプロレスが一番、猪木さんの目指してるプロレスだったんじゃないか。そういうところでお話をいただきまして、あんまりよくわからないんだけど。藤原組は事実上、活動停止してから20数年、アリ戦も40年経って初めて評価されたみたいなところで、いいんじゃないかと。私ができることは何でもします。ただ、藤原組の組員というのはみんな自分勝手で、いい加減で、やーめたってことになるかもしれませんけど、できる限り頑張ってみたいなと思います。幸い……なんだっけ、お前の名前?」

▼鈴川「鈴川です」

▼藤原「相撲で幕内とかそういうところまでいった人は身体能力が凄いんでね。鍛えようによってはものになるところがあるんでね。ちょっと頭の悪いのが玉にきずか?」

▼鈴川「少し(苦笑)」

▼藤原「こんな凄い経歴を持ってるにもかかわらず、謙虚なところもあるんでね。凄く見通しは明るいんじゃないかなと。お前今いくつだ?」

▼鈴川「33になります」

▼藤原「まだ若い。俺のできるところで一生懸命やりたいなと思います。今までアントニオ猪木さんの名前で、スポンサーの力でずっとやってきたんですけど、やっぱりそれじゃダメで、自分たちの力で会社を何とかしなきゃいけない。私だけが頑張ってもしょうがないけど、頑張ってくれるかい?」

▼鈴川「頑張ります」

▼藤原「そういうことで。ありがとうございました」

▼鈴川「今回、NEWを立ち上げてやっていこうと思ってます。NEWを背負っていくのは今後、俺の役目だと思ってます。NEWを押し上げていくのも俺の役目だと思ってるので、NEWを来年しっかり皆さんの前でいい試合できるように頑張ります」

▼船木「日本には日本独自のプロレス…武道、格闘技をベースにしたプロレス。それがストロングスタイルになると思いますが、それが力道山先生から猪木さんに伝わって、猪木さんから藤原さんに伝わって、藤原さんから自分ら下の選手に伝わってきました。自分は今47ですけど、いつまでも体が動くと思ってませんので、下に伝えたいなという気持ちに凄くなりました。ストロングスタイルのプロレスを未来につなげる。その役割を持ってこの団体に参戦する決意になりました。若い力ですね。自分、今40代ですけど、30代も20代もいますし、その姿を見て、また10代が出てくるように。そこまでバトンタッチできるまで頑張っていきたい。来年の4月からはここの団体を優先して試合をしていきたいと思います。自分は試合を通して若い選手にメッセージを伝えて、次につなげていきたいと思います」

▼奥田「今年一年いろんな団体に出て、それでもやっぱり生まれ育ったのはIGFですし、このリングが一番だと思ってます。その中でNEWという、より激しく勝負にこだわったプロレスをスタートさせるということで、その中でトップを目指したいと思います。NEWではキャリア関係なく横一線のスタートになると思いますので、僕が何としてもNEWのトップを獲りたいと思います。昨日ラウェイをみにいったんですけど、外国の奴がこっちに入ってきて、日本人が結構舐められてると思ってたけど、だったら全然ラウェイに乗り込んで、来年2月にあるなら、俺がNEW代表として、日本人プロレスラー代表として出ていってもいいかなと思いました。基本的にそういう面白いのがあるんであれば、僕は先陣きってNEWのためにもやっていきたいなと思います」

――後楽園後は日本全国を回ることになる?

▼サイモン取締役「そうです。日本全国でやることになります。まだ発表はアレですけど、そのうち発表できると思います」

――チャンピオンベルトの創設は考えている?

▼サイモン取締役「IGFの場合、オリィ・トンプソンがチャンピオンで、ベルトがありますし、彼も必ず呼び戻さないといけないと思います。そのへんは藤原相談役と話しながら決めていきたいと思います」

――旗揚げに関して猪木の反応は?

▼サイモン取締役「猪木さんにはもちろん伝えてありますし、自分的にはさっき言った頼らないという部分で、逆にNEWが物凄いことになってしまって、猪木さんの方からうらやましいというか、行きたいなっていうようなイベントにいずれしていきたいと思います」

――INOKIは旗揚げ戦当日来場する?

▼サイモン取締役「まだそのへんはアレですけど、こちらとしては目標として大きい、凄いことにはしたいなと思います」

▼宇田川ED「補足になりますけど、猪木会長の方にはこのNEWの立ち上げとコンセプトはお伝えしてあります。猪木会長も公務等々お忙しいところがありますので、まず我々選手、スタッフでNEWを大きくして、会長にお越しいただけるようなイベント、ブランドにしていきたいと思っています」

――カナダでのトレーニングが決まったとのことだが?

▼鈴川「二人でカナダに1ヵ月行って来ます。31日に飛び出して、そこから1ヶ月なんで、マカオ大会の前の日にぐらいに帰ってきます。トロントの方ですね」

▼藤原「実は私の弟子の石川雄規がカナダにおりまして、そこにぶち込んでね。カナダ人って大きい人がいっぱいいますからね。いっぱい戦って練習してひと回り大きくなってもらいたいなと思います」

▼鈴川「3倍でかくなって帰ってきます」

――藤原組のプロレスとは?

▼藤原「猪木ゲノム=藤原組です。自信を持って言えます。猪木さんに聞いてください。アホといわれたらそれまでだけどしょうがない。少なくとも私は猪木さんにくっついて10数年、猪木さんのいろんな日常生活、プロレスに関する姿勢をずっとみて、僕が自信を持って言えるのは猪木ゲノム=藤原喜明。私はそう思ってます。文句のある奴は出てこい」

――船木選手は?

▼船木「自分は藤原ゲノムですから。下につながって、未来につなげたいのが一番ですね。ここでやっておかないと、おそらくその遺伝子がなくなってしまうと思いますので。そこが自分のやろうとした決意ですね。遺伝子を残すということです」

――NEWを優先するとのことだが?

▼船木「優先でいきます。武道とか格闘技とかがベースになった戦いのあるプロレスですね。それができる若い選手が今ほとんどいなくなってきてる中で、そういう選手をどんどん育てていって作っていって、自分がいなくなったあとでもそういう試合が見れるのが理想です。正直、日本のプロレス、ジャパニーズスタイルは何なのかとなったら、やっぱりストロングスタイルが一番だと思います。日本人がアメリカとかで試合した時、アメリカ人と同じ動きしてたら勝てないですから。プライドを持ってこのスタイルを作っていきたいと思います」

▼藤原「おい船木、お前、大人になったな」

――「自分のやれることはやる」とのことだが?

▼藤原「人は誰でも年を取る。ゴッチの言葉ですけどね。しかし年寄りになる必要なんかねぇっていう言葉がありますけどね。僕も20代のつもりでできることは何でもやっていこうと思ってます。失敗したら笑って下さい」

――若い選手への指導も考えている?

▼藤原「指導してもわからない奴もいるからね。馬鹿は馬鹿で生存競争から取り残されていく。それだけのことです。どんな世界でも一緒ですけどね。お前馬鹿じゃないだろうな?」

▼鈴川「もう馬鹿じゃないです。リングの中では馬鹿になります」

▼藤原「いいね(笑)」

――リングに上がるつもりは?

▼藤原「あんまり上がりたくないんだ。結構まだ力はあるんだけど、見栄えが悪い。一生懸命筋トレやってるんだけど、胸の筋肉がぺったんこになるし、足はシワシワになるし。1回や2回は出て、俺の戦い、そういうのを見せなきゃダメかなとは思ってます。カール・ゴッチさんの言葉だけど、誰でも年は取る。しかし年寄りになる必要はねぇってね。ゴッチさんが僕の年でスクワットを2千回やったんです。1時間58分30何秒ですけど。そこまでの力はないけどね、頑張ってみたいなと思います。人は馬鹿にするのは簡単なんですけど、それはできるかといったらね。できないことをやったから尊敬できるみたいな」

――地方を回るということは料金設定を下げたり、災害支援などのチャリティー的なものも計画している?

▼宇田川ED「IGFの中でもチャリティーイベントなどはさせていただいておりました。地域地域でチャリティーですとか、地域創生ですとか、スポーツ復興、そういったものに積極的に取り組みたいと思っております。料金設定につきましては地域地域に合った金額というものをかんがみまして設定させていただきたいと思っております」

――若手に引き継ぎたいとのことだが、出場が決まっている選手は?

▼サイモン取締役「もちろんストロングスタイルという形のプロレスとして藤原組長がいる以上、戦うプロレスができる方だったらぜひ若い選手に参加してもらいたいと思います」

▼藤原「私も発言権が出てきましたのでね。意中の選手はたくさんいるんですけど、それは後々、小出しにという戦略ですね」

―ー意中の選手とは現役のレスラーなのか、まだプロレスラーになっていない選手なのか?

▼藤原「断言できないけどね。それはそれでいろいろあると思うけど、意中の選手はいます。ヒント? 僕の血がちょっと流れた、イコール、アントニオ猪木の血が流れた選手はいろいろあります。でも小出しにします」

――カナダに人材はいる?

▼藤原「カナダというのはフランス系の移民が多くてね。でかくて何もトレーニングしてなくても力の強いのがナンボでもいるんでね。結構面白いなと思いますよ。漢字か? いやカナダ(笑)」

▼宇田川ED「それでは写真撮影の方に…」

▼藤原「もうちょっとやらせろよ! 何か言えよ。一人ずつ言え」

――スカウト活動はするつもり?

▼藤原「もちろんするけど、スカウトされた奴ってロクな奴いないからね。やっぱり情熱に燃えた、俺はこの世界を何とかする、そういう情熱が一番大切だからね。場合によってはあるか」

――団体名について思うところは?

▼藤原「団体名? 知らねぇよ。俺が決めたんじゃねぇよ。今日初めて聞いた」

――練習ではなく、あくまでも戦いを通じてストロングスタイルを伝える?

▼船木「自分は今、大阪にいまして、体が空けられない。月に何回かある試合の中で戦ったりとか、組んだりして伝えていきたいと思います」

▼藤原「プロレスラーって練習というのはあまりいい言葉じゃないけどな。常に自分がいいコンディションに持っていくのは個人の仕事だからな。レスラーってリングに上がってるのはたった5分とか10分だけど、その中でやっぱり練習の時間ってその数十倍、何十時間、何百時間ということがあるわけだから。それを表面に出すと、僕はこんなに頑張ってるから、こんなことができるはずですってなる。でも勝負はやっぱり結果だからな。勝ちは勝ち、負けは負け。損得言ったらマイナス、そういうことだな。みんなそれぞれ訓練、トレーニングをしてるわけだから、勝ち負けってイエスかノーのたった二つだけど、プロレスラーは結構凄いんだよ。一生懸命やってんだ」

――既存のプロレス団体がある中で、どんな色を出していきたい?

▼藤原「色を出すと言われてもアレだけど、要するに力道山先生時代のプロレスってやっぱり怖かったよな。やっぱりプロレスラーは怖くなきゃダメなんだよ。昔のプロレスラーはお客さん脅かせてナンボだったんだ。こいつらと喧嘩したら3秒で殺されるぞみたいなな。今のプロレスって『お客さん!』ってしゃべるでしょ。その瞬間、なんだ俺らと同じ人間じゃんって思われるよな。俺は常々、藤原組の時代に言ってたのが、お前ら客に媚びてナンボじゃない、客を脅かせてナンボだって教えてた。こいつらと喧嘩したくねぇな。3秒で殺されるぞって。たぶんお客さんの70パーセント80パーセントはサラリーマンなんだよな。プロレスラーがサラリーマンだと、サラリーマンがサラリーマンを見に来ないよ。非日常、僕はこれがプロレスだと思います」

――立会人としてIGFをみてきて、怖さ、非日常の部分は感じた?

▼藤原「ずーっと僕、立会人で苦痛だったんだ。つまらなくてな。みんななんか勘違いしてんだな。俺いっつも言ってるんだけど、お前らは5分、10分でパートタイマーのお母さんが何ヶ月分か働くお金をもらうんだよ、体を張れ。ずっと言ってきてるんですけどね。怖さってね、出すもんじゃなくて、出るもんなんだよ。本当に怖い奴は怖さが出るんだよバカヤロー。年寄りって今のプロレスはって言うんだけどな。それずっと続いてるんだけど、僕がジジイになって初めて今のプロレスはってな」

――NEWのリングではそれは認めない?

▼藤原「俺が許さないよ。俺がぶん殴って首な。お前だったらわかるだろ?」

▼鈴川「もちろんわかります。押忍」

――昔の新日本で猪木さんが竹刀を持ったように?

▼藤原「昔あったな。藤原いけって竹刀持たされて。試合一生懸命やってるのに何で殴らなきゃいけないんだってな。これが猪木ゲノムだよ。お前首になるなよ。お前が頼りなんだよ」

▼鈴川「押忍」

▼藤原「男の押忍というのは物凄く深い意味があって、あなたのために命をかけますとかな。いろんな深い意味があるな。俺も猪木さんのカバン持ちをやって10年以上ついてたけど、押忍。俺こそが猪木ゲノムだ」

――相談役として具体的な役割は?

▼サイモン取締役「もちろん選手の指導もそうですし、アドバイスも全てマッチメイキングもいろんな部分で一緒に。ノウハウも全て知ってる凄い方なので、そのへんを一緒にやれれば必ず新しい歴史というか、NEWってあれじゃないですけど、以前の戦いのある、殺気のあるプロレスができると思います」

――全権委任?

▼サイモン取締役「はい」

▼藤原「めちゃくちゃなこと言うな。人っていうのは年取るとめんどくさいことが嫌いになるんだ。相談されても知らないことは知らねぇよって言うかもしれないけどな。猪木さんみたいにな。これも一つの猪木ゲノムだな。そういうところは、これからの試合をみてくれればわかるってことだ」

――2年間で50大会開催して5万人動員が目標とのことだが?

▼藤原「やっぱりプロレスでも何でもそうだけど、お客さんが満足してくれなかったら、それはやっぱりダメなんだよ。だから2年でなんだか知らないけど、客が集まってくれなかったら、この世に必要のないものなんだよ。たぶん、それだけの話なんだよ。生存競争だ。プロレスラーはみんなアホなんだ。アホだからできるんで、まじめな人生設計を持ってたらできない世界なんでね。だからサラリーマンの人たちがみんな来るんだよ。非日常だよ。これがプロレスラー。いい答えだろ、結構」

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