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2/2【DRAGON GATE】勝者ユニットが敗者ユニットからメンバー1名を引き抜き OVER GENERATIONとヴェルセルクがヘッドハンティングマッチで全面対決へ 後楽園大会

 『TRUTH GATE 2017』後楽園ホール大会が2日、行われ、OVER GENERATIONとヴェルセルクが勝者ユニットが敗者ユニットからメンバーを一人引き抜く「ヘッドハンティングマッチ」による全面対決が決まった。

 前回の1・18後楽園大会。ヴェルセルクの集団暴行にさらされた吉野正人を土井が救出。二人はヴェルセルク討伐へ共闘に合意し、この日、全面対決に出陣するはずだった。

 ところが吉野が1・23神戸大会でサイバーによって頚椎椎間板ヘルニアならびに中心性頚髄損傷の負傷を負わされて欠場。もう一人のパートナー・Kotokaも同大会で右ヒザを負傷したため戦線離脱を余儀なくされた。このため土井&Ben-Kのパートナー二人は未定のまま当日を迎えた。

 試合前、土井は昨夜、吉野に電話し、「俺も見えないところで動いてるからな。だから心配するな、安心しろ」との言葉をもらったことを告白。これを受けてCIMAと望月が現れた。二人が代打出場と思いきや、CIMAは「昨日未明に吉野から電話がかかってきた。俺と望月さんで何かあったら土井ちゃんとBen-Kを助けてやってくれ。そういうふうに言われた。土井は吉野のこと嫌いかもしれんけど、俺は吉野が大好きなんや。だから吉野の言うことは聞かせてもらう。でも吉野はこうも言うてた。『CIMA、望月よりもふさわしい奴がいたら使ってもらって構わない』ってな」と吉野の意向を代弁し、清水と山村を指名。「よし、お前らいけるな。DRAGON GATEみせたれや!」と号令をかけ、二人の出陣が緊急決定した。

 二人はこの日の第2試合で20分ドローの熱戦を展開し、大いに沸かせたばかり。デビュー1年5ヶ月の新鋭・山村は土井とのダブルドロップキックをさく裂させ、清水は鷹木相手にラリアットとパンピングボンバーの打ち合いで真っ向から渡り合うなど、勢いをみせつけた。

 だが、清水が鷹木の場外パイルドライバーで動きが止まると、経験の浅い山村がヴェルセルクの猛攻にさらされてしまう。サイバーとT-Hawk相手に立ち向かうものの、逆水平で返り討ちに。鷹木にサムソンクラッチを仕掛けたものの阻止されるとジャーマンで投げ飛ばされた。

 それでも土井とBen-Kが加勢すると、山村はノータッチトペコンヒーロでヴェルセルク勢に突っ込んで一矢報いた。清水も鷹木とサイバーの同士討ちを誘うと、アルゼンチンバックブリーカーで鷹木を担ぎ上げ、その横でBen-Kもサイバーをアルゼンチンで捕獲した。

 流れが土井組に傾いたかに思われたが、山村が再び捕まった。鷹木とサイバーのダブルインパクトで真っ逆さまに落下し、清水とBen-Kが加勢に飛び込んでもサイバーが両腕パイナップルボンバーで返り討ち。土井も鷹木のラストファルコンリーで蹴散らされ、山村はローンバトルに追い込まれた。

 それでも山村は鷹木のショートレンジパンピングボンバーを食らっても倒れず。左右の張り手を浴びせ、サムソンクラッチで鷹木をニアフォールに追い込んでみせたが、パンピングボンバーをモロに食らって失速。すかさずヴェルセルクはT-Hawkがウラジゴク、リンダマンがジャーマンでたたみかける。粘る山村もサムソンクラッチでリンダマンを丸め込んだが、3カウントは奪えず。ここでヴェルセルクの新メンバー、Dr.ヴェルセルクが乱入し、レッドBOXで山村を殴打して流血させた。

 Dr.ヴェルセルクはこの日、第3試合に登場し、暴走ファイトを展開。山村を襲撃した次の瞬間、自らマスクを脱ぎ、正体がパンチ富永であることを明かした。冨永がPTキックをぶち込むと、最後はリンダマンがタイガースープレックスを爆発させて山村に引導を渡した。

 混戦模様の末、ヴェルセルクに凱歌。ヴェルセルクに出戻ったパンチは「OVER GENERATION、お前ら散々、俺に期待してたかもしれないけどな、俺がお前らの期待に応えるわけがねぇだろ。これからは俺の全人生をかけてお前らに復讐してやるからな。楽しみにしとけよコラ!」と宣言し、CIMAを急襲した。

 するとCIMAは「俺、ひっさしぶりに頭きたぞ。まずサイバー、お前じゃコラ! 年末の福岡でお前に頭叩き割られて、俺は9針縫うて、まだ頭の傷がうずいとるんじゃ。1月のここ後楽園では俺と同級生のススムさんの頭をかち割ったな。それだけじゃなくてOVER GENERATIONの石田、そして吉野の首も潰したな。1ヶ月で4人も負傷者を出す。これは確信犯じゃないんか?」と怒りを爆発。「こっちに覚悟があって、お前にもその覚悟があるってことやな。久しぶりに頭きてるからよ、大暴れして、お前ホンマに潰す気でいくからな。お前にその覚悟がホンマにあるのか、今度はこっちが好き放題やって確かめさせてもらおうやないか。パンチ、リンダマン、お前らも一緒じゃ。ヴェルセルク、俺たち残ったOVER GENERATIONで意地かけて全面対抗戦やったろうやないか」と宣言した。

 これには鷹木が「何が対抗戦だ、こんな潰れかけのユニット」と嘲笑。「お前ら行き場がないっていうんだったら俺たちヴェルセルクが面倒みてやってもいいんだぞ。特に山村、お前若いし、未来もある。今日の前座ではまあまあいい試合してたな。もっと実力つけたいなら俺の付き人となって勉強させてやってもいいんだぜ」と勧誘した。が、山村は「一番DRAGON GATEで女々しいヴェルセルクにいる鷹木信悟、お前のユニットなんか入るわけねぇだろ。頭おかしいんじゃねぇのか? おかしいのは髪の毛だけにしとけ」とふてぶてしく拒否。「パンチ、リンダマン、お前らはハナクソ以下だ。ヴェルセルクこそ抜けたいメンバーいるんじゃないか?」と問いつめた。

 この時点でヴェルセルク5人に対し、OVER GENERATIONは4人しかいない。そこで土井が「これ絶対、俺が入らなあかん展開やないか。俺が入って5対5で打倒ヴェルセルクでやろうやないか!」と名乗り。CIMAも「よし腹は決まったぞ、お前らヴェルセルクと残ったOVER GENERATION全面対抗戦、しっかりやってやるからよ」と宣言した。

 だが、鷹木は「今日の試合に勝ったのは俺たちだ。主導権は俺たちヴェルセルクにある。どうしてもその5対5、受けてほしいんだったら、お前ら何かリスクを背負え」と要求。するとCIMAは「わかったよ、もしこの全面対抗戦、お前らに負けることがあったら、OVER GENERATIONから一人、お前の付き人として引き抜いてええぞ。その代わり山村が言ったようにヴェルセルク、お前らも磐石とは思えんな。俺たちOVER GENERATIONが勝った時には、俺たちが好きなメンバーを一人ヴェルセルクから引き抜かせてもらう」とヘッドハンティングマッチを条件に提示し、八木隆行大会本部長もゴーサインを出した。

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