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5/12【WRESTLE-1】6・6後楽園 土肥とのW-1王座V3戦へ「完全試合」予告 W-1提供・芦野インタビュー

 6・6後楽園大会で土肥孝司とのWRESTLE-1王座3度目の防衛戦を控える芦野祥太郎。新世代対決によるタイトルマッチへ向けて土肥を完全に格下扱いし、「完封勝利。いや、完全試合を目指します」と予告した。WRESTLE-1提供の芦野インタビューは以下の通り。

【芦野インタビュー】
──前回の5月4日のタイトルマッチは、征矢選手に先輩後輩の上下関係がどうだこうだと言われながら始まった闘いでしたが、しっかりと勝利をして2度目の防衛に成功しました。改めて試合を振り返っていかがでしたか?

▼芦野「征矢さん得意の戦法だったなっていうのが印象的ですね。まず話題作りから入るっていうのがあの人の得意な戦法じゃないですか? でも、試合になっちゃえば関係ないし、そこは予想通りでしたね。まあ、ダメージはあったし、ヘビー級の重みを感じましたよ。体重差も25キロぐらいあったし、パワー系の担ぐ技だとかの対策はしていたんですけど、やっぱり強かったなという印象ですね」

──やっぱり征矢学は強かったと。でも、これでキャリアのある先輩レスラーをタイトルマッチで三タテにしましたね。

▼芦野「そうですね。まあ、先輩しかいないッスからね、W-1には。僕より下はいないんで」

──そう言われればそうなんですよね(笑)。

▼芦野「藤村と鈴木優也も同期なんで」

──鈴木優也とは熊ゴロー選手のご本名ですね(笑)。しかし、武藤会長やクルーザーでやっているカズ社長を除けば、キャリア的には上から3人の選手を連破したわけですから、まさにご自分でおっしゃったように敵なしという状況になってしまいましたね。

▼芦野「そうですよ。だから、リングでも言いましたけど、河野、近藤、征矢を倒したわけですからね。敵なしでいいでしょう」

──ただ、あの試合後に同世代であるNEW ERAの選手たちが出てきたじゃないですか?

▼芦野「もっと早く出てきてほしかったですね。本来ならば、征矢さんが挑戦する前に噛み付いてこなきゃいけないんですよ。でも、彼らにはそれができない。しかも、出てきても集団だし、いったい誰の意思なんだよって。女子高みたいですよね」

──NEW ERAは女子高生(笑)。

▼芦野「女子高ですよ。みんなでつるんで、集団でしか物が言えない人たちですから」

──やりたくないのにやらされているっておっしゃってたじゃないですか? 彼らからはそういう感じが出ているんですか?

▼芦野「リングに出ちゃってますよね。不協和音じゃないですけど、それを隠そうとしている。もっとギスギスしているところを見せればいいのに、『僕らは仲いいですよ』アピールが多すぎますね。つまんないですよ、あれは」

──つまんないですか(笑)。最近、ギクシャクし始めてますよね。

▼芦野「ボロが出てきたってことでしょうね。結局レスラーはみんな個人主義者なんですよ。誰か1人が目立っててうれしいと思う人はいないと思うんですよ。なのにああいうふうにつるんでいるっていうことは自分を押し殺しているというか、素をさらけ出してない人たちなんだなって思いますね」

──レスラーとして本当の自分を表現できていないということですか?

▼芦野「そうですね。レスラーである以上は結局は自分が誰かの上にいないと気が済まないはずなのにそれをやらない、できない人たちがNEW ERAですよ。自分に自信がないんだと思うんですけど」

──例えば芦野選手は5・4後楽園大会で稲葉選手とアンディ選手に声をかけたじゃないですか。彼らからも自信のなさが感じられるということですか?

▼芦野「感じますね。稲葉さんやアンディさんはもっとはっちゃければいいのになって思いますよ。Twitterで楽しくやってますみたいな報告したり、どっかに行って酔拳披露しますとかじゃなくて、リングではっちゃけたものを出さないと意味ないですからね。だったら、営業職にでもなれよっていう話ですからね」

──厳しいですね(笑)。でも、芦野選手にしてみれば、その2人に声をかけたっていうことは何かしら気になっている部分があるんですか?

▼芦野「ハッキリ言って揺さぶりです。僕はNEW ERAを解体しようと思っているんですけど、僕が揺さぶることでバラバラになれば、彼らも個人で上を目指すようになると思うんですよ。そうなればW-1にとっても絶対にいいことだと思うんで」

──NEW ERAを解体したいという発言の真意はW-1を活性化させたいからだったんですね。

▼芦野「そうですよ。若手でつるんでるんじゃなくて、個人個人でW-1を良くすることを考えたほうがいいんです。結局NEW ERAの連中は1でしかないんですよ。僕たちみたいに個人でW-1を上にもっていこうと思っている人間は、1じゃ足りないから2、3とステップアップしていかなきゃいけない。でも、NEW ERAみたいに固まっていると個人の力が1のままでとどまっちゃうと思うんですよね。集団に頼るから個人の力が上がらない。そんなイメージですね」

──要するにNEW ERAの選手たちには上を目指そうという気持ちを感じないと。

▼芦野「感じないですね。貪欲じゃないですよね」

──ただ、6月6日の後楽園大会で行なわれるW-1チャンピオンシップの挑戦者にはそのNEW ERAの中の土肥選手になりましたね。

▼芦野「まあ、土肥さんはあの中だったら一番貪欲ですからね。イケメンさんも上に行こうとしているんでしょうけど、いかんせん内容が伴っていない。会場人気だけで、イケメンコールをもらってただ喜んでいるだけじゃないですか? もうちょっと強くなるというか、ガッチリと練習してこないと挑戦してきてほしくないですね」

──なるほど。ということは、現状のW-1でかろうじて挑戦資格のある人は土肥選手だけということですね。

▼芦野「上の人たちは倒しちゃいましたからね」

──だから、自ずと同世代との対決になっていきますよね。

▼芦野「いや、同世代だと思ってないです。もはや下だと思ってますから。来るなら最初に来てほしかったですよね。僕がベルトを取った時に挑戦してこない時点で、先輩としてのプライドはなかったんだと思います」

──タイミングを推し量ってたんじゃないですか?

▼芦野「いや、土肥さんが取材を受けたインタビューは全部読みましたけど、僕に対して一つもなかったですからね。それはおかしいだろって。自分より下の人間が上に行ったんですから、『調子にのんな!』でもなんでもいいですけど、なんか噛みつけよって。結局は大人しいんですよね」

──“川崎の狂犬"は大人しかった(笑)。

▼芦野「だって、河野さんは一番デカくて、打撃と寝技ができる。近藤さんはテクニックとパワーもあるし、何よりもプロレス脳がある。で、征矢さんは生粋のパワーファイター。その3人と比べて、土肥さんが上回っているものがあるのかって言ったら、僕はないと思うんですよ。だから、危機感を感じてないというか」

──土肥選手に対してですか?

▼芦野「はい。油断しているわけじゃないんですけど、ヤバイなっていうのは思ってないですね。河野さんも近藤さんも征矢さんもヤバかったんで。試合内容もやられまくってますし、それこそアンクルロックがあったから勝てたっていう試合でしたからね。あと殺伐とした試合をしたいみたいなことを言ってますけど、じゃあなんで最初からやらないのって思いますよ。殺伐とした試合をしたいなら最初からやれよって。僕はあの人を練習生の頃から見てますけど、Novus、デスペラード、リアル・デスペラードって、所属していたユニットをすべて裏切っているんですよ」

──そういえば結構ユニットをコロコロと変えてますね。

▼芦野「裏切りの連続なんですよ、あの人は。だから、今回、僕とタイトルマッチをやったあと、NEW ERAを裏切りますよ。だから、気をつけたほうがいいですよ、土肥孝司には」

──NEW ERA崩壊のキーを握っているのは土肥選手かもしれないと(笑)。

▼芦野「まあ、ほかにもNEW ERAの中にこっちに寝返りそうな手応えのある人がいるんで、こっちに来たらたぶんNEW ERAとはまったく違う色になっておもしろくなると思うんですけどね。それはその人次第っていう感じですかね。あ、藤村はないです」

──まあ、藤村選手はメキシコ修行をカズさんに勧められていましたからね。いずれメキシコ行くんでしょうし。

▼芦野「マスクマンで帰ってきても一緒にはやりません」

──同期に対してそこまで言いますか(笑)。

▼芦野「まあ、藤村はさておいても、土肥さんとの試合はそれなりに楽しみですけどね」

──今の土肥選手はタッグ王座を落としたとはいえ、勢いはありますからね。リザルトのベルトを巻いてからは地方でもメインを務めることが多いですし、以前よりも一回り大きくなったと思うんですけど。

▼芦野「ああ、なんかメインがどうたらこうたらって言ってますね。じゃあ、後楽園のメインを何回やってんのって」

──初めてらしいです。

▼芦野「それが実力っていうことですよね。地方のメインは任されても、後楽園のメインは任されてないっていうことですからね。あと言ってましたよね? 理想のチャンピオンは最後に大会をちゃんと締めくくれる選手だって。べつにいいんですよ。僕が締めてもハッピーにならないんで。まあ、理想のチャンピオン像を語るなら、会見でタンクトップはありえないと思いますけどね」

──おまけにサングラスまでかけて(笑)。

▼芦野「そういうところが支離滅裂っていうか、ブレてるなっていう印象ですね。だいたいリザルトは所詮は下のベルトじゃないですか。次は三富さんと防衛戦でしたっけ?」

──5月20日の小田原大会でやりますね。

▼芦野「まあ、とうていこのベルトに挑戦できる相手ではないですよ。だから、そういう人間とやって経験を積んだと自分では思っているんでしょうけど、その間に僕は河野さん、近藤さん、征矢さんの3人を倒してもっと経験を積んでますから。差は広がってますよね」

──同じタイトルマッチでも中身が違うと。

▼芦野「重みが違いますね。アルミ缶ですからね、あのベルトは(笑)。それと一緒にはしないでほしいですね。だから、タイトルマッチは完封したいですね。完封勝利。いや、完全試合を目指します。これまでのタイトルマッチは自分よりも実力が上の人たちとやってきて、逆転で勝ったと自己分析しているんです」

──そこは自分の実力を過信しないんですね。

▼芦野「しませんよ。でも、今回は僕のほうが上なんで、横綱相撲で叩き潰します」

──そういえば、『Number』のプロレス総選挙で中間発表で13位という高順位につけていましたけど、どのようなご感想をお持ちですか?

▼芦野「『ああ、そうですか』っていう感じですね。なんで13位なのかなって。でも、前の中間発表で30位だった時は『Number』の紹介文で、サッカープレミアリーグアーセナルの大ファンって書かれていたんですよ。でも、13位になったらそれがなくなっちゃって、そこは載っけてほしかったですね。むしろそっちのほうが大事なんで」

──そこですか?(笑)。

▼芦野「『Number』はサッカーをたくさん扱う雑誌なんで、そこを抜かないでほしかったなって(笑)。そこだけですね。あとは何も思わないです。選挙活動もしてないし、Twitterでハッシュタグつけて必死になっている人もいますけど、『がんばれ〜!』って思いますね(笑)」

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