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2/2【DRAGON GATE】YAMATOがハルクとの熱戦同門対決制してドリームゲート王座V3、サイバーが実力行使で名乗り 後楽園大会

 『TRUTH GATE 2017』後楽園ホール大会が2日、行われ、メインイベントのオープン・ザ・ドリームゲート選手権試合は30分超の熱戦の末にB×Bハルクを破った王者・YAMATOが3度目の防衛に成功。試合後に襲撃する実力行使でサイバー・コングが挑戦をアピールし、YAMATOも迎撃の構えをみせた。

 前回の1・18後楽園大会でハルクは「肩の怪我から復帰してだいぶ経つのに、自分で引っ張っているところがあって。目標もない。なんかズルズルやっている。そんな自分が歯がゆいし、腹が立つ」と現状への苛立ちをあらわ。これに対し、ドリームゲート王者・YAMATOが「今のハルクは本来のハルクじゃない。そんじょそこらのレスラーだったら、それでもいいかもわからない。でも、あんたはDRAGON GATEの看板レスラーB×Bハルクだ! あんたがそんなのじゃ困るんだよ!」とゲキを飛ばしたうえで、「地獄に落ちる覚悟があるなら、このベルトに挑戦してこい」と次期挑戦者に指名。TRIBE VANGUARD対決によるタイトルマッチがこの日、実現することになった。

 大会オープニングでは公開調印式が行われ、ハルクが「ついにこの日が来ました。久々のドリームゲート、今年は年始からずっと負けが続いてモヤモヤがたまってたんですけど、今日はそのモヤモヤを全てチャンピオンのYAMATOにぶつけたい。そして最高の試合をして最高の結果を出したい」と気合をのぞかせれば、YAMATOは「おとなしいB×Bハルクを僕はみたくない。キレたB×Bハルクをみたい」とキッパリ。「さっきお客さんから『いい試合してくれ』って声が飛びましたけど、いい試合するつもりはさらさらない。ハルクをキレさせる。キレさせた上で勝つ」とハルクの本気を引き出す構えをみせていた。

 それに応えるようにハルクは完全に着火。序盤の探り合いの中、ブラジリアンキックをYAMATOの側頭部にぶち込んで早くも大の字に追い込んだ。しばし場外で倒れ込んだYAMATOがリングに戻っても低空ドロップキックで追撃し、徹底した腹部攻めをみせると、スピンキックで再びYAMATOをダウンに追い込んだ。

 YAMATOも「ハルクをキレさせる」の言葉通り、挑発的な左右のミドルキックを連打したが、ハルクはソバットでボディを射抜いて返り討ち。YAMATOをコーナーに逆さ吊りにすると、トラースキックを腹部にぶち込む。ブラジリアンキック、ソバット、カカト落としと蹴りの雨を降らせ、ダイビングフットスタンプを投下した。

 苦痛に顔をゆがめ続けたYAMATOはコーナー上の攻防を制して雪崩式ドラゴンスクリューで反撃。逆片エビ固めで絞め上げ、踏みつけ攻撃に出たりと足攻めを展開したが、ハルクは蹴りのラッシュでせき止め、E.V.Oで真っ逆さま。YAMATOをトップロープに絡めて逃げ場を奪うと、ブラジリアンキック、左右の掌底連打、ミドルキック、ヒザ蹴り連打と蹴りに蹴りまくる。さらにコーナー上から場外へのE.V.Oまで敢行した。

 超危険技に場内が騒然とする中、グロッギー寸前に追い込まれたYAMATOだったが、場外カウント19で辛うじて生還。ハルクが放ったファーストフラッシュをキャッチし、全知全能のフランケンシュタイナーをさく裂。ハルクがファーストフラッシュで反撃しても、雪崩式ジャーマンで叩き落として流れを引き寄せた。串刺しドロップキックを連発し、延髄斬りをさく裂させれば、意地のハルクも後頭部へのファーストフラッシュで徹底抗戦。左右の顔面蹴り、カカト落としと蹴撃ラッシュに出たが、ファーストフラッシュはYAMATOがかいくぐり、スリーパースープレックスを爆発。粘るハルクも顔面蹴りを連打したが、YAMATOは延髄斬りで黙らせると、最後はギャラリアで真っ逆さまに突き刺してようやく3カウントを奪った。

 勝負タイムは30分12秒。白熱の攻防戦を制したYAMATOがドリームゲート王座V3を果たした。一方で不振が続いていたハルクも本領を存分に発揮。YAMATOは「ハルク、あんたの覚悟は受け取った。やっぱりキレたB×Bハルクは大したもんだ」と敬意を表し、「今でこそ立場が逆転したけど、いつでも高い壁のB×Bハルクでいてください。そしたら俺らも頑張れるから」とエール。ハルクが「皆さん、B×BハルクはまだTRIBE VANGUARDで続けていいですか?」と問い、大ハルクコールに包まれると、YAMATOとハルクは握手と抱擁を交わした。

 ハッピーエンドで終わりそうなムードをぶち壊すように、ヴェルセルクの面々が乱入してきた。サイバーは激闘を終えたばかりのYAMATOに容赦なくパイナップルボンバーを叩き込み、「YAMATO、こんなぬるーいドリームゲート戦は初めてみたぞ」と嘲笑。「みての通り、今の俺は誰も止められへん。次のドリームゲート挑戦者はこの俺、サイバー・コングで決定じゃ!」と名乗りを上げた。

 サイバーの実力行使に対し、YAMATOも「やられた分はやり返します」と迎撃を宣言。「サイバー・コングも俺らと同じ時を過ごしてきた、同じ時代を生きて来た人間なんで、俺はがっぷり四つで必ずドリームゲートのベルトを防衛します」と返り討ちを誓った。

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