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4/20【リアルジャパン】曙欠場でカシン参戦 初対決決定に船木「久しぶりに刺激がある」 4・27後楽園カード変更

 4月20日、リアルジャパンが記者会見をおこない、曙欠場に伴う4・27後楽園ホール大会のカード変更を発表、対戦予定だった船木誠勝が出席しコメントを出した。曙は右脚の蜂窩織炎(ほうかしきえん)と感染症により療養中。当初はセミファイナルでの「船木誠勝&関本大介vs曙&石川雄規」のタッグマッチが発表されていたが、急きょ、ケンドー・カシンの参戦に変更。「船木誠勝&関本大介組vs石川雄規&ケンドー・カシン組」のタッグマッチが会見で新たに発表された。カシンとの初対決決定に船木は「久しぶりに刺激がある!」と意気込んだ。(※写真、情報提供:リアルジャパンプロレス)

【会見の模様】
▼平井丈雅代表「曙選手の欠場に代わり、ケンドー・カシン選手が出場することになりました。船木誠勝&関本大介組vs石川雄規&ケンドー・カシン組となります。船木選手とケンドー・カシン選手におかれましては今回が初対戦となりますので、カシン選手も非常にこの対決、急きょ決まったこの対決に力が入っているとお聞きしております」

▼船木「自分が聞いたのはちょうど数日前ですかね、曙さんがその前にまた入院して体調がよくないということで、そっちの方が心配なんですけども、案の定カードが変更になりまして出てきたのがケンドー・カシン選手。自分はまったくそれに異論はなく、初対決ということでおもしろいカードだなと思って、逆に曙選手とは何回か全日本プロレス時代にやったことがありますので、ケンドー・カシン選手とはちょうど自分がフリーになって、2年前です。2年前に1回、自分の故郷の青森で組んだことはありますけども、闘ったことはないので新鮮な気持ちでいます」

――カシンに対してのイメージは?

▼船木「すごく巧いなと思います。試合運びというか、中身の選手と覆面被った選手がホントに別人なんじゃないかというくらい器用な選手。今回は覆面を被ったケンドー・カシン選手と試合をするということで、いろんな意味で楽しみでありますね。どんな試合になるのか、まったく想像ができないので、お客さんもおそらく想像ができないんじゃないかなと。自分自身も想像ができない意味では、この年齢になって初めて当たるわけですけど、年齢は一緒なんですけど、ずっと中身の人とはすれ違い、すれ違いでいましたので。ケンドー・カシン選手が新日本に入るときには自分がもうUWFにいってたころなので、すれ違いだった。一時期、パンクラス。その前に藤原組ですね。自分たちが離脱した後にケンドー・カシン選手の中身が藤原組に出たりとかですね、すれ違い、すれ違いで、一時パンクラスにも参戦する話もあったんですけども、それも実現せず。その後自分は引退して、その後ですね、復帰してからも実は話があったんですよ。確か2009年くらいだったと思うんですけども、元K-1の谷川(貞治)さんから中身の選手の引退試合、中身の選手です、カシン選手じゃないです。中身の選手の引退試合を青森でやるので船木さんにちょっと対戦、協力してもらえないかと話がきたんですよ、実は。だけど自分はそのとき復帰したばかりだったので引退する選手と混じるのはちょっと気分的にすごくなんかしっくりこなかったんですね。復帰したばかりなのに引退する選手の相手をするのは縁起が悪いなと思って、それでお断りしたんですけども、それでまたすれ違いと。その後、自分がちょうどプロレスに復帰した頃に逆にそのケンドー・カシンの中身の選手がDREAMに参戦してきて、それもまたすれ違いで。すれ違いすれ違いでずっとなってたんですね。一昨年の、自分がフリーになって初めて故郷で試合をするときに青森のプロモーターの人が自分とケンドー・カシン選手をタッグで組ませてくれた。それが初めてですね。2年くらい前に初めて同じリングに上がった。そこからまた2年後ですね、来週、初めて身体、肌を、身体と身体をぶつけ合う。何年越しなのか。2人とも50歳手前なので、一番最後に一踏ん張りできる年齢だと思いますので、ホントにやっときたのかなという気持ちでいっぱいです。たぶん向こうは肩透かしばっかり食らわせて、やっと捕まえたみたいな感じだと思うんですけど、ホントにたまたまなんですよ。たまたますれ違いすれ違いになってただけで、嫌いなわけではないです。個人的にはすごい好きです。中身がですよ。仮面被ってたりしたらダメなんですけど。中身の選手はすごく好きな選手なので、すごい楽しみです」

――想像がつかない中でどのような展開を考えている?
▼船木「どうなんですかね? お互い関節技を知ってる選手ですし、打撃も知ってるし、あとはプロレスでいういろんなそのインサイドワークですよね。その部分でいえばもしかしたら向こうの方が長けてるような気がするんですよ。そういう意味ではあまりその、合わせないように、向こうに合わせないようにしていかないと一本取られてしまう怖さはあります。自分のスタイルで当たった方が一番的確にできるかなという気持ちがします。いつも通りに」

――パートナーの関本に関しては?

▼船木「試合の相手だったんですけども、チームワークがうまくできる自信がないです。なんとなくですけども、タイプもまったく違いますし、おそらく出ていったらなかなか帰ってきそうにないタイプなので、なんとなくですけども一緒に攻撃をするとか、そういうのはまったくないような気がします。疲れたら(コーナーに)帰ってくる。復活、再生したらまた出ていく。その繰り返しになるような気がします。正直言ってこの4人ってバラバラだと思うんですよ。みんなそれぞれバックボーンがありますし団体も背負ってる人たちなので、みんなバラバラで。だからこそおもしろい。オーソドックスな試合にはならないような気がするので、すごく久しぶりに刺激があるなという気がしますね」

――曙が欠場でカード変更となったが。

▼船木「これも運命かなという気がします。久しぶりに曙選手と試合をするという、なんかそのしっくりこなかったんですね、正直。なんとなくですけども、とってつけたようなタッグだなと感じたんです。曙さんと石川雄規という。なんとなくいままで試合をしてきた相手同士が組むというのもあったので。石川雄規と曙さんってほとんどたぶん関係ないと思うので、なんとなくとってつけたような試合に見えたんですよね。なので、すごく試合のイメージがまったくわいてなかったんですけど、ケンドー・カシンが入ってくるということで、なんとなくピタッと合ったような気がします。曙選手はこれをきっかけにちゃんと身体を治して、またあらためてしっくりくるようなタッグで、試合をするにしても組むにしても、もう1回リングで会ってみたいなと思いますね。組んでみたいですね、逆に、自分は。個人的には組んでみたいです」

――ケンドー・カシンから平井さんに伝言を預かってきた。「平井代表、代替え出場の条件として“壊れかけのRadio"をフルコーラスで唄え。そして歌い終わった後、船木誠勝氏に感想を聞き、感動したら試合に出場する。以上」

▼船木「じゃあちょっと唄ってください。感動させないとこないということですか。じゃあ、マジメに唄ってください。心を込めて。感動しないと来ないって言ってるんですから」

▼平井代表「2年前に佐山先生が、くしくも曙さんとの闘いにおいて、狭心症にかかり、6月大会を欠場したときに会見で船木選手がこう言ってくださいました。“佐山総監がいないリアルジャパンにおいて自分がリアルジャパンのリングを守る"と熱く語ってくださいました。そして次の9月の大会にて船木選手がレジェンドチャンピオンになり、関本選手との激闘の後、またもう1回、チャンピオンに返り咲きリアルジャパンのリングをまさに守っていただいております。その船木選手のストロングスタイルはリアルジャパンのリングで強く打ち出されており、昨日の佐山総監の会見でも船木選手、ストロングスタイルの一番という発言もありました。その曙選手が今回欠場ということでケンドー・カシン選手に出ていただいて、非常にいま船木選手がおっしゃったように久々にタッグの刺激的闘いをすることができる。その闘いを思う存分やっていただくために唄わせていただきます」
※ここで平井代表が「壊れかけのRadio」を唄う。
▼平井代表「(歌い終わり)徳永(英明)さん、すいません」

※ここで会議室のドアがノックされ、歌は唄わないでほしいとの注意が入る。

▼平井代表「船木選手…」

▼船木「大丈夫ですか?」

▼平井代表「ハイ、すいません」

▼船木「ちょっと恐かったですね。それも含めて感動ですね。恐ろしい。(心が)動きました」

――これで変更カードが正式決定?

▼平井代表「決定していただけますね」

――カシンは間違いなく参戦する?

▼平井代表「ハイ、カシン選手、よろしくお願いします。ぜひこのセミファイナルのカード、船木選手とカシン選手の初対決です。そして、関本大介選手、カナダから石川雄規社長もやってきます。ぜひこのタッグマッチ、ご注目ください。よろしくお願いします」

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