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5/22【全日本】6・11三冠戦決定 初防衛戦へ石川「恥ずかしい試合できない」、初挑戦・ジェイクは至宝奪還へ責任感むき出し

 6・11後楽園大会で三冠ヘビー級選手権試合が決まった王者・石川修司、挑戦者ジェイク・リーが22日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。防衛ロードの第一歩となるV1戦へ向けて石川が「このベルトを持った者として恥ずかしくない試合をして自分が防衛したい」と誓えば、初挑戦となるジェイクは「このベルトを全日本に取り戻して、全日本の中でまた活性化させていけたら」と至宝奪還に責任感を燃やした。

 5・21後楽園大会で石川が1年3ヶ月の長期政権を築いてきた宮原健斗を激闘の末に破り、三冠ベルト初挑戦・初戴冠を達成。第56代王者に輝いた。至宝流出を受け、ジェイクが奪還の名乗りを上げ、6・11後楽園大会で石川初防衛戦となるタイトルマッチが決まった。両者は5・7川口大会で一騎打ちを行って以来の再戦となる。

 かつてジャンボ鶴田に憧れた石川にとって三冠王座は「非常に思い入れのある重いベルト」。試合後は大きな喜びに浸ったが、「今日11日にジェイク選手と対戦というふうに聞いたんで、時間はそんなにないんで、喜びは昨日で終わらせて今日からまた11日に向けてコンディションをもっと上げていこうと思ってます」とすでにV1戦へ向けて気持ちを切り替えている。

 チャンピオン・カーニバルに続き、三冠ベルトという歴史ある勲章を手にしたことで石川は重責を受け止めている。「本当に最高だった宮原選手から獲ったベルトなんで、これで恥ずかしい戦いはできない」と気を引き締め、「このベルトを持った者として恥ずかしくない試合をして自分が防衛したい」と三冠戦にふさわしい内容を残した上で重要な防衛ロードの第一歩を踏み出す構えをみせた。そのためには石川自身だけでなく、ジェイクの奮戦も必要となる。「全日本を見てるお客さんに『ジェイクだったら勝てるんじゃないか』っていう期待値を持たせるようなファイトをしてほしい」と求めた石川は、いつも以上のジェイクを凌駕しての初防衛を描いている。

 一方、ジェイクはこれが三冠王座初挑戦。「1年以上防衛してきた絶対王者が負けるなんてって気持ちと、先日行われた川口大会でシングルマッチやらせてもらって、僕その時負けてるんですよね。その借りも返したい」と二つの強い思いに突き動かされて名乗りを上げた。

 至宝ベルト初挑戦で重圧を感じても不思議ではないが、この男には皆無。「初めてなんですけど、特に僕は特別な感情というのはないですよ。常にタイトルマッチっていう気持ちでいつも戦ってるし、常に俺が勝つんだっていう気持ちでやってますし」といつもと変わらぬ姿勢で大一番に臨むつもりだ。

 宮原政権に引導を渡した石川は現時点での最強。攻略するのは至難の業といえそうだが、ジェイクは「向こうの方がもちろんパワーもあるんで。ただ、向こうが一発入れたら僕が2発返せばいいだけ」と言い切る。5・21後楽園大会で元三冠王者でもあるジョー・ドーリングから初フォールを奪ったことで「今、自分自身が勢いに乗っているっていうのを確信できた」と自信を深めており、「確実にスキというのはあるんですよ。チャンピオンであれ誰であれ。そこは言えないですけどね、詳しくは。そこを突いて自分の勝利をこの手に」とキッパリ。「とにかくこのベルトを全日本に取り戻して、全日本の中でまた活性化させていけたら」と責任感もにじませた。

【会見の模様】
▼石川「最高のチャンピオンだった宮原選手と後楽園ホール満員のお客さんの前で戦って、最後勝つことができて、非常にレスラーとして最高の一日を迎えることができて本当に幸せな一日でしたね。リング上でも言った通り、この三冠ベルトっていうのは自分にとって非常に思い入れのある重いベルトなので、魂をかけてこのベルトをかけて戦っていくと誓いましたので、今回ジェイク選手が挑戦者ということなんで、6月11日、このベルトを持った者として恥ずかしくない試合をして自分が防衛したいなと思います」

▼ジェイク「あの試合、健斗さんのセコンドについていて、実際に凄い試合を見せられて、最後は3カウント健斗さんが獲られて、他団体のフリーの石川さんに流出させてしまったのが僕の中でどうしても気にかかったものがあって、1年以上防衛してきた絶対王者が負けるなんてって気持ちと、先日行われた川口大会でシングルマッチやらせてもらって、僕その時負けてるんですよね。その借りも返したいですし。とにかくこのベルトを全日本に取り戻して、全日本の中でまた活性化させていけたらなと思っているので、いの一番に挑戦させていただきました」

――昨日は新王者としてどんな気持ちで過ごした?

▼石川「昨日お祝いその後してもらって。ただ、このオフの期間も次の戦いに体を備えないといけないなと思ったんで、近くの温泉に行って体を癒して早めに就寝したんで。今日11日にジェイク選手と対戦というふうに聞いたんで、時間はそんなにないんで、喜びは昨日で終わらせて今日からまた11日に向けてコンディションをもっと上げていこうと思ってます」

――お祝いの席でも三冠王者としての立ち振る舞いを意識していた?

▼石川「立ち振る舞いは特に変わってないですけど、お酒は飲まなかったかな。ダメージもあったんで、あまり飲まないようには。飲んだ方がレスラーらしいのかもしれないけど、今の僕はもっとチャンピオンと向き合っていきたいと思ってるんで。よりよいレスラーとしての価値と能力を上げていきたいと思ってます」

――初防衛戦は重要な戦いになるが?

▼石川「前回は前哨戦が結構多く組まれていて、自分の中でも気持ちがこう高まった中での戦いだったけど、今回、開幕戦でタイトルマッチなんで、ちょっと気の上げ方も違うのかなというのはありますね。ただ、本当に最高だった宮原選手から獲ったベルトなんで、これで恥ずかしい戦いはできないんで。ただ、それは自分だけの思いじゃできないんで、ジェイク選手の方にも今までにないような気迫と思いできてもらわないと、そういう戦いにならないと思うんで。お互いのベストで戦って、自分が上回って防衛したいなと思ってます」

――三冠初挑戦となるが

▼ジェイク「初めてなんですけど、特に僕は特別な感情というのはないですよ。常にタイトルマッチっていう気持ちでいつも戦ってるし、常に俺が勝つんだっていう気持ちでやってますし。気持ちは変わらないと思います。それがどんな試合であれ。ただ、はっきり言ってこのベルトの重さっていうのは持った人でしかわからないっていうものがあるとは思うので、そのベルトの重さっていうのを僕は感じたいなと。それは凄く感じますよね」

――現時点で最強の王者である石川選手を倒す糸口は見えている?

▼ジェイク「あります。言える範囲で? 対戦相手が横にいて? そうですね。昨日行われた後楽園大会でタッグマッチではあるんですけど、ジョー選手から3カウント獲ったっていうのは凄い自信にもつながったし、今、自分自身が勢いに乗っているっていうのを確信できた試合でもあったので、その勢いに乗って。その勢いだけじゃなく、確実にスキというのはあるんですよ。チャンピオンであれ誰であれ。そこは言えないですけどね、詳しくは。そこを突いて自分の勝利をこの手にって感じですよね」

――前回のシングルでてこずった感があるが印象は?

▼石川「もちろん実力があるのはわかってるんで。ただまだ2週間ぐらいですか。日にちがあるんで、それまでに何試合あるかわからないけど、ジェイク選手には全日本を見てるお客さんに『ジェイクだったら勝てるんじゃないか』っていう期待値を持たせるようなファイトをしてほしいです。そうじゃないと面白くないんで。自分ももちろん11日までに最高の状態に持っていきますし」

――ジェイク選手も同じヒザを得意としているが?

▼石川「よくはありますけど、僕の方が体重があって、僕の方が速いと思ってるんで。僕の方が5段階で言ったら5ぐらいの威力があると思うんですね。ジェイク選手は4ぐらいかなと思ってます。簡単に数値で言うと。なので自分の方が上だという自負はありますけど」

――そう言われてジェイク選手はどう思う?

▼ジェイク「向こうの方がもちろんパワーもあるんで。ただ、向こうが一発入れたら僕が2発返せばいいだけでしょって話で。単純な話ですよ。それだけです」

――石川選手からみてジェイク選手の警戒する点は?

▼石川「やっぱり蹴りとか僕は使わないんで、長い足から繰り出される蹴りは結構ダメージがあるんで、蹴りとか。あとは僕よりもグラウンドというか寝技のテクニックを持ってるんで、そこらへんは気をつけたいなと思ってます」

――昨日は宮原殺しが出たが、今回も新兵器を開発するのか、もしくは必要なく勝てる自信があるのか?

▼石川「そうですね。今回は今あるものを高める状態で臨もうかと思ってます。でも僕も技を考えるの好きなんで、もしかしたら唐突にやるかもしれないですけど、今のところは考えてないですね」

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