プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

1/19【プロレス大賞】内藤が2年連続MVPとベストバウトの“二冠”予告 2016年東スポプロレス大賞授賞式

 東京スポーツ新聞社制定『2016年度プロレス大賞』の授賞式が19日、都内ホテルで開かれ、日本プロレス界のトップレスラーが一同に会した。最優秀選手賞(MVP)に輝いた新日本・内藤哲也は2年連続のMVPとベストバウトとの“二冠"を宣言した。

 昨年のプロレス界をけん引したレスラー、関係者が集う授賞式。まず先陣を切って登壇したのは、MVPを獲得した内藤だった。かしこまった式でも“内藤節"は全開。

 「このたびは東京スポーツ社制定・2016年プロレス大賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。誰がどう見ても2016年のMVPは内藤哲也だったわけで、当然のことが当然のように起こっただけ…そう、まさにデスティーノ、運命だったと思います。今までこのプロレス大賞とはまったく縁が無かったんですが、いよいよプロレス大賞、そして東京スポーツさんの内藤哲也への手のひら返しが始まったのかな…と、うれしくもあり、少しさみしくもありますが、2017年もEVIL、BUSHI、SANADA、ヒロム、内藤…我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンがさまざまな話題を提供し、プロレスを応援してくださる皆様に、楽しい時間を…楽しく考える時間を提供したいと思ってます。2017年、我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンがどんな動きを見せるのか、どんなプランがあるのか。その答えはもちろん…トランキーロ! あっせんなよ」と決めてみせ、場内の拍手をさらった。

 授賞式後の囲み取材では、2017年に向けて“二冠奪取"を予告。「去年の8月、両国でのケニー・オメガ戦っていうのは周りの評判も聞いてましたし、てっきりプロレス大賞で二冠を獲れると思ってたんですけどね。その辺は悔しい半面、今年は勝った試合でベストバウト。そして当然のごとくMVP。来年はダブル受賞でいきたいと思います」と言い切ってみせた。

 ドーム後最初の大一番は新日本2・11大阪大会のマイケル・エルガン戦。IWGPインターコンチネンタル王座3度目の防衛戦となるが「2〜3カ月、彼はズル休みして、試合をせずにコンディションを整えてたわけで、今まで見たことのないほど良いコンディションで日本に来てくれるんだろうなと。それに引き換え、毎日毎日試合をしてカンサード…疲れてる俺が相手ですからね。そりゃマイケル・エルガンが有利でしょう。それに彼は俺にシングルマッチで3連敗中ですからね。4連敗したら居場所ないよ? 新日本来なくていいんじゃないの?って言われちゃうよ? ま、今までとは違ったマイケル・エルガンを僕は期待してます」とモロにプレッシャーをかけた。

 ベストバウトには新日本7・18札幌大会のG1 CLIMAX・Aブロック公式戦「丸藤正道vsオカダ・カズチカ」が選ばれた。登壇したノア・丸藤は「このたびは年間最高試合賞をいただき、大変うれしくに思います。キャリアも19年目に突入したなかで、気がつけば今年の受賞者、僕が最年長ということなんですけど、2017年も下の人間の頑張りに負けないようにしっかりこのプロレス界を引っ張っていきたいと思います」と誓い、交際報道後の登場となった新日本・オカダは「3年連続4回目のベストバウト。2017年はしっかりプロレスで盛り上げていきたいと思います」と照れ笑いを浮かべながら語った。

 殊勲章に選ばれた全日本の三冠ヘビー級王者・宮原健斗は「2017年も“最高"の1年にしたいと思います」と短い言葉に決意を込め、敢闘賞を受賞したノアのGHCヘビー級王者・中嶋勝彦は「新人の時以来の賞なんで、11年ぶり。本当にうれしく思います。この11年間、死に物狂いでプロレスやってきて良かったなと心が救われました。でもまだ始まったばかりなので、GHCヘビーのチャンピオンとしてノアを引っ張っていって、来年もまた賞をいただけるように…そしてプロレス大賞を総なめできるまで俺は……止まらねえ!!」と語り、宮原同様“決めゼリフ"をあいさつに交えながら決意表明した。

 技能賞に選ばれた新日本のケニー・オメガは海外滞在中のため欠席。同じBULLET CLUBの高橋裕二郎が代理受賞し、裕二郎はオメガからの“メール・メッセージ"を代読。「イッツ・オーケー、ノーコメント」と紹介して場内の笑いを誘った。

 最優秀タッグチーム賞に選ばれた大日本の関本大介&岡林裕二組は「このたびは賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。2017年も精進いたします。岡林とタッグのベルトも獲りましたので、そのベルトを守って頑張っていきます」(関本)、「このような素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。2017年もピッサリ頑張っていきます」(岡林)と意気込んだ。

 新人賞に選ばれたセンダイガールズの橋本千紘は「自分は絶対女子プロレスブームを起こして、来年はMVPを獲りたいと思います! ぎゅん!!」と予告。女子プロレス大賞を獲得したスターダムの紫雷イオは「2年連続の受賞ということで、うれしく光栄に思ってます。2度あることは3度ある。3度目の受賞を狙っていきたいと思います。今後とも女子プロ界のトップを走り続けますので、よろしくお願いします」と話した。

 また、故・ハヤブサさんに送られた功労賞は親交の深かったミスター雁之助が代理で受け取った。雁之助は「3月にハヤブサが亡くなって10カ月経ちますが、いまだに実感が無いというか…電話をすれば電話に出るんじゃないか…と思っていまして。まだ自分のなかでは整理がつかないままですが、彼はインディー、メジャーの枠を飛び越えて活躍した先駆者だったと思います。彼の切り開いた足跡は大きかったと今改めて思っています。プロレス大賞功労賞、という素晴らしい賞をいただきまして、天国でハヤブサも喜んでいることと思います。ハヤブサになりかわりまして厚く御礼を申し上げます」と感謝の言葉を述べた。

プロ格 情報局