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5/2【全日本】佐藤「両国への第一歩に」、ブラックVII「全日本を救うために入団して挑戦したい」 5・21世界ジュニア戦会見

 5・21後楽園大会で世界ジュニアヘビー級選手権試合が決まった王者・佐藤光留、挑戦者・ブラック・タイガーVIIが2日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。佐藤の地元戴冠を「巨大な組織の陰謀」と考えるブラックVIIは、「ここは全日本を救うために、守るために、とりあえず僕、ブラック・タイガーVIIは全日本プロレスに入団をして挑戦したい」と要求。初防衛戦となる佐藤は動じず、「夏には両国も控えてますので、そこに王者として立って、誰も想像していなかった人と戦いたい」と夏のビッグマッチ8・27両国大会を今から見据えた。

 4・28岡山大会で佐藤が石井慧介を破って第43代世界ジュニア王者に君臨。地元メインで8ヶ月ぶり2度目の戴冠を果たした。挑戦者を募ったところ、岡山でのベルト移動劇を「巨大な組織の完全な陰謀」と断定したブラックVIIが「全日本プロレスを守るため、次の挑戦者は私ブラック・タイガーVIIが名乗り出ます」と表明。5・21後楽園大会でのタイトルマッチが決まった。

 初防衛戦から曲者を迎え撃つことになった佐藤だが、動じていない。「もう僕のことを全日本の人間じゃないと言う人は基本いないですし、誰もが何とも思わず世界ジュニアのベルトを取り戻したと言っておりましたので、これは陰謀でも何でもなく事実です」と強調し、「想定外の挑戦者もどんどん、その挑戦者のフィールドに入っていって、まさに虎穴にいらずんば虎児を得ずじゃないですけど。虎だけに。出向いて、そこのフィールドで戦って、このベルトを防衛したい」と誓った。

 地元・岡山で再び手にしたジュニアの至宝ベルトを簡単に明け渡すつもりはない。来るもの拒まずの構えで守り抜くのみだ。3ヵ月後には8・27両国大会も控え、当然、佐藤は世界ジュニア王者としてこの大舞台に上がるつもり。「夏には両国も控えてますので、そこに王者として立って、誰も想像していなかった人と戦いたいと思っております」と今から見据えた佐藤はブラックVII突破でその第一歩を踏み出す。

 一方、ブラックVIIはこの日も「WRESTLE-1も全日本プロレスも巨大な陰謀に巻き込まれている。プロレス界が危ない」と陰謀説を唱えるばかり。その首謀者を奥田亮リングアナウンサーと推測したり、世界ジュニアを「魔のベルト」と決めつけたりと持論を展開すると、「キーマンは奥田リングアナ。絶対この試合のリングアナは奥田リングアナ。それが条件」、「これ陰謀だから別に挑戦しなくていい。挑戦より俺を入団させてくれ、全日本プロレスに。俺が全日本プロレスに入団して、世界ジュニアのベルトよりもケンドー・カシンと一緒に組んでアジアタッグチャンピオン狙いたい」などの要求を全日本側に突きつけた。

 世界ジュニアを狙う気があるのかないのか、よくわからないが、ブラックVIIは「岡山じゃないから、もしかしたら陰謀の力が働いて簡単にベルトが獲れるんじゃないか」と自信もチラリ。「俺がもしこのベルトを獲ったことによって、もっと大きな陰謀が起こるかもしれない」との懸念はあるものの、「ここは全日本を救うために、守るために、とりあえず僕、ブラック・タイガーVIIは全日本プロレスに入団をして挑戦したい」と前向きな姿勢をみせていた。

【会見の模様】
▼ブラックVII「今日はリングアナの奥田さんはいないんですか? 来てないんですか? そうですか。さびしいですね。このベルトに僕、挑戦決まったんですか? Jr.BATTLE OF GLORYにも出てないのに挑戦できちゃうんですか? これ、まずくないですか? 陰謀じゃないですか、これ? 全日本プロレス大丈夫ですか? だいたい佐藤選手が地元の岡山でチャンピオン・カーニバル中にジュニアヘビーの挑戦が決まって、地元で挑戦して勝つというのは巨大な組織が動いてる。陰謀としか考えられない。試合後のコメント見たら『全日本にこのベルトがないと』と佐藤選手はおっしゃってましたけど、佐藤選手は別に全日本の選手でも何でもないと思うので。これは明らかに奥田リングアナが仕組んだ陰謀としか僕は思えないんで。ここは全日本を救うために、守るために、とりあえず僕、ブラック・タイガーVIIは全日本プロレスに入団をして挑戦したいと思うんですけど、それ、奥田リングアナに確認とってもらえれば」

▼佐藤「第43代世界ジュニアヘビー級王者・佐藤光留です。自分は厳密に言えば全日本の人間ではないんですけど、もう僕のことを全日本の人間じゃないと言う人は基本いないですし、誰もが何とも思わず世界ジュニアのベルトを取り戻したと言っておりましたので、これは陰謀でも何でもなく事実です。一番最初に、真っ先に怪文書が送られてきました。これが今の全日ジュニアに足りないスピード感だと思いますので、そこを王者として僕は汲み取りたいなと思って、前向きに検討すると言ったところ、次の日には決まっていたと。これは大きくはないですけど、もしかしたら小さな陰謀なのかもしれないけど、それはそれでいいです」

▼ブラックVII「危険だ、危険だ」

▼佐藤「僕が王者になったら何が起こるかなんてわからないですから。青木選手、ウルティモ・ドラゴン選手、いろんな選手が今までこのベルトを巻いてきましたが、想定内の挑戦者が現れてきましたが、僕がチャンピオンになったらこれは想定外の挑戦者もどんどん、その挑戦者のフィールドに入っていって、まさに虎穴にいらずんば虎児を得ずじゃないですけど。虎だけに。出向いて、そこのフィールドで戦って、このベルトを防衛して、夏には両国も控えてますので、そこに王者として立って、誰も想像していなかった人と戦いたいと思っております。その第一歩として…」

▼ブラックVII「すいません、両国っていつあるんですか? (8月27日と聞かされて)その日WRESTLE-1があるから。WRESTLE-1があると何かしらの陰謀で私、全日本プロレスさんに呼んでもらえないじゃないですか。これはどういう陰謀なんですか? それ聞きたい。何でWRESTLE-1が興行あるとブラック・タイガーVIIは全日本プロレスさんに呼ばれないのか? そこをはっきりしてもらいたい。俺は入団するって言ってるから。(佐藤に)すいません、続けてください」

▼佐藤「頑張ります。以上です」

――ブラックVII選手は具体的にどんな組織の陰謀だと思っている?

▼ブラックVII「それは奥田リングアナに聞いてくれ。俺にはわからない。挑戦に関しては彼がチャンピオンになりました。俺が一番最初に名乗りを上げた。他の全日本のジュニアの人が名乗りを上げないってことは、チャンピオンに魅力がないってことだ。で、何か『腑に落ちないけど、挑戦を前向きに』って言うけど、これ陰謀だから別に挑戦しなくていい。挑戦より俺を入団させてくれ、全日本プロレスに。俺が全日本プロレスに入団して、世界ジュニアのベルトよりもケンドー・カシンと一緒に組んでアジアタッグチャンピオン狙いたい。ダメかな? 奥田はいいって言うと思うよ」

――世界ジュニアよりアジアタッグへの気持ちが強い?

▼ブラックVII「これは危険なベルトだ。魔のベルトだ。俺の知り合いのレスラーが過去に5回か6回挑戦して一度も巻けなかった魔のベルトだ。危険だよ。非常に怖いよ、このベルト。試合としては佐藤選手のスタイル、キックとかサブミッションとか物凄く素晴らしいと思うんですけど、根本的なプロレスを知らないと思うから。まぁ全日本プロレスさんが入団させてくれたら、簡単に陰謀で獲れるんじゃないかと。まぁ地元じゃないけど、後楽園ホールは。岡山じゃないから、もしかしたら陰謀の力が働いて簡単にベルトが獲れるんじゃないかと。詳しくは奥田リングアナに聞いてください。俺もよくわかってなくて今日来てるから。今日はブラック・タイガーVIIの全日本プロレス入団会見だと思ったら、世界ジュニア挑戦が決まってたんで。挑戦は挑戦で非常にありがたいことなんで、チャンピオンはリスペクトしているので。ただ、チャンピオンの地元じゃないから陰謀が動くと思うんで、チャンピオンも気をつけてもらった方が。キーマンは奥田リングアナ。絶対この試合のリングアナは奥田リングアナ。それが条件だよ。お願いします」

――何ともややこしい状況になっているが?

▼佐藤「全然大丈夫です。僕の周りの人、みんなこういう人ばっかだったんで、逆になじみがある感じですね」

▼ブラックVII「それは具体的に名前聞きたいですね、ちなみに」

▼佐藤「以上です」

▼ブラックVII「怖いな。やっぱり陰謀だ陰謀。WRESTLE-1も全日本プロレスも巨大な陰謀に巻き込まれている。プロレス界が危ない。奥田リングアナが今日来てないのがさびしくて泣きそうなんですけど、来るまで待ってた方がいいですかね? ちなみに僕、連絡先知らないんで。気持ちは全日本プロレスの一員として。チャンピオンと同じようなこと言ってますけど」

――今回、世界ジュニアを獲れば陰謀を阻止できる?

▼ブラックVII「いやぁ、その陰謀がわからないから。俺がもしこのベルトを獲ったことによって、もっと大きな陰謀が起こるかもしれないし。とにかく非常に今、全日本プロレスさんは危険な状態。WRESTLE-1も。もしかしたらブラック・タイガーVIIの中身は青木篤志かもしれないから。これが謎かけ。これも陰謀。全部言わされてんだ、陰謀に。奥田リングアナに『これを言えって』」

――では奥田リングアナの陰謀だと?

▼ブラックVII「もしかしたら。あんまり深追いすると危険だよ。いやぁ、陰謀だ陰謀。全日本プロレスの罠か? WRESTLE-1の罠か? 全日本プロレスさんは私の味方ですかね? 入団できますかね? そこが一番大事。なるべくWRESTLE-1とかぶる日程で興行をやらないでもらえると非常に助かります」

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