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11/30【全日本】GET WILD4年ぶりV2へ征矢「大森さん次第」、前年度覇者の宮原と諏訪魔が一触即発、カシン謎の欠席も秋山「ガッチリかみ合えばいける」 最強タッグ直前会見

 『2016世界最強タッグ決定リーグ戦』(12月3日開幕)の直前会見が30日、東京・東陽町のスカパー東京メディアセンターで行われ、出場選手、ドリー・ファンク・ジュニアPWF会長が出席。4年ぶり2度目の優勝を狙うGET WILDが軌道修正を誓えば、昨年タッグを組んで優勝した宮原健斗と諏訪魔は三冠戦の続きとばかり一触即発状態に。ケンドー・カシンは謎の欠席となったものの、パートナーの秋山準は「ガッチリかみ合えばいける」と前向きに話した。

 2016年も残り1ヵ月。今年も「オリンピア」が流れる季節がやってきた。暮れの祭典・最強タッグの開幕だ。今年は4年ぶりとなる2ブロック制で開催され、全12チームがタッグの栄冠を争う。この日は公務で欠席となった西村修、謎の欠席となったケンドー・カシンを除く出場22選手が出席しての会見が行われた。

 昨年は諏訪魔&宮原が優勝を飾ったものの、試合後に仲間割れ。その二人は同じgroup Aにエントリーされた。三冠王者・宮原はジェイク・リーとのNEXTREAMで出陣。個人としてはこれが4年連続4度目の出場となる。宮原イヤーといっても過言ではない2016年を締めくくるためにも、暮れの祭典でも主役獲りあるのみ。「去年、後ろにいる人と組んでたことすら僕の中で今思い出したぐらい」という宮原は、「ということは今年優勝すれば2連覇と。なおさら俄然、気合が入りました」と燃えている。NEXTREAM結成以来、チームとしての実績は皆無で、暮れの祭典で初栄冠をつかみ取る構えをみせた。

 対する諏訪魔は青木篤志とのEvolutionコンビで出場する。両国大会の三冠戦では宮原の軍門に下ったばかりで、「俺の前に今座ってるクソ生意気なクソガキがこの間、両国で調子乗って、俺はホント腹立ってるんで、今年の最強タッグはめちゃくちゃにしてやろうかなと」とその怒りとフラストレーションを爆発させるつもり。「とにかくまた優勝して、みんなボコボコにして、諏訪魔ここにありっていうのを見せつけてやりたい」と大暴れを予告し、会見後には宮原の胸倉をつかんで早くも一触即発となった。

 一方のgroup Bで注目されるのは4年ぶりの出場となる復活GET WILDだ。11・27両国大会での再結成初戦では秋山&カシンと対戦したものの、カシンに翻ろうされまくった末に敗戦。二人の間に不協和音が流れてしまった。特に征矢はカシンのイス攻撃を大森がしたことと未だに勘違いしており、「本来であるならプロレスのタッグチームというのは1プラス1が3にも4にも5にも6にもなると思うんですけど、今の私と大森さんの気持ちはマイナスです」と信頼関係が薄れていることを認めた。

 それでも征矢は「そのマイナスを残りわずかの、そして試合を含め、そこでもう一度、GET WILDの絆を深めていきたいと思っております」と軌道修正を宣言。一方で「優勝したいという気持ちはおそらくお二人とも持ってると思うので、そこがちゃんとかみ合うかかみ合わないかは大森さん次第」との考えを強調した。

 濡れ衣を着せられた大森は改めて“無罪"を主張。過去も揉めては和解してを繰り返し、世界タッグ王座3度の戴冠、2012年の最強タッグ優勝と結果を出してきた。それに偶然にも同じGET WILD柄のネクタイを着用する無意識の“阿吽の呼吸”もみせ、一筋の光明は見える。大森は「最初にタッグを組んだ時からどっか危うい中でやりくりしてきたチームなんで、パートナーを信じてるか、自分を信じてれば僕はついてきてくれるんじゃないかと思ってるんですけどね」と悲観せず、「2012年に優勝したあの時の歓喜を再び味わいたい」と4年ぶり2度目の制覇を見据えた。

 対照的に秋山&カシンはタッグ結成初戦を勝利で飾り、最強タッグへ向けて弾みをつけた。が、この日はカシンが何の説明もない謎の欠席。一抹の不安がよぎるところだ。秋山も「ちょっとチームワークの方がイマイチどうなるかわからない」と困惑の色を隠せない。それでも両国大会での初合体で勝利したことで、「あれぐらいのかみ合い方でも勝ってるってことはガッチリかみ合えばいけるんじゃないか」との実感はあり、「どうなるかわからないチームの方が僕は面白いと思ってるので、もちろん出るからには優勝狙います」と個人としては2年ぶり4度目となる暮れの祭典制覇を見据えていた。

【会見の模様】
▼ドリー「皆様、世界最強タッグ決定リーグ戦の記者会見にお越し下さいまして、誠にありがとうございます。私はザ・ファンクスとしてオープンタッグも含め3度優勝しております。この暮れの祭典は全日本プロレスにとって重要な戦いです。今年は12チームが出場し、トップを目指して頑張ります。この大会に優勝することは非常に素晴らしいことだと思います。ミナサン、ガンバッテクダサイ!」

▼諏訪魔「最強タッグの季節が来たという感じなんですけど、去年の最強タッグ、俺は優勝してると。ただ俺の前に今座ってるクソ生意気なクソガキがこの間、両国で調子乗って、俺はホント腹立ってるんで、今年の最強タッグはめちゃくちゃにしてやろうかなと思ってますね。とにかくまた優勝して、みんなボコボコにして、諏訪魔ここにありっていうのを見せつけてやりたいと思ってます」

▼青木「今年は諏訪魔選手とのタッグということで、優勝しか狙ってません」

▼真霜「このタンクとのタッグでおととし、2年前にも出てるんですけど、それ以降も2年間、同じチーム、同じユニットでやってきて、あの時よりチーム力も実力も上がってると思うんで、思い切り優勝狙えると思ってます。一発やってやろうかなと思ってます」

▼タンク「今、真霜が言った通り、2年前、たぶん足を引っ張ったのはこの俺だけど、この2年間で培ったものを全部ぶつけて、俺たちを呼んだことを全日本プロレスに後悔させてやりたいと思います」

▼西村のコメント「吉江選手とは新日本、ヨーロッパCWAトーナメント、カルガリー合宿、無我ワールドと、今まで多々同じ時間を過ごしてまいりました。まさしく同じ教科書を開いた仲であります。進化しすぎた現代のプロレスの中に決してなくしてはならないものを改めて二人で追求したいと思います」

▼吉江「今、パートナーの素晴らしいコメントを聞きましたが、西村さんとはいろいろありました。一緒にやってきたけど離れたり。でもこうやってまた結びつくのも何かの縁、優勝するための縁だと思ってます。もう一人の吉江豊がまた俺に言ってます。西村修と組んで優勝しろよ、期待してるぞと。優勝はもちろんですが、必ず二人で何かを残したいと思います」

▼宮原「この年末のビッグイベントで、まだチームとして結果を出せていないので、これはチームとして結果を出すべきイベントだと思ってるので、NEXTREAMという名前を最強タッグで優勝という形で終えたいと思います」

▼リー「今回、私、初出場ではありますが気負いは全くありません。NEXTREAMというチームにより強く誇りを持って優勝を目指して精進していきます」

▼崔「かなり自信があります。不動力也とランズエンドとして優勝したいと思います」

▼不動「今回、名前を売る絶好のチャンスと思ってるんで、結果を残して、ランズエンドの不動力也、存分にアピールしたいと思ってます」

▼長井「俺たちDARK NIGHTMAREが優勝して、世界タッグ、そのベルトに挑戦させてもらう」

▼ブラックVII「特に何ありません」

▼大森「いよいよ年も押し迫ってきて最強タッグの季節。自分から呼びかけて再結成GET WILDなんで、2012年に優勝したあの時の歓喜を再び味わいたいと思います」

▼征矢「4年ぶりのGET WILD復活ということで、両国で大森さんに試合中にパイプイスで殴られるという行為を私は受けまして、本来であるならプロレスのタッグチームというのは1プラス1が3にも4にも5にも6にもなると思うんですけど、今の私と大森さんの気持ちはマイナスです。ただ、そのマイナスを残りわずかの、そして試合を含め、そこでもう一度、GET WILDの絆を深めていきたいと思っております。あとは大森さん次第!」

▼S・タイガー「今回のリーグ戦、この佐藤光留君と私が組んだというのはただですまない。佐藤君が僕のスイッチを押すことで血みどろの戦いになる。そういう激しい試合に持っていきたいと思います。最終的にはAブロック、Bブロック、Evolutionで決勝をやっていきたいと思います」

▼佐藤「スーパー・タイガー選手の気合が空回りしているのが不安でなりません。諏訪魔選手からていのいいチームシャッフルされて、一気にEvolutionの不良在庫、はぐれEvolutionの二人がこっち側にきてしまいました。ただ、スーパー・タイガー押してはいけないスイッチをスーパー・タイガーはたくさん持ってますので、対戦チームだけでなく、所属している団体の方々にも迷惑かけないように一生懸命頑張ります」

▼土肥「この世界最強タッグリーグ戦にWRESTLE-1の代表として乗り込みます。後先あまり考えずに一戦一戦、全力で打ち込んでいきたいと思います」

▼熊ゴロー「僕自身、初めてのタッグリーグ戦なのですが、非常に気合も入ってます。タッグパートナーの幸司さんと一緒に優勝をつかみ獲りたいと思います」

▼ゼウス「この最強タッグリーグ、この戦いを通じ、どのタッグチームが一番全日本プロレスで強いのか、それを証明してみせます」

▼ボディガー「この世界タッグベルトに恥じないよう、目指すは優勝あるのみです」

▼秋山「パートナーが謎の欠席ということで、ちょっとチームワークの方がイマイチどうなるかわからないんですけど、どうなるかわからないチームの方が僕は面白いと思ってるので、もちろん出るからには優勝狙います」

▼野村「去年も青柳と一緒にこの最強タッグに出場させていただいたんですけど、まだ青柳とのタッグで何も成し得ていないので、今年は最強タッグで優勝という栄光をつかみ取りたいと思います」

▼青柳「去年も野村さんと出て、2年連続の出場となりますが、試合内容と結果にこだわっていきたいと思います。結果はもちろん優勝あるのみだと思います」

――カシン欠席となったが今どのような気持ちは?

▼秋山「一筋縄ではいかない選手なんで、この間の両国も『じゃあ最強タッグこんな感じで』って言って帰ったんで、どうなるかわからないけど、本人の力量は分かってるんで、ガチっとかみ合えばいけるんじゃないかとまだ思ってますよ」

――両国大会で初めて組んで手応えを実感できた?

▼秋山「あれぐらいのかみ合い方でも勝ってるってことはガッチリかみ合えばいけるんじゃないかという感じですね。何もやってないですからね、カシン。もうちょっと出て、しっかりやればいけるんじゃないかと思ってます」

――宮原選手と諏訪魔選手は去年優勝しているが、去年との心境の変化はある?

▼諏訪魔「去年はもうやる前からこれダメだな、なんて思ってて、結果的には優勝という形になって、優勝しても割れると。はじめからダメなものは組む必要なかったなというのが去年の心境で、今年はパートナーも青木なんで、気持ちよくリーグ戦に挑める。そういう心境でいます」

▼宮原「去年、後ろにいる人と組んでたことすら僕の中で今思い出したぐらいなんで。ということは今年優勝すれば2連覇と。なおさら俄然、気合が入りました」

――GET WILDは両国の試合後もめたままだったが、その後、仲直りした?

▼大森「イスで殴った殴らない…僕は殴ってません」

▼征矢「その殴った、殴ってないの証拠はどこにあるんですか?」

▼大森「たぶんカシン選手のパートナーである秋山選手が見てたんじゃないかと思います」

▼征矢「どうなんですか社長?」

▼秋山「GAORAをみろ。簡単なことだろ、お前。GAORAみりゃいいんだよ」

▼征矢「でも編集がきくじゃないですか」

▼秋山「それGAORAに言えよ」

▼征矢「もしかしたら大森さんがうまく編集されてカットされてる可能性もあるじゃないですか」

▼大森「GAORAに言え」

▼征矢「GAORAさん、どうなんですか?」

▼秋山「(会見場は)スカパーだよ、バカ」

――このままの状態でリーグ戦を迎えるのは不安だが開幕までにどうやって軌道修正していく?

▼大森「かつて最初にタッグを組んだ時からどっか危うい中でやりくりしてきたチームなんで、パートナーを信じてるか、自分を信じてれば僕はついてきてくれるんじゃないかと思ってるんですけどね」

▼征矢「リーグ戦が始まればそれなりに気合も入ってくると思うので、目指すは優勝したいという気持ちはおそらくお二人とも持ってると思うので、そこがちゃんとかみ合うかかみ合わないかは大森さん次第ということですね」

――先ほどから「大森さん次第」と言われているが?

▼大森「相変わらず人の尻馬に乗っかることしか考えてねぇな。自分はないのか自分は?」

――土肥&熊ゴロー両選手は同じブロックに対抗戦で当たった秋山、野村、青柳の3選手がいるが意識する?

▼土肥「どのチームも注意しなきゃいけないっていう感じなんですけど、野村&青柳以外の全チームは要注意してます」

▼熊ゴロー「10月の全日本さんの後楽園ホールで両者リングアウトになってしまったので、僕はしっかり決着をつけたいと思ってます」

――土肥選手は秋山選手との再戦を熱望していたが?

▼土肥「本当だったらシングルを僕はやりたかったんですけど、リーグ戦の中での1試合ということで僕は考えております」

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