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4/12【WRESTLE-1】「最優秀タッグ目指す」 稲葉&児玉迎撃へ新タッグ王者・土肥&熊ゴロー組インタビュー

 3・20後楽園大会で、ベテランのカズ・ハヤシ&鈴木鼓太郎組を破って、WRESTLE-1タッグ王座を手に入れた土肥孝司&熊ゴロー組。4・19後楽園大会では同じNEW ERAの稲葉大樹&児玉裕輔を挑戦者に迎え撃つ。WRESTLE-1では抜きん出たパワーを誇るこのコンビだが、不仲説も浮上。果たして、その実態とは――。

──去年の横浜文体から組み始めて約7カ月で結果を出したが?

▼熊ゴロー「やっと結果が出ましたね。出さなきゃいけないという焦りもあったんですけど、なかなか実力が伴わなくて。試合が終わったあとに孝司さんも言っていたんですけど、『もしかしたら勢いで取れちゃったのかもしれないな』って、それは僕も思ったんですよ。だから、これからもベルトを防衛し続ければ実力を証明することができると思うので、勝ち続けて『俺たちは強いと』いうことを証明していきたいですね」

▼土肥「でも、WRESTLE-1の中を見渡してもタッグチームはそんなに多くないし、俺らも半年ちょっとぐらいしか組んでないですけど、どんなチームが挑戦してきてもなんとも思わない。俺らのチームは脅かされないですよ」

──怖くないということ?

▼土肥「怖くないですね。今度挑戦してくる稲葉と児玉のタッグも急造チームでしょ? 俺らは『世界最強タッグ決定リーグ戦』とかに出たりして経験を積んできているんで。なあ?」

▼熊ゴロー「そうですね。本当に『最強タッグ』は全日本の大きな人と当たれたし、僕自身も初めてのリーグ戦だったので、その難しさだったりを味わいましたね」

──最強タッグ参戦などを通じて濃い経験をしたことが自信になっている?

▼土肥「タッグベルトという形も残したんで、俺らにとっても自信になったし、『どことやっても負けないよ』っていう感じですよね。そもそもWRESTLE-1って一応クルーザーはあるけど、ヘビーとジュニアの境があまりないじゃないですか? でも、俺らはヘビー級ということに誇りを持ってますから。そこにこだわってやっていきたいですね」

──WRESTLE-1の中では大型チーム、その体格とパワーは抜きん出ている

▼土肥「あと、仲の悪さもね(笑)」

▼熊ゴロー「ハハハハ! どうも僕らは仲が悪いらしいんですけど、心はつながっているらしいんですよ」

──仲は悪い?

▼土肥「悪いですね」

▼熊ゴロー「なんか僕のことを付き人だと思っているふしがあるんですよ(笑) アタッシュケースだとかいろいろ荷物を持たされるし、タッグパートナーというよりは付き人扱いですよ」

▼土肥「お前は俺のことを友達だと思っているだろ?」

▼熊ゴロー「いやいや! だったら、荷物とか持たないじゃないですか(笑) やっぱり孝司さんは先輩なんで、しょうがないなって」

──キャリアはどれぐらい違う?

▼熊ゴロー「僕が3年後輩です。だから、試合を観ていたら流石だなあって思いますよ。バタバタと慌てちゃうことがないですもん」

▼土肥「こいつは試合中、動かないんですよ。3月の選手権もほとんど俺が動いてたからね」

▼熊ゴロー「僕も動いてますって!(笑)」

──土肥選手にしてみれば、ベルトを取れたのは俺の力が大きいと

▼土肥「まあ、そうですね(笑)」

▼熊ゴロー「いやいやいや! タッグマッチは1vs2じゃ勝てないから!(笑)」

▼土肥「まあ、頭の悪い子なんで、俺がちゃんとコントロールしないと。それが土肥熊っていうタッグチームですね」

──挑戦者となる稲葉&児玉組についてはどういう印象を?

▼熊ゴロー「この試合が決まってから稲葉さんとシングルをやったんですけど、僕の得意技であるアルゼンチンバックブリーカーがかかりづらい相手なんですよね。身体が柔らかくて技が極まりづらい選手ですね」

▼土肥「まあ、稲葉はタコのような軟体動物みたいなイメージはあるけど関係ない。所詮、稲葉と児玉は急造ですよ。まあ、個々のレベルは高いものがありますけどね。特に児玉裕輔は曲者だっていうイメージがありますね」

──児玉選手とは長い付き合いだが

▼土肥「そうなんですけど、飄々としていて掴みづらいところがあるんですよ。引き出しが多いんで、タイトルマッチだけ出してくるものもあると思うんですよね。そもそも俺の中ではデビュー戦から出来上がっているっていうイメージが強いんですよね、児玉は」

──熊ゴローのようなタイプは一番手のひらで転がしやすいと言っていた

▼土肥「ああ、やっぱりね。女の影をちらつかせればすぐに引っかかりますよ、こいつは。女のファンが少ないから(笑)」

▼熊ゴロー「いやいや! たしかに少ないですけど、試合中には引っかからないですよ!(笑)」

──NEW ERA同士によるタイトルマッチについては?

▼熊ゴロー「まあ、上の世代だけじゃなくて、同じ世代の人ともガンガンやり合って、お客さんに熱い闘いを送り届けられればいいなと思っているんですよ。だから、上の世代だろうが、同世代だろうが熱い闘いをガッチリやるだけだと思っています」

▼土肥「俺からするとNEW ERAは勝手にできてたものなんですよ。『最強タッグ』に出ていた時に勝手に名前が決まってて、『なんだこれ?』って。結局、WRESTLE-1の中で世代闘争が起きていることによって、形として若い人間が集まっただけなんで、チームということに関してはあんまり関心はないです。ただ、そういう若い人間同士でタイトルマッチをやることはいいことだし、世代交代はベルトを取るだけじゃできないんで」

──同世代で熱い闘いを見せられるようになって初めて世代交代だと。

▼土肥「まあ、そう簡単にはいかないでしょうけど、そういうことですよね」

──ただ新体制になって一発目の後楽園大会でもあるが

▼土肥「期待されてるんだよ」

▼熊ゴロー「はい。前回以上の闘いを見せますよ」

▼土肥「前回以上って、お前は何もしてないじゃん(笑)」

▼熊ゴロー「だから、なんでそんなことを言うんですか!(笑)」

──でも、前回の後楽園大会はタッグのチャンピオンシップが一番盛り上がったように見えたが?

▼熊ゴロー「ああ、いい試合だったって言われますね」

▼土肥「メイン食ったんじゃないの? 今回も食っちまおうよ。カズ&鼓太郎ばりに2人でトペ・スイシーダやったら絶対に食っちゃうよ。練習しとけよ(笑)」

▼熊ゴロー「いや、どっちかって言うと練習しなきゃいけないのは孝司さんのほうでしょう(笑)」

▼土肥「ふざけんなよ! まあ、最悪ダブルプランチャーで妥協するか」

──前回以上の闘いを同世代で見せられたら、この世代がWRESTLE-1の中心だと印象づけることができそうだが?

▼熊ゴロー「この試合がチャンピオンとしての第一歩ですよね。この試合で僕らの実力が問われると思います」

▼土肥「そうなんだあ(笑)」

▼熊ゴロー「なんで他人事なんですか!(笑)」

──とはいえ結果を出したので組んで正解だったのでは?

▼土肥「こいつは正解ですよ。俺は正解かどうかはわからないです」

▼熊ゴロー「またそういうことを言う(笑)」

──以前から解散をにおわせているが…

▼熊ゴロー「そうなんですよ。すぐ匂わせるんですよ。なんかYahooニュースでも『土肥熊解散か?』とかって見出しを見かけましたからね(笑)」

▼土肥「それは本音です(キッパリ)」

▼熊ゴロー「本音じゃないですよ!」

▼土肥「俺は本来シングルプレイヤーだと思っているから。でも、こいつがプロレス大賞の最優秀タッグチーム賞を狙うって言っているんで怖いな、と。身の程を知らないところが凄く怖い」

▼熊ゴロー「いやいや、若いんだから身の程を知らなくていいんですよ、僕らは!」

▼土肥「じゃあ、もっと声を大にして宣言しろよ。取りたいんでしょ?」

▼熊ゴロー「取りたいですよ! だから、このベルトを防衛し続けて、外に打って出るとか、あるいはよそから強い人たちを呼んで防衛戦をするとか、そうやってタッグ王座のベルトの価値を高めたいんです。とにかく最優秀タッグチーム賞を取れれば、そういうシチュエーションも増えるかもしれないじゃないですか?」

▼土肥「じゃあ、毎回言え!」

▼熊ゴロー「最優秀タッグチーム賞、絶対に取りますよ!」

▼土肥「よし。ただ、WRESTLE-1ができて3年の間に、この王座はすでに8組の王者がいるんですよ。要は確固としたチャンピオンがいないということなんですよね。だから、WRESTLE-1のタッグチームと言ったら土肥熊だということを見せつけるような試合をしたいですね」

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