プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

1/28【NOAH】15年来の絆でGHCジュニアタッグ王座取りへ 石森太二&Hi69インタビュー

 鈴木軍撤退後、ノアへ新たに参戦してきた選手たちがいる。ベテランとして様々な団体で活躍していたHi69もその一人だが、実は石森太二とは若い頃からの旧知の間柄だった。Hi69のノア参戦以来、2度にわたって一騎打ちを行なった両者はタッグ結成で合意。空位となっているGHCジュニアタッグ王座に狙いを定めた。ノアジュニアの新風景構築を期待されるコンビに話を聞いた――。


【石森太二&Hi69インタビュー】

──お二人が初めて会ったのは?

▼石森「15〜6年前?」

▼Hi69「そうですね。デビューしてけっこう間もない頃でしたね。プロレスの試合とは関係なく、共通の知り合いがいて、一緒に食事したりしてたんですよ、最初は」

──リング上での接点はあった?

▼石森「リング上では2〜3回組んだことがあったぐらいでしたね」

▼Hi69「自分の自主興行とかにも出てもらったりもしたんですけど、自分がノアさんに出るまでは本当に2〜3回組んだことがあったぐらいですね」

──仕事上の仲間というよりはお友達という感じだったんですね

▼石森「そうですね。あと、彼が腰を大ケガして手術したことがあって、その時に見舞いに行ったことがあったり」

▼Hi69「ああ、来てくれたね(笑)」

▼石森「本当にそういう関係だったんですよ。だからこうして同じリングで闘っているのが不思議なんですよ」

▼Hi69「不思議だよね(笑)」

▼石森「デビューした団体も違いましたけど、なぜかウマが合ったという存在ですね」

──では、いつかリングの上でしっかり絡みたいなという気持ちは持っていたんですか?

▼石森「そうですね。会わない時期もあったんですけど、常に気になる存在ではありましたね」

──まあ、お互い上がっている団体も違いましたし、なかなかタイミングが合わなかったんですね

▼Hi69「方向性が違う時がありましたからね。僕はハードコアの本当に危ないことをバンバンやっていたんで(笑)」

▼石森「いや、このフィールドには上がれないなとは思ってましたね。後楽園のバルコニーから飛んでましたから。あれはできないなと思いました」

▼Hi69「後楽園ではそれ以来、禁止になりましたからね。自分のが最後のバルコニーダイブですよ(笑)」

──昨年12月の新宿FACE大会で行なわれた一騎打ちが初めてだったと

▼Hi69「一騎打ちどころか、闘ったのも初めてですから」

──どういう気持ちだった?

▼Hi69「『あ、闘うんだ』っていうそんな感じでしたね。でも、楽しかったですね」

▼石森「初対決が出会って15年後ぐらいだったんですけど、不思議と手が合いましたよね」

▼Hi69「自分がノアさんに出るというのもけっこう急な話でしたし、『こういう感じで闘うんだな、友達と』みたいな(笑) 本当になんか不思議な感覚はありましたね。まさかノアさんに出るとは想像もしてなかったんで」

──それで組もうということになったんですね

▼Hi69「そうですね。1月9日の後楽園で2度目の一騎打ちを行なって、太二から声をかけてもらって」

──石森選手的にはタッグを組むのは自然な流れという感じだったんですか?

▼石森「やっぱり、これからジュニアで新しいことをやっていくうえで、誰と組んだらおもしろいかなと思った時に、下の世代と組むよりはキャリアも変わらないHi69と組んだほうがいいかなと。彼とした試合が不思議と噛み合った時に、絶対に組んだらおもしろいだろうなと思ったんで、僕から声をかけさせてもらいました」

──現在のノアジュニアは大きくメンバーが変わりつつあるが?

▼石森「やっぱり、新しい人材、HAYATAだったり、YO-HEYだったり、タダスケだったり、試合を見させてもらいましたけど、このままウチでやっていけばおもしろい存在になりそうな感じなんで、僕に不安はないですね。逆に新しいものが見せられるんじゃないかなっていうワクワク感がたまんないですよ」

▼Hi69「YO-HEYとかHAYATA、タダスケ、藤原ライオンもそうですけど、自分は東京のインディーマットで闘っていて、彼らは西のほうでやっているんですよ。これまで彼らと会う機会はメチャクチャあったんで、切磋琢磨したりしてたんですけど、そのメンバーでノアのジュニア戦線を盛り上げられたらそれはそれで気持ちがいいじゃないですか? 俺ら新規参入組からしたらね。だから、そこで太二と組んで、YO-HEYやHAYATAたちとやり合っていって、うまいことおもしろさを伝えられたらなと思いますけどね」

──“NOAH the REBORN"というキャッチフレーズ通り、ジュニアにも新風景を?

▼石森「そうですね。“NOAH the REBORN"というテーマが出ていますし、ヘビーも新しいチャンピオンが誕生しているし、ジュニアも新しい人材がポーンと上がってこないとおもしろくないんで、僕とHi69でノアを変えたいですね」

──そこでまずはGHCジュニアタッグ王座に狙いをつけたと

▼石森「まずはそこからですね」

──2月18日の博多大会で新王者決定戦が組まれましたが、対戦相手のHAYATA&YO-HEY組の印象は?

▼石森「YO-HEYとか最初はチャラっとしたヒョロいお兄ちゃんかなと思ってたんですけどね」

▼Hi69「その印象は間違ってないよね(笑)」

▼石森「ただ、レスリングテクニックや動きのキレは素晴らしいなと思いますね。やっぱりだてにインディーマットを渡り歩いてないなと思いました。関係ないですよね、生え抜きとか外様とか。いいヤツはいい、僕はそう思っているんで。でも、勝つのは僕らだよって」

▼Hi69「まあ、彼らと同じ時期から今までノアで闘ってきたんですけど、フラフラ〜っと試合をして、フラフラ〜っとGHCジュニアタッグの争いに入ってくる感じが、なんか彼ららしくておもしろいですね。自分と太二が押せ押せでGHCジュニアタッグ取りをアピールしていたところに、ニョロニョロ〜と入ってきたんで。で、結果も出している。脅威ではありますけど、自分らも自信はメチャクチャあるんで」

──1月18日の小山大会では実際にタッグで対戦して敗れたが?

▼石森「はい。やっぱり、巧さがありますね。自分らのことをよくわかっていますよね、レスラーとして。それを感じました」

──このタッグチームの強みはどこにありますか?

▼Hi69「まあ、YO-HEY&HAYATAはスピードとテクニックのチームじゃないですか? 自分らは太二のスピードとテクニックがあり、僕はパワー、そしてちょっと飛ぶみたいな(笑)」

──ちょっと…

▼Hi69「ちょっとね(笑) あと、太二がさっき言ってましたけど、自分のプロレスらしさっていうのはハードコアな部分もあるんで、そこもちょっと出せたらなと思いますね」

▼石森「僕はそこに期待していますね。ハードコアというか、何をするかわからない部分を僕のプロレスに活かせればさらにおもしろくなるんじゃないかなと思うんで。まあ、気兼ねなく好きなこと言い合えますし、おもしろいチームになると思いますよ」

──改めて意気込みを

▼石森「“NOAH the REBORN"と出ているように、僕とHi69がジュニアを、いやノアを変えていきたいと思います。応援よろしくお願いします」

▼Hi69「ヘビー級も新しいチャンピオンが生まれたり、自分らとキャリアや年齢が変わらない人間が前に出てやっていますけど、やっぱり世の中も流れっていうものがあると思うんですよ。僕はけっこうスピリチュアルな考えを持っている人間なんで、その流れを壊さないように。それが壊れたらノアがダメになるぐらいの勢いでやっていきたいと思っているんで、博多は必ず自分と太二がベルトを巻きます」

──スピリチュアルな部分で良い流れにある?

▼Hi69「ああ、メチャクチャいい流れですね。流れというか運命って決まってるんで」

──では、2人がベルトを取るのはもう運命だと

▼Hi69「そうです」

▼石森「それこそ、2017年のいい流れを俺とHi69がこのノアのリングに持ってきているんで、この流れを持続して、今年は突っ走りたいですね」

プロ格 情報局