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12/1【WWE/NXT】首負傷も順調に回復、「僕だからこそできる何かを見つけたい」 12・3NXT大阪へヒデオ・イタミ インタビュー

 初のNXT日本公演となる12・3大阪大会も目前。30日にプロモーションのため、ひと足早く来日したヒデオ・イタミ(KENTA)が1日、インタビューに応じた。左肩の手術欠場で1年半に渡って欠場し、今秋復帰直後に今度は首を負傷。再び欠場生活に入っての来日とあって「悔しさ」をにじませた。幸い首は順調に回復しており「僕の感覚的には『やれる』ってところまで来てます」と明かし、「僕だからこそできる何かを見つけたい」と復帰後の展望も語った――。


【ヒデオ・イタミ インタビュー】

――まずは1年半ぶりの日本です

▼ヒデオ「(負傷欠場中の帰国で)もともと後ろめたい気持ちもあって、どのツラ下げて帰ればいいのか…っていうのもあったんですけど、やっぱり帰ってみると自分の国なんでうれしいですね。スカイツリーの光を目にしたり、レインボーブリッジから東京の街並みを眺めたりするとワクワクするっていうか…自分の国なんですけど(笑) うれしいっすね」

――自身は試合ができない状況ですが、ヒデオさんから見た今回のNXT日本公演のみどころは?

▼ヒデオ「日本人がチャンピオンとして帰ってくるっていうのもあるし、あまり日本では知られていなくてもキャラクターのたった選手もいるんで、純粋に楽しんでもらえると思います」

――なかでも一番の注目は…

▼ヒデオ「え〜そうですね、一番の注目はですね……ってこれ、(※WWEネットワーク日本語版解説の)FUNAKIさんの仕事なんで(笑)」

――すみません…でも、ヒデオさんから見たチャンピオン・中邑というのは?

▼ヒデオ「もうそれは、僕が言わなくても、この短期間で確実にNXTを代表する存在になりましたから。誰がどう見ても」

――やっぱり悔しさもあるから、あまり褒めたくはないというか…?

▼ヒデオ「悔しいから褒めたくはないかもしれないですけど、立派だな…って。お前誰だよ!って感じですが…。と思いつつも、やっぱりそこ(トップ戦線)に入っていかないといけないし、入っていってない自分の状況に納得もできないし。見ていると一層しっかりやっていかないと、って気持ちになりますね」

――戸澤選手や飯伏選手などWWEに上がる日本人選手も一気に増えてきました

▼ヒデオ「日本人がいっぱい出ることで、WWEネットワークも日本で観られるようになりましたし、マーケット的なことを考えれば身近に感じてもらえるようになったとは思いますね」

――NXT自体も日本初開催です

▼ヒデオ「NXT自体もだいぶ形が変わってきて、フロリダ州の中だけでやっていたものが、州を出て、海外ツアーまでやるようになった。通常のWWEとどう違うのか。それは観にきてもらって感じて欲しいですね。WWE LIVEにはWWE LIVEの良さがあり、NXTにはNXTなりの良さがある。それを日本の人たちが実際に観て、どう感じるのか。逆に興味がありますよね」

――なるほど。ヒデオさんが現在痛めている首の状況というのは…?

▼ヒデオ「怪我した直後に比べたらだいぶ良くて、僕の感覚的には『やれる』ってところまで来てます。ただ、ドクターの…ドクターって言っても中松じゃないですよ?(笑) …え〜ドクターの許可が下りないからできない…っていう状態ですね」

――肩の欠場で1年半欠場し、ようやく復帰したと思ったら今度は首を負傷、もどかしい状況が続いています

▼ヒデオ「周囲には『焦らず治してくれ』って言ってもらえてますけど、そうも言ってられない状況なので。しっかり治して少しでも早く戻る。焦らずに焦る…というか」

――やはり日本人が増えてきたことも焦る一因?

▼ヒデオ「やっぱりそうですね」

――ある意味、今の日本人が多くなる状況の突破口を開いたのがヒデオさんですが、満足感よりも焦りのほうが強いと

▼ヒデオ「うーん、そうですね。僕が突破口を開いたって意識もあんまりないですし、この状況のなかで『俺、何やってんだろな…』っていうもどかしさ。それ“だけ"ですね。悔しさしかない。これで当日を見たらもっと悔しくなるだろうし。去年の日本公演で、フィン(ベイラー)が目の前でベルトを獲って、それを客席から観る…それも相当な悔しさでしたし。しかも今回は日本人が多く出る。その時点でもうすでに悔しいし、さらに日本のお客さんの中で…って想像したら…」

――復帰も近そうではありますが、来年こそはどんな年に?

▼ヒデオ「しっかりと、次復帰したらホントに休むことなく、しっかりと“役割"を果たしていきたいと思います。やっぱり僕だからこそできる仕事、お前だから任せた…っていう仕事がまだ何もやれてないと思うんですよ。誰でもできるようなことしかできてないと思うんで、僕だからこそできる役割、僕だからこそできる何かをやらないといけないと思いますね」

――それは今までのオリジナルを守る? それとも新しいものを見つける?

▼ヒデオ「新しいものを見つけようとして、今までやってきたんですけど、まだヒデオとKENTAの間で見つけられてないんだと思うんですよね。『やっぱりこうなんじゃないか』っていうのは、今回の首の怪我もあって、何となく見えてるような気はしますね。確かに肩を怪我して1年半休んだ時もいろいろ考えて“見つけた"と思ったものがあったんですけど、またすぐに怪我をしてしまって。だからそれは多分“違った"んじゃないかと。今回の(首の負傷)欠場中に浮かんだことは以前浮かんだものとは違うもので、『やっぱりこうなんじゃないか』っていうのは浮かんできてはいます」

――“ヒデオ・イタミ"が自分でもつかみきれていない?

▼ヒデオ「そこも1年半、肩を怪我した時に十分考えたつもりなんですけど、まだ違うのか…って。でも、そろそろ自分の中でもしっかり答えを出さないと…ホント終わっちゃうと思うんで。だから“やるべきことをやる"だけです。そこで時代が必要とすればチャンスは来るはずだと思うし、必要とされなければ終わるだろうし。どちらにしても、やるべきことをやると。それは悲壮感とかじゃなくて、ポジティブに。腹くくって」

――そのうえで、改めてNXTチャンピオンを目指すと

▼ヒデオ「まぁ、そこを目指すのはみんな当たり前なわけで、まず復帰して、やるべきことをやる。それだけじゃないですかね。チャンピオンになるとか、どうとかって話じゃなくて、しっかり“自分"っていうものを残さないと、このまま終わっちゃうと思うんで」

――分かりました。改めて大阪でのNXT日本公演に向けたメッセージをお願いいたします

▼ヒデオ「アメリカに来たような気持ちで、アメリカンな気持ちで楽しんでもらいたいですね。皆さん、そういうのができる人たちだと思うんで(笑) 大阪にはアメリカ村っていうのもありますから。楽しんでもらえると思うし、楽しんでいってください」


☆12/3(土)エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第1競技場『NXT Live Japan』17:00開場、18:00開始

▼タッグマッチ
ビリー・ケイ
ペイトン・ロイス
vs
アリーヤ
リブ・モーガン

▼シングルマッチ
アンドラデ・アルマス
vs
オニー・ローカン

▼タッグマッチ
スコット・ドーソン(ザ・リバイバル)
ダッシュ・ワイルダー(ザ・リバイバル)
vs
リディック・モス
ティノ・サバテリ

▼NXTタッグ王座戦
[挑戦者]
戸澤陽
Tajiri
vs
トマソ・チャンパ
ジョニー・ガルガノ
[王者/#DIY]

▼3WAYマッチ
イライアス・サムソン
vs
ボビー・ルード
vs
タイ・デリンジャー

▼NXT女子王座戦
[挑戦者]
ナイア・ジャックス
vs
アスカ
[王者]

▼NXT王座戦
[挑戦者]
中邑真輔
vs
サモア・ジョー
[王者]

[出場/登場予定]
ヒデオ・イタミ
ニック・ミラー(TM61)
シェイン・ソーン(TM61)
バディ・マーフィー
ウェズリー・ブレイク
エンバー・ムーン

プロ格 情報局