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6/12【新日本】壮絶フルタイムで興奮「眠れなかった、身体じゅう痛い」 IWGP王者・オカダが一夜明け会見

 前夜(11日)の大阪城ホール大会でケニー・オメガ相手に60分フルタイムドローの王座戦を戦い抜いたIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカが12日、都内事務所で一夜明け会見に臨んだ。

 オカダ自身も初だった60分フルタイム。ドロップキックやレインメーカー、Vトリガーに片翼の天使が飛び交う乱撃戦の末にドロー防衛に成功したオカダは珍しく「昨日はなかなか眠ることができませんでした。やっぱり60分の戦い、そのときの興奮がずっと冷めなかったからだと思うんですけど、やはり起きてからも身体じゅうが痛い」とこぼしたものの、「改めて最高の60分だったなと思えるような試合でした。勝つことはできなかったですけど、今回の防衛に関しては胸を張りたい」と強調した。

 次期防衛戦はアメリカが舞台。前夜の試合後に名乗りを上げてきたCodyを7・1米ロサンゼルス大会で迎え撃つ。「正直、1回絡んだだけで、試合も観てない。なんか雰囲気はあるな…と思いますけどね。カッコいいなって思いますし」とCodyの印象を語ったオカダは「まあ、どっちが強くてカッコいいのか、LAで決められれば」と続けた。

 ロス2連戦は“世界本格進出"へと踏み出した新日本の第一歩となる重要な出発点。元WWEのCodyの知名度は現地では高いだけに「そういう意味では“おいしい獲物"だと思いますけどね。Codyの知名度を逆に利用させてもらって、ニュージャパン・プロレスリングにはオカダという素晴らしいIWGPヘビー級チャンピオンがいるんだなっていうのをしっかり見せつけたい」とオカダ。難敵との壮絶ファイトを乗り越えた不動の王者は、“世界"と“真夏の祭典"が控える夏へと駒を進める。


【会見の模様】

▼オカダ「昨日はなかなか眠ることができませんでした。やっぱり60分の戦い、そのときの興奮がずっと冷めなかったからだと思うんですけど、やはり起きて身体じゅうが痛くてですね。本当に60分も、僕の中で初めてのことでしたし、ケニー・オメガは強かったなあ…と。改めて最高の60分だったなと思えるような試合でした。まあLAに関して(カードも)決まったみたいなんですけど、楽しいんじゃないかな…と思います。またLAで新日本プロレスの戦いを、IWGPの戦いをしっかり見せていきたいなと思います」

――60分フルタイムを改めて振り返って?

▼オカダ「やっている時はあっという間でしたけどね。やっぱり、本当にずっとしっかり戦っているからこそ、時間もあっという間にすぎていくと思いますし。いろいろ60分と考えたら長い試合だな…と思いましたね」

――決着をつけたい気持ちは?

▼オカダ「勝つことはできなかったですけど、今回の防衛に関しては胸を張りたいなと思いますけどね。もちろん、引き分けで終わることもできないですし、強ければまたそのうち戦うこともあると思いますので、とりあえずはLAに向けて…身体もボロボロですからね、正直。しっかりメンテナンスして、LAに万全な状態で行きたいですね」

――世界からの注目もあったが、1・4東京ドームでの試合を超えられたのか…という部分では?

▼オカダ「正直、東京ドームを超えたというの(尺度)は何もなかったですし、何も思わなかったですね。ただ、正直1月4日は勝てた、今回は引き分けだった…というのしかないです。あとは観た人がああだこうだ言ってもらえればいいんじゃないかと思いますね」

――Codyについての印象を改めて

▼オカダ「正直、1回絡んだだけで、試合も観てないですし。なんか雰囲気はあるな…と思いますけどね。カッコいいなって思いますし。まあ、どっちが強くてカッコいいのか、LAで決められればと思います」

――IWGPにふさわしい戦いができる相手?

▼オカダ「分かんないですね。分からないからこそ楽しいなと思いますし。また、どんな戦いになるか、皆さんに注目してもらいたいですね」

――以前の試合内容を超えていかねばならない…という王者としての責任感は?

▼オカダ「べつに“この試合を超えなきゃいけない"と思ったことは1回もないですけどね。やっぱり、まず勝たなきゃいけないというのが第一にあって。激しい試合をしていれば、自然といい試合になると思いますし。相手がよければ名勝負になる、なんてこともないと思いますから。IWGPのベルトに挑戦してくるだけの強い相手と戦って、名勝負は生まれると思うので。そこまでハードルが上がったとかはまったく気にしてないですね」

――元WWEのCodyはアメリカでは知名度が高いが?

▼オカダ「そういう意味では“おいしい獲物"だと思いますけどね。Codyの知名度を逆に利用させてもらって、ニュージャパン・プロレスリングにはオカダというすばらしいIWGPヘビー級チャンピオンがいるんだなっていうのをしっかり見せつけたいと思います」

――以前アメリカで経験したIWGP戦は3WAYだったが、今回とは意気込みが違う?

▼オカダ「そうですね。その時はROHでの試合でしたし、今回は新日本プロレスの戦いですから。それだけでもテンションは上がりますし、その中でこのIWGPのベルトが懸かった試合をアメリカの皆さんに見せられるという部分で、よりテンションは上がりますね。ラクな試合にはならないと思いますけど、素晴らしい戦いを世界中に届けたいなと思います」

――YOSHI-HASHIがNEVER王座に挑戦することについては?

▼オカダ「やっぱり頑張ってもらいたいですね。対鈴木軍という部分では、僕はずっとケニー相手にやっていたので、そこまで情報が入っているわけではないんですけど、鈴木軍に負けっぱなしというのはイヤですからね。ぜひ、その勢いというのをYOSHI-HASHIさんに止めてもらいたいですね。楽しみですね、ちょっと」

――負傷欠場者が重なっている状態で、『この闘いはどこまでいくんだろう』という怖さはない?

▼オカダ「全然ないですね。ボク、元気ですもん(笑) 60分試合して、朝起きて、大阪から帰ってきて、こうやって会見してますんで。まあ、ケガはやっぱりあるものだと思いますよ、プロレスですから。でも、怖かったらできないと思いますし、その恐怖に打ち勝つためにしっかり練習してますんで。だから、ボクが元気なうちは大丈夫です!」