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1/3【新日本】“アマ格闘技十冠王"の大型新人・岡が永田相手にデビュー「ベルト全部獲ります!」 大プロレス祭り

 レスリングなど“アマ格闘技十冠王"の異名を持つ岡倫之が3日、永田裕志を相手にデビュー。敗れはしたが「新日本のベルト、全部獲ります!」と宣言してみせた。

 岡は2012年のアマレス・フリースタイル120kg級全日本王者。2014年の世界選手権にも出場した。サンボや柔術など10種類の格闘技で王者になった“アマ格闘技十冠王"の異名をひっさげて昨年1月3日に新日本へ入団。昨年9月のエキシビジョン戦を経て、入団からちょうど1年後となるこの日にデビュー戦を迎えた。

 舞台はディファ有明で開かれた『大プロレス祭り』の第1試合。相手はアマレス時代から指導を受けてきた恩師・永田だった。固有のものではないテーマ曲、伝統の黒タイツ姿で花道を駆け抜けた岡は、基本的な腕の取り合いを展開しつつ、片足タックルで永田を転がしてみせる。そのまま袈裟固めやアームロックなどで永田を押し込んでみせた。

 さらには差し合いからのベリー・トゥ・ベリー(フロントスープレックス)も披露。逆エビ固めで大先輩の牙城に迫り、終盤のエルボー合戦でも必死になぎ倒してみせたものの、最後は突進をカウンターのフロントハイキックで止められて失速。強烈な左ミドルキックからのエクスプロイダー、そしてナガタロック2の前にギブアップした。

 悔しげながらも永田の求めた握手に最敬礼で応じた岡。デビュー戦を終え「やっぱり、ここに来て良かった。勝つことが当たり前だった俺にとって、こういう刺激、ホントに燃えるんで。ホントにここに来て良かった」と実感し、「アマチュアの頃から面倒みてもらって。プロレス入ってからもお世話になったし、デビューも最高のものにしてくれたし、ありがたいと思います」と改めて永田に感謝した。

 とはいえ「(感謝は)今回だけっす。次からはライバルとしてぶっ倒します!」と強気な側面をのぞかせると、「目指すレスラー? そんなの、誰よりも強いレスラーに決まってんじゃないですか。具体的なこと言えば、全ベルトを獲るくらい。僕はアマチュアでもいろんなタイトル、獲ってきたんです。だからプロレスでも、新日本のベルト、全部獲ります!」と堂々と宣言してみせた。

 一方の永田も「あれだけの体で身のこなしは素晴らしいものがあるし、あの体でしっかり動けるし、対応もできてる」と及第点。「岡は潜在能力がありますんで、しっかりとプロレスの技術を学んでね。そうすることで彼がいろいろ持ってる技術…レスリングやグラップリング、空手…そういうものを生かしていけると思う。今、こういう(肉体的に)大きな人材っていうのはいないですからね。今の新日本プロレスのヘビー級戦線には。重くてスピードのある、そしてパワフルなヘビー級の選手になってもらいたいですね」と改めて期待をかけた。


【試合後の岡】
――デビュー戦を終えて?

▼岡「あークソッ! でもやっぱり、ここに来て良かったなって。プロレスのなかでも新日本、選んで良かったな…って。勝つことが当たり前だった俺にとって、こういう刺激、ホントに燃えるんで。ホントにここに来て良かった。ここの舞台に立てて本当に。でも…やっぱり負けるのムカつくんで。もういいっす。次から全部勝ちます」

――永田が相手だったことについては?

▼岡「まぁデビュー戦だから一度っきり言いますけど、すげー感謝してます。アマチュアの頃から面倒みてもらって。プロレス入ってからもお世話になったし、デビューも最高のものにしてくれたし、ありがたいと思います。でも、今回だけっす。次からはライバルとしてぶっ倒します!」

――どういうレスラーを目指す?

▼岡「そんなの、誰よりも強いレスラーに決まってんじゃないですか。具体的なこと言えば、全ベルトを獲るくらい。僕はアマチュアでもいろんなタイトル、獲ってきたんです。だからプロレスでも、新日本のベルト、全部獲ります!」


【試合後の永田】
――デビュー戦の相手を務めたが?

▼永田「20年ぶりくらいですね。藤田(和之)のデビュー戦の相手を務めて以来。あれだけの体で身のこなしは素晴らしいものがあるし、あの体でしっかり動けるし、対応もできてる。まだまだですけどね。まぁ多分、俺らもそうだったけど、レスリングから入って来る人間っていうのは、レスリングの技術とか格闘技の技術を見たかった…っていうのもあると思うんですけど、彼はそういう武器は確かに持ってますよ。ただ、それを使いこなすにはしっかりとプロレスの技術を覚えてから。その場は喜ばせることができるかもしれないけど、将来自分のためにならないから。新日本プロレスは45周年ですけど、過去の歴史の中でも格闘家がポッと出てきて、その持ち技をパパっと披露して終わって。格闘経験のあるレスラーは長続きしないというかね。そういう現状がある中で、岡にはそうはなって欲しくない。十数年前に僕らが良く相手にした格闘技出身のレスラーたち。ちゃんと基本を学ばず、自分らの技とかそういうのをひけらかして離れていく。それでプロレスラーとして残ってる選手がいるかって言われれば、いないと思うんで。岡はそういう風にはしたくない。岡は潜在能力がありますんで、しっかりとプロレスの技術を学んでね。そうすることで彼がいろいろ持ってる技術…レスリングやグラップリング、空手…そういうものを生かしていけると思う。今が未熟なのは当然で、それが伴ってきた時に凄い選手になると思う。頭も柔軟だし、動きも柔軟だし、気持ちも強いし。でもその表現がプロレスのフィールドでできない状態だけど、そこは日々練習して、いろんな人に怒られて学んでいくことだと。今日は第一歩なんで。今、こういう(肉体的に)大きな人材っていうのはいないですからね。今の新日本プロレスのヘビー級戦線には。重くてスピードのある、そしてパワフルなヘビー級の選手になってもらいたいですね。色を出しながらね。そうすればヘビー級の景色がまた変わってくると思います。そこを期待してます」

――エクスプロイダーからナガタロック2をフィニッシュに選んだが?

▼永田「本当は逆エビ固めだったんだろうけどね。そこは期待を込めて」


【試合結果】1/3(火)東京・ディファ有明『an presents 大プロレス祭り2017』

◇第1試合◇
▼岡倫之 デビュー戦/20分1本
○永田裕志
(9分05秒)
×岡倫之
※ナガタロック2

◇第2試合◇
▼20分1本
○中西学
(6分48秒)
×ヘナーレ
※ヘラクレスカッター→体固め

◇第3試合◇
▼20分1本
獣神サンダー・ライガー
○タイガーマスク
(11分19秒)
×川人拓来
田口隆祐
※タイガースープレックスホールド

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