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1/6【新日本】オメガ戦は「初めての死闘だった」 IWGP王者・オカダが鈴木迎撃を宣言「2年間で新日本がどこまできたかを教えてやりたい」

 IWGPヘビー級王者・オカダ・カズチカが6日、新日本事務所で会見。1・4東京ドーム大会におけるケニー・オメガとのV2戦を「初めての死闘だった」と振り返ったレインメーカーは、鈴木みのる迎撃を宣言。「2年間、新日本にいなくて他の団体でやってたかもしれないですけど、その2年間で新日本プロレスがどこまできたかを教えてやりたい」と豪語した。

 IWGP王者として2017年を迎えたオカダは1・4東京ドーム大会でケニー・オメガを46分45秒に及んだ大激闘の末に撃破。2度目の防衛を果たした。二夜明け会見に登場したこの日、オカダの首には未だアザが残っており、「首も痛いですし、ちょっと頭痛もするんですけど、頭打ったから。もちろん首から響いてるものもありますし、脇腹もそうですし、背中も切ってる。痛いところだらけ」という。

 「今までたくさん激闘というのはしてきましたけど、初めての死闘だったんじゃないかなと思います。本当にやってて死ぬんじゃないかなと思いましたし、ケニー・オメガは改めて強くて、何をやったら勝てるんだろうと思えるような相手でした」。そう実感するほどの身を削る戦いは国内のみならず海外からも大きな反響があった。オカダのもとには海外のレスラーからも賞賛の声が届いたといい、「あれがオカダvs棚橋だったら響いてない部分も、オカダvsケニーだったからこそ世界に響いた部分もあるんじゃないか」と分析。「ケニーと戦って世界中のファン、レスラー、関係者に響く試合ができた」と充実感を味わうことができた。

 だが、一夜明けた1・5後楽園大会では屈辱が待っていた。鈴木軍が2年ぶりに襲来し、オカダは鎮圧に飛び込んだものの、鈴木のスリーパーで絞め上げられた上、ゴッチ式パイルドライバーによってKOされてしまった。ボス・鈴木は「てめぇらの宝、俺たちに全てよこせ」とベルト総獲りを宣言。新日本侵略に乗り出す構えだ。

 もちろんオカダも避けて通る気などさらさらない。「新日本プロレスが狙いってことは、このベルトを狙ってくるということだと思いますし、まだ何も決まってないけど、やるんであればやりますし」と迎撃を宣言。鈴木軍は2年間ノアマットを席巻してきたが、「僕あんまり知らないんですよね。他団体で何してるかっていうのは、そこが凄い団体だったら見ますけど、僕たちのとこまで響いてない」とバッサリ。「やるからにはやりますけど、今の俺はなかなか強いですよと。『あなたはあんな強いケニー・オメガを倒せますか?』というのは言いたいですね」と強気姿勢でけん制した。

 鈴木軍が離れていたこの2年間、新日本の中心として団体を引っ張ってきた。そしてオメガ戦を突破した今、オカダには自信しかない。「もっともっと日本に、世界に響いていくように、本当に新日本プロレスをただ大きくしていきたい」と誓うIWGP王者は「今まで2年間、新日本にいなくて他の団体でやってたかもしれないですけど、その2年間で新日本プロレスがどこまできたかを教えてやりたいと思います」と言い切った。

 鈴木との対決がいつになるかわからないが、オカダはすでに臨戦態勢。その時は今の新日本を思う存分、味わわせるつもりでいる。

【会見の模様】
――1・4ドームのオメガ戦を振り返って?

▼オカダ「ホントに今までたくさん激闘というのはしてきましたけど、初めての死闘だったんじゃないかなと思います。本当にやってて死ぬんじゃないかなと思いましたし、ケニー・オメガは改めて強くて、何をやったら勝てるんだろうと思えるような相手でした。そのケニー・オメガを超えたことによって自分もかなり自信になりましたし、日本でも盛り上がりましたけど、世界中に響いた、とてつもない防衛戦だったんじゃないかなと思います」

――ドーム当日は地上波放送もあったが、どういう反響があった?

▼オカダ「そうですね。やっぱり凄い試合だったよと。勝ってよかったねというよりも、大丈夫?という心配のほうが多かったですね。日本ももちろん凄かったんですけど、世界から来る内容のほうが凄かったです。凄い試合だ、というのもそうですし、世界中のいろんなレスラーから凄い試合だったねときましたので。ケニーと戦って世界中のファン、レスラー、関係者に響く試合ができたんだなと思います」

――現在、ダメージは?

▼オカダ「未だに残ってますね。首も痛いですし、ちょっと頭痛もするんですけど、頭打ったから。もちろん首から響いてるものもありますし、脇腹もそうですし、背中も切ってる。痛いところだらけですよ。でもそれがIWGPの戦いだと思ってますし、他の人とやってこのダメージが残らないわけではないので、それがこのベルトの戦いだと思います」

――オメガがしばらくリングから遠ざかる意向を示していたが?

▼オカダ「それ、ちょっと僕、初耳だったんですけど、まぁ、出し切ったんじゃないかなと思いますね。燃え尽きちゃったんじゃないかと。僕はもちろん燃え尽きたところで、このベルトがあるんで止まることはできないし、凄い試合だったって評価されますけど、どんどんおとといの試合を越えるような試合を燃え尽きらずに今年、防衛戦をやっていけたらいいなと思います」

――1・5後楽園で鈴木軍が現れ、鈴木に宣戦布告されたが?

▼オカダ「まぁ新日本プロレスが狙いってことは、このベルトを狙ってくるということだと思いますし、まだ何も決まってないけど、やるんであればやりますし。昨日、鈴木さん、このベルトに手をかけてましたから、もちろんこのベルトがほしいんだと思いますし。それはやるからにはやりますけど、今の俺はなかなか強いですよと。『あなたはあんな強いケニー・オメガを倒せますか?』というのは言いたいですね。今まで2年間、新日本にいなくて他の団体でやってたかもしれないですけど、その2年間で新日本プロレスがどこまできたかを教えてやりたいと思います」

――2年間やってきたことに対する自負があると?

▼オカダ「もちろんです。2016年はいろいろありましたし、2017年まだ始まったばかりですけど、ケニーとあれだけの試合をして、自分もしっかり新日本プロレスを背負ってますので負けられない。僕も昨日あれだけやられたい放題でしたから、そのまま終わらずに、決まったらやりたいなと思います」

――オメガ戦ではWWEなど世界を意識した?

▼オカダ「別に僕は意識してないですけどね。東京ドームだったので、そして相手もケニー・オメガだったので、そういう戦いになるんだろうなと思ったし、相手がケニー・オメガだったからこそ、海外の人もケニーに獲ってほしいという思いがあったと思うし、それが結果的に世界に響いたんじゃないかなと。あれがオカダvs棚橋だったら響いてない部分も、オカダvsケニーだったからこそ世界に響いた部分もあるんじゃないかなと思います」

――昨年、棚橋を破って、今年から新しいドームの始まりができた感触はある?

▼オカダ「僕は1から10までが一つのレッスルキングダムだと思って、11からまた新しいレッスルキングダムだと思ってるんですけど、その11から本当にいいスタートを切れたんじゃないかなと思います。2017年もいいスタートを切れたんで、2016年以上にどんどん盛り上げていきたいと思います」

――鈴木軍、鈴木についての印象は?

▼オカダ「僕あんまり知らないんですよね。他団体で何してるかっていうのは、そこが凄い団体だったら見ますけど、僕たちのとこまで響いてないというか。だから何してたのかも知らないというのが現状です」

――2年前と印象が変わりようがない?

▼オカダ「そうですね。ジャージが変わった。それぐらいです」

――かつて鈴木とはIWGPをかけて戦ったが、当時の印象は?

▼オカダ「僕はやっぱりいつまで経っても鈴木みのるというレスラーは嫌いなんだなと。防衛戦の時もそうですし、改めて昨日そう思いましたね。いろんな人、やっぱり嫌いでも認める部分はありましたけど。もちろんそれはケニーもそうですし。それはやっぱり鈴木みのるに関してはそんなことは絶対ないなと思いました。認めてる部分もないですね」

――オカダ選手にとって新日本のエースはどんな意味合いがある?

▼オカダ「エースと名乗ってる方は他にいるので、別に僕がエースだという思いはないですけど、ただ単に僕は新日本プロレスをもっともっと…おとといの試合もそうですし、日本に、世界に響いていくように、本当に新日本プロレスをただ大きくしていきたいなというだけですね」

――オカダ選手の中ではまだ足りない?

▼オカダ「まだまだだと思います。もっともっといけると思ってますし、プロレスって面白いんだよってまだ知らない人も多いと思いますし、プロレスの素晴らしさを新日本プロレスの素晴らしさを僕が先頭に立ってみせていきたいと思います」

――海外のレスラーからの反響は具体的に誰から?

▼オカダ「まぁ、いろいろですよ。もちろんROHの選手もそうですし、メキシコの選手もそうですし。僕いろんなところにイタリアにもいたり、イギリスも友達いたり。もちろんWWEの選手からもきましたし。いろんな選手から世界中からきましたよ」

――今月13日からFANTASTICA MANIAが始まるが、オカダ選手にとってどんな大会?

▼オカダ「僕も始まりはメキシコなので、本当にプロレスの楽しさを改めて味わえる大会ですね。自分の中でですね。でも別にお祭りというので終わらせる気もないですし、僕も楽しみながらしっかり盛り上げて、メキシコ人の選手がきますからIWGP王者としてみせつけて、やっぱり新日本スゲェなというのはみせていきたいなと思います」

――ドームで棚橋が内藤に敗れたことについては?

▼オカダ「何か寂しいなとは思いますけどね。去年までずっと何年連続かメインで出てて、去年、僕に負けて。去年ずっと欠場したりがあって、盛り返してくるのかなと思ったところで負けてしまったので、今は棚橋さんより内藤さんの時代だったんじゃないかなと思いますね」

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