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4/10【新日本】オカダが柴田突破で「俺、強い」実感、5・3博多V5戦へ「やばいファレと戦いたい」

 IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカが10日、東京・中野坂上の新日本事務所で会見。4・9両国大会で柴田勝頼を死闘の末に突破し、「俺、強いなって。誰が俺を止められるんだろうなというのは思いましたね」と実感しているレインメーカーは、5・3博多大会でバッドラック・ファレとのV5戦が決まり、「やばいファレと戦いたい。そのファレを僕が倒したら、また俺、強ぇなって思うんで」と頂点死守を描いた。

 前夜の両国大会。メインイベントのIWGP戦は38分09秒に及ぶ大激闘となった。勝利したのはオカダ。レインメーカーで柴田を下し、IWGP王座4度目の防衛を果たした。

 戦前、柴田とは舌戦を展開。「結局はたぶん分かり合えなかったと思います」としながらも、オカダが味わったのは充実感。「柴田さんにはしっかり根性見せてもらいました。激しい試合になりましたし、ホントに僕もワクワクして楽しくてきつい試合でしたけど、お客さんの声が聞こえなくなるような、自分も集中して入り込む試合をできました」と振り返った。

 「昔のプロレスラーみたいな人だったから、今のプロレスは凄ぇんだぞ、今のプロレスをなめないでほしい」との思いがあってか、オカダはいつになく感情むき出しで戦った。「試合前は口でいろいろと言い合ってきましたし、リング上は痛みで話し合えたんじゃないかなと思いますね」と実感し、「また会いましょうよという約束を今ここでしますので、しっかり守ってくださいよというのは伝えたい」といつの日か再び柴田と戦う時を見据えた。

 そして柴田戦の直後、次なる挑戦者が現れた。ファレだ。襲撃を受けたオカダはグラネード、バッドラックフォールによってKOされる屈辱を味わった。そしてV5戦での迎撃が決定。「インターコンチのベルトを巻いたり、僕を倒したり、棚橋さんを倒したり、いろんな相手を倒してるレスラーですから、ホントにいいチャレンジャーだなとは思います」とファレを評したオカダだが、前夜の暴挙は当然見過ごせるはずがなく、「IWGPの防衛戦が終わって、あの雰囲気を壊されたのは許せないですね。そこはちょっとむかついてます」と怒りの感情をのぞかせた。

 「俺、強いなって。誰が俺を止められるんだろうなというのは思いましたね。柴田戦を終えて本当に僕としてもいい経験になったと思いますし、僕の中でタイトルマッチでああいう試合はなかったので、レスラーとしても成長できたと思います」。柴田との死闘を通じてオカダはさらなる自信を抱くことができた。「最近の外国人選手はみんな強いですけど、きれいすぎるというか、うますぎるというか、そういう選手がいた中で、ファレはどっちかといったらホントに昔ながらの外国人じゃないですけど。でもまだまだ持ってるものはあると思いますし、そういうのを出して、ホント大暴れしてもらわないと、僕に勝てない」と言い切ってみせたオカダは、「やばいファレと戦いたい」と希望。「そのファレを僕が倒したら、また俺、強ぇなって思うんで」とV5を見据えた。

 今年に入ってこれが4度目のIWGP戦。過酷な防衛ロードが続くオカダだが、強敵ファレを突破し、最強の座を守り抜くことしか考えていない。

【会見の模様】
▼オカダ「昨日はですね、柴田さんにはしっかり根性見せてもらいました。激しい試合になりましたし、ホントに僕もワクワクして楽しくてきつい試合でしたけど、お客さんの声が聞こえなくなるような、自分も集中して入り込む試合をできました。そういう状況の中、ファレが入ってきまして、防衛戦決まったということで、ファレと何回かシングルはしてますけど、IWGPでは初めてなので、しっかり今まで防衛戦いろいろやってきましたけど、それらの試合を超えるような試合内容にもちろんしたいですし、しっかり勝って、またどんどん先に進んでいきたいと思います」

――柴田戦を振り返って?

▼オカダ「試合前は口でいろいろと言い合ってきましたし、リング上は痛みで話し合えたんじゃないかなと思いますね。結局はたぶん分かり合えなかったと思いますけど、柴田さんも何だかんだ今のプロレスをやってるんだなという印象がありますね」

――具体的にきつかった部分は?

▼オカダ「もちろん楽なIWGPの防衛戦はないですし、毎試合毎試合もちろんきついんですけど、やっぱり打撃も強烈でしたし、ホントにこのベルトへの思いというのは…このベルトへの思いなのか、対新日本プロレスに対しての思いなのかわからないですけど、それは凄く感じました」

――過去抗争し、去年のG1で敗れた後、広島でノンタイトルで対戦しているがファレについては?

▼オカダ「NEW JAPAN CUPも準優勝してますし、柴田さんに負けたとはいえ準優勝。その柴田さんを倒したら次に強いのはファレなのかなと思いますし。ファレもいろいろたまってると思いますし。デヴィットの陰に隠れたり、AJの陰に隠れたり。今はケニーもいますけど、ファレはファレでインターコンチのベルトを巻いたり、僕を倒したり、棚橋さんを倒したり、いろんな相手を倒してるレスラーですから、ホントにいいチャレンジャーだなとは思いますし。ただ僕はIWGPの防衛戦が終わって、あの雰囲気を壊されたのは許せないですね。そこはちょっとむかついてます」

――シングルで負けたこともあるがファレに苦手意識はある?

▼オカダ「やっぱりあれだけでかい人間ですから、みんなが苦手意識あると思います。一撃一撃、強力ですし、こちらが技をやろうにもなかなかできない相手ですから。そこはしっかり…僕も一回も勝ったことないわけじゃないんで、戦うならやばいファレと戦いたいなとは思いますね」

――昨日ブーイングが飛んだが、強いチャンピオンとして認識され、IWGPの価値をまたさらに上げたのでは?

▼オカダ「昨日ブーイングが起きたのは僕が強すぎるからだと思いますし、柴田さんへの期待があってのブーイングだと思います。それだけこのベルトの価値が上がっておいしいものになってきたんだと思いますね。それだけおいしいものを早く狙ってどんどんチャレンジャーがきてもらいたいなと思いますね。そこで僕が勝って改めてオカダ強いなっていうのを僕は今みせていかなきゃいけないと思うので、もっともっとベルトの価値を上げておいしいものにしていきたいというのはありますね」

――柴田が救急搬送となったが伝えたいことは?

▼オカダ「(しばし考えて)そうですね。それだけの激しい試合だったと思いますし、柴田さんは僕は馬鹿まじめな人だと思ってますので、また何か約束すれば、その約束を守ろうとしてくれると思いますし。ただ、また会いましょうよという約束を今ここでしますので、しっかり守ってくださいよというのは伝えたいですね」

――お客さんの声が聞こえなくなるぐらいというのは今までにない?

▼オカダ「そうですね。あまりそこまで試合に集中というか、入り込めている試合はまったくないこともないんですけど、柴田戦に関してはありましたね。昨日に関しては。僕自身も楽しんでそういうふうになってしまったのか、試合の流れで怒っちゃってそういうふうになったのか、キレて覚えてないのかわからないですけど、あまりお客さんの歓声に関しては聞こえませんでしたね」

――昨日のタイトルマッチはオカダ選手の中で特別な試合になりそう?

▼オカダ「IWGPに関しては全試合特別ですね。この試合だけが特別ってわけじゃないですし」

――感情むき出しだったが?

▼オカダ「自分の中でそこまで意識してるわけじゃないんですけど、よく考えたら4年前、柴田さんとシングルやったときも感情むき出しにしてたなっていうのは昨日終わったあと思いましたし、なんだろうな。それが柴田さんだったからかもしれないです。昔のプロレスラーみたいな人だったから、今のプロレスは凄ぇんだぞ、今のプロレスをなめないでほしいから、そういうふうに僕がしてたのもしれないし、わからないですけど、柴田戦に関してはそういうオカダが出てくるみたいですね」

――柴田戦を終えて得たものは?

▼オカダ「俺、強いなって。誰が俺を止められるんだろうなというのは思いましたね。本当にそれだけというか、柴田戦を終えて本当に僕としてもいい経験になったと思いますし、僕の中でタイトルマッチでああいう試合はなかったので、レスラーとしても成長できたと思いますし、実力という部分でもそんな強い僕が怖いです」

――「やばいファレと戦いたい」とのことだが、ファレの潜在能力を引き出した上で勝ちたい?

▼オカダ「やっぱりそれがプロレスのひとつの魅力というか、でかい人に挑むっていう。なんていうんですかね。僕が今だって言ってるわりに、また昔、昔言って申し訳ないですけど、最近の外国人選手はみんな強いですけど、きれいすぎるというか、うますぎるというか、そういう選手がいた中で、ファレはどっちかといったらホントに昔ながらの外国人じゃないですけど。でもまだまだ持ってるものはあると思いますし、そういうのを出して、ホント大暴れしてもらわないと、僕に勝てないと思いますので、勝つ気できてもらいたいなと。そのファレを僕が倒したら、また俺、強ぇなって思うんで」

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