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3/7【NOAH】裏切り、結託の真意「優等生と組んでても先はねえ」 横浜GHCタッグ王座決定戦へ杉浦&拳王インタビュー

 2・24後楽園大会でマサ北宮を裏切った拳王が杉浦貴と結託。北宮と保持していたタッグ王座がはく奪され、3・12横浜大会で王座決定戦へ。拳王裏切りの真意、そして今後の覇権争いへ見据える青写真とは――。

【杉浦&拳王インタビュー】

──なぜ結託した?

▼杉浦「それはまず張本人からだな」

▼拳王「まあ、あのまま北宮とずっと組んでても、この先、何も生まれないなと思ったからね。一応、ベルトは獲ったものの、あの北宮のね、会社に言いなりの優等生的な姿を見たら、組んでても先はねえなと。そんな感じだったから、2月シリーズの博多大会でここにいる杉浦貴と闘った上で、こういう決断をしたんだよね」

──直接闘ってみて決意した?

▼拳王「やっぱりね、これ以上の存在に自分が成長するにはノアの正規軍にいてもしょうがないと思ったから、行動に移したっていうところがあるよね。だいたい、北宮と組んでても、ベルトを獲ったはいいものの、誰も挑戦者として名乗りを上げてこなかっただろ? これじゃあ、俺も北宮と一緒に悪いほうに流されるままだなって思ったからね。自分が成長したいなら、杉浦貴と組むべきだなっていうのが結論だよね」

──杉浦選手は拳王選手を受け入れたわけだが、ここまで拳王をどう見ていた?

▼杉浦「まあ、現状では収まるところに収まったってことだろう。北宮と違って、どう考えても本隊でやっていくようなツラも考えもしてないしね。体制側で収まるようなヤツではどう考えてもないからね」

──自分と似た雰囲気を感じた?

▼杉浦「うん。だから、こっちに来たんじゃないの?」

──鈴木軍撤退後に杉浦選手は『動け』と号令を発したが、それと関係がある?

▼拳王「まあ、正直、初めはまったく興味がなかったし、俺もヘビー級としてやっていこうって思ってたから、そこしか向いてなかったからね。まずは目の前の目標であるそこだけを見てたから。でも、1月にタッグのベルトを取ったけど、誰も挑戦者が来ないと。北宮と組んでてももどかしいだけなんだよ」

──そういう状況で杉浦選手の行動が魅力的に映った?
▼拳王「魅力的というかね、俺がさらに上に行ける場所だなと思ったんだよね。俺は2月中、ずっと考えていたからね。思い立ったらすぐ行動だよね。ほかの奴らも上を目指すんだったら、すぐに行動に移せって」

▼杉浦「まあ、あの時はリングに3人いて、俺が北宮にやられてて、拳王が上がってきたじゃん? それでどっちがムカつくかって言ったら、こいつは北宮がムカつくから蹴ったんじゃないの?(笑) 俺たちを見比べてね」

──組んでいる間もずっと内心ムカついてた?

▼杉浦「ムカつくっていうか、しっくりこないってことなんだろうな」

▼拳王「それに俺が今までにないような行動に移したら、出てきだろ、あのアフロのヤツ。鳥の巣のような頭したヤツがさ。やっと動いただろう。俺が動かないとなんも動かないんだったら、俺が動くしかないだろう」

──せっかくベルトを手に入れたのにはく奪されたが?

▼杉浦「ああ、それは預けてあるだけだから。とりあえず内田(会長)にキレイに磨かせるために預けてるだけだから」

──メンテナンスさせているだけだと…

▼杉浦「そう、あいつにメンテナンスさせてるだけだからね」

──ヨネ&北宮組の印象は?

▼杉浦「印象? そもそもファンはどういうふうに見ているんだよ?」

──急造感は否めないとは思うが…

▼杉浦「なんでヨネが急に上がってくんだよってことだろう。まあ、それが全てじゃないの? 俺はべつに対戦相手に文句をつけるつもりはないけど、急に出てきてなんだよって思われるっていうことは、いかに普段何もしてなかったっていうことだからね」

▼拳王「さっき言ったように俺が動いて、ようやく出てきたっていうところもあるしね。おまえら本当に行動が遅いなって。そんなヤツらにベルトを持っていかれるわけもないと思うしね」

▼杉浦「ヨネに関してはちょうど相方がケガしていないから、『じゃあここで俺が……』っていうぐらいの軽い気持ちじゃないの?」

▼拳王「そんな安易な考えで俺たちのベルトを取りに来るんじゃねえよ!」

──今後、清宮を加えた3人でノアを引っ掻き回していく?

▼杉浦「引っ掻き回そうなんて思ってないよ。潰してやろうと思ってるから(笑)」

──潰したら、闘う場所がなくなってしまうが…

▼杉浦「知らねえよ!」

──拳王選手はこの3人の軍団はしっくりいきますか?

▼拳王「さらに上を目指そうという気持ちになれる場所だよね。北宮みたいな優等生と一緒じゃこういう気持ちにはなれないよ」

──北宮は優等生?

▼杉浦「最初は違ったよね。最初はハングリーなイメージがあったけど、俺に言わせれば型にはまってきて、つまんなくなってきたよな、レスラーとして。キャラが設定されていいのかもしれないけど、逆にあいつはこれから困るよ。キャラだけできてるから」

▼拳王「一番ダメなのはあの最近伸び切ったヒゲ! 気持ち悪くてしょうがない」

──ヒゲはダメ?

▼杉浦「むさ苦しいよな。今回の対戦相手は2人ともむさ苦しいな。モジョモジャパーマとヒゲでな」

──タッグベルトを獲ったその先は?

▼杉浦「まあ、その先にはタッグのリーグ戦もあるから、そこもチャンピオンとして絶対に出るし。そのあとはとりあえずタッグを巻いたら、シングルもお互い狙っていくだろうし。とりあえずノアのベルトを総取りして、偉そうなことを言えるようにするよ」

▼拳王「その前にあのむさ苦しい対戦相手を倒して、むさ苦しい会長からベルトを早く俺たちのところに持ってきたいな」

▼杉浦「あくまで預けてあるだけだから。ちゃんと返してもらわないと」

▼拳王「あのむさ苦しいヒゲ面親父に早く返せって言いたいよ」

──杉浦選手のヒゲはむさ苦しくはない?

▼杉浦「これは大丈夫だろう!」

▼拳王「紳士的だろ!」

▼杉浦「これはジェントルマンの証だよ」

──あくまで紳士的なチームだと…

▼杉浦「紳士的だよ」

──では、文体も紳士的な試合をすると。

▼杉浦「まあ、俺たちが思う紳士的な試合でベルトを戻してもらうよ」

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