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1/31【NOAH】「新生ノアを代表する試合にしていければ」 中嶋とのGHC戦へ潮崎豪インタビュー

 3・12横浜文体大会で中嶋勝彦のGHCヘビー級王座に挑戦する潮崎豪。同期デビューの両雄がついに“GHCヘビー"を懸けて激突する時が来た。方舟マットが転換期を迎えるなかで新たに始まるライバルストーリー。「新生ノアを代表するような試合にしていければ」と潮崎は意気込んでいる――。


【潮崎豪インタビュー】

――まず新生ノアとしての1月ツアーを終えてみて?

▼潮崎「去年まではノアvs鈴木軍という図式がありましたけど、今年からは“NOAH the REBORN"ということで、その一発目のシリーズとして『これから、ノアの本当の戦いを見せていける』という展望が見えたと思いますね」

――“ノアを守りたい"気持ちから方舟マットに復帰しましたが、戦いの図式が変わった中で心境に変化は?

▼潮崎「当時は鈴木軍からノアを守るという部分が大きかったですが、俺は守るイコール、ノアのリングを盛り上げるということも言ってきたので。そういう部分でも、1月のシリーズは新たな戦いの序章を作れたのかなと思います。いまは新鮮な気持ちというか、ワクワクしてますよ。マサ(北宮)や拳王選手には“古株"と言われましたけど(苦笑)」

――潮崎選手は04年7月デビューなので、古株やベテランというには少し早いかもしれませんね

▼潮崎「それにノアに復帰してからはそこまで時間は経っていないので、『その表現はちょっと違うかな?』とも思ったんですけど、彼らにしてみれば古株らしいので…。まあ、マサと拳王選手にはベルトは獲られてしまいましたけど、コッチにも意地がありますし、まだまだ戦いは続けていきたいですね」

――その1・21大阪のマサ&拳王組とのGHCタッグ王座戦を振り返っていかがですか?

▼潮崎「(マイバッハ)谷口と初めてタッグのベルトを獲って、チームとしてのかたちができつつある中で落としたので残念でしたけど、同時に『まだまだ、このタッグは磨き甲斐がある』ということも実感できたので、後ろ向きな気持ちはないです」

――1・9後楽園でGHCヘビー挑戦の意向を明かしましたが、その時点ではタッグとの二冠王を視野に入れていた、と?

▼潮崎「そこはやっぱり、二冠というのは“男のロマン"だし、新生ノアの顔役としてヘビー級の先頭に立つ、何よりの証だと思うので。まだ、俺自身も二冠は達成したことがないので、大きな目標ですね」

――そういった意味では今回のGHCヘビー挑戦は、仕切り直しという部分があるのでは?

▼潮崎「もちろん、タッグのベルトを落として終わりじゃないし、俺の欲望にますます火がついたというか。GHCヘビーのシングルに対する気持ちが、より大きくなりましたね。いま、GHCヘビーが中嶋選手、タッグがマサと拳王選手ということで、ノアにとって新しい風景だとは思うんですけど、俺としてはそのままにしておくわけにはいかないし、そこに俺が割って入ることが、団体をもっと盛り上げることになるはずなので」

――王者・中嶋から『このベルトがほしいのか? 欲張りな男だな、やってやるよ!』という言葉を引き出し、3・12横浜文体で挑戦することが決定しました

▼潮崎「まあ、俺は欲張りな男なんでね」

――GHCヘビー初戴冠を成し遂げてからの中嶋選手には、どんな印象を持っていますか?

▼潮崎「もちろん、チャンピオンとしての風格や責任感は伝わってきますよ。でも、同時に『そういうものに追い込まれてるんだろうな』というのも感じるし。自分も09年に初めてGHCヘビーを巻いたときは、どうしていいかわからないという状態だったんで」

――中嶋選手とはほぼ同期デビューですが、デビュー当時から意識する存在だった?

▼潮崎「もちろん。中嶋選手がノアに上がる前から注目してたし、雑誌でもよく取り上げられていたので。彼と初めて当たった武道館のタッグマッチもよく覚えてますよ。若さと勢いでぶつかりあったというか」

――05年の11月5日、小橋建太&潮崎組vs佐々木健介&中嶋組の師弟タッグ対決ですね。ほかに中嶋選手との試合で、印象に残っているものはありますか?

▼潮崎「階級が違ったので、シングルで当たったこと自体は少ないんですけど、海外で20分時間切れになった試合ですかね。(11年5月14日のイギリス大会)あのときは国が違ったからなのか、いつも以上に伸び伸びやりあって、現地のファンも凄く沸いて。たぶん、お互いに「日本のプロレスラーの凄さを見せてやる!」という気持ちが強かったでしょうし、試合後に充実した気持ちになったのを覚えてます」

――そういう試合ができる相手だ、と。潮崎選手もこれまで、多くの打撃が得意な選手たちと戦ってきたと思いますが、その中でも中嶋選手のキックはどのようなものでしょうか?

▼潮崎「一番鋭くて、一番重い。なおかつキレイなので、キックの使い手としてはナンバーワンだと思います。でも、だからこそ、コッチも身体を張って受け止めたいし。さすがに即頭部とかに入ったらまずいですけど(苦笑)。俺にとっては、相手の技を必要以上に受けたい、そして必要以上に返したいって思わせてくれるレスラーですね」

――今回は中嶋選手がヘビーに転向して以降、そしてGHCヘビー級王座戦としては、初めて対峙するわけですが、最後にこの試合を期待しているファンへのメッセージをお願いします。

▼潮崎「自分にとって2016年はGHCヘビーを獲ったものの、すぐに落としてしまい不甲斐ない一年だったので、横浜文体では中嶋選手からベルトを奪取して、17年は新たな自分とノアの歴史を作っていきたいですね。それと同時に、これからも潮崎豪と中嶋勝彦の物語を紡いでいって、新生ノアを代表するような試合にしていければと思います」

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